アクアリウムを始めたばかりの人の場合、当然ですけど全く知らない分野の場合は色々と知らない事も多い訳ですから、何度もトライアンドエラーを積み重ねて知識と経験を積んでいくことになります。
簡単なメダカやミナミヌマエビの飼育であっても、その簡単な飼育方法を知らない場合は、上部濾過フィルターの水流が原因でメダカが全滅してしまうことを知らない人もいますし、水合わせを知らない人は翌日に全滅してしまう事も普通にあります。
そこで、アクアリウムに興味を持ってもなかなかうまく飼育ができない人にお勧めなのがご存知金魚になりますが、こちらは見た目の好き嫌いも結構ありますので、そちらが問題ない人でしたら金魚を選んでおくと完璧と言えます。
金魚の場合、色や見た目の形状が多種多様になっていますから、その中から気に入った種類の金魚がいれば、飼育の検討をしてみると良い訳なので、選択肢は他の魚よりも多いと言えます。
初心者の方でも飼育が最も簡単な魚は金魚です。
金魚の場合はアクアリウムでは常識である、購入した魚を自分の水槽に投入する際に行う水あわせをしなくても、普通に翌日以降も水槽内で生きている事もあります。
通常、水合わせをしないと水の違いによるショック死してしまう魚が多いのですが、金魚はそれすらも耐え抜ける耐久性があり大変水の汚れにも強い魚ですし、水道水にそのまま放り込んでも生きている事もよくあります。
ただ、金魚であってもできれば水合わせをしておいたほうが良いのですが、そういった知識がない人が金魚すくいですくってきた金魚を容易に飼育できていることから、全く何も知らない人でも飼育を行える魚になる訳です。
それゆえに、金魚を最後まで飼育できる60cm水槽クラスの飼育設備が用意できるのであれば、始めたの魚に金魚を選ぶと一番簡単に安定した飼育をする事ができます。
金魚最強と言いますか、金魚すくいのように大変過酷な状況下でも普通に生存できる魚は他にはあまりいませんから、メダカの飼育が難しいと感じたら金魚を選んでおくと大抵は大丈夫です。
金魚すくいがあってもメダカすくいがないのはなぜ?
金魚すくいの環境をみれば分かりますが、普通の魚でしたら到底生きていけないような良くない環境下で生かされている訳ですから、単に金魚が目立つ色をしているだけでなくて、耐久性が大変高いので金魚が利用されているのです。
同じ様に最近カラフルな色の個体が増えてきたメダカを金魚すくいの様に利用した場合は、飼育が簡単で丈夫なメダカであってもすぐに死んでしまいますから、メダカすくいといったサービスを提供している業者はいない訳ですね。
ピンポンパールの様な特殊な金魚は飼育が難しいので要注意。
ただし、ピンポンパールの様に魚とは思えない特殊な形状をしている金魚はあまり強くありませんから、小赤と呼ばれている最も価格が安い赤色の金魚を選んでおけば大丈夫です。
金魚すくいでもおなじみの小赤の場合は、よほどの事がない限りは全滅することはありませんし、小赤が全滅する様な環境の場合は他の魚では生きていくことは出来ません。
金魚は元々はフナが長期間にわたってその形状を変化させてきた魚ですから、フナの体がピンポンパールの様に球状になってしまったら、内臓などの機能が低下して身体能力も下がってしまうことは容易に予想できると思います。
初心者の方は小赤を選んでおけばまず死なせてしまうことはありません。
金魚すくいの金魚の場合はその劣悪な環境で生かされているため、金魚であっても弱っていることがあるのですが、それでも持ち帰った金魚は生き残って成長する事が多いですので、いかに金魚が強い魚であるかがよく分かる事例です。
出目金とか土佐錦とか色々な金魚がいますけど、初心者の方の場合はホームセンターやペットショップで餌金として売られている小赤を購入しておけば、価格も安いですし、耐久性も強くて金魚すくいの金魚よりかは安定していますからお勧めです。
小赤の場合、屋外水槽にそのまま放り込んでおけば、勝手に成長していきますから、特に意識することはないのですけど、金魚藻と呼ばれているアナカリスなどの水草も合わせて水槽に入れておくと、餌として水草を食べる事もありますし産卵の際も役立ちます。
なんどやってもアクアリウムがうまくいかない人は、ホームセンターやペットショップなどで小赤の名称で売られている金魚(餌金)を購入して、屋外水槽にて育ててみては如何でしょうか?