ミナミヌマエビを飼育する際に圧倒的に人気がある同居の魚と言えば、皆さんもご存知のメダカになりますし、メダカはミナミヌマエビと自然界の生息環境が共通している部分が多い為、飼育環境も全く同じ環境を用意するだけです。
日本原産の魚であるタナゴも人気があるのですが、繁殖のしやすさ、管理のしやすさを考えると、圧倒的にメダカの方が一般向けの生体になります。
シビアな水質管理が要求される二枚貝の長期飼育もしないといけない、タナゴの繁殖は相当難しいですし、二枚貝は長期飼育よりも交換していく消耗品に近い為、初心者ではタナゴの管理よりも二枚貝の管理や扱いが難しい部分も多いです。
また、水槽のお供だけではなくて、睡蓮鉢の中で飼育する生体としても、その見た目の美しさと手軽さから人気があるのが白メダカと呼ばれる、全身が真っ白のメダカになります。
白メダカもヒメダカも黒メダカも全て同じメダカです。
基本的に、白メダカも普通のメダカも同じメダカであり、単純に体色が違うだけで、それが特別な種類であるとか、別の種類といったわけではありません。
普通のメダカについては、一体どのメダカを指すのかは、人によって違いがあるかもしれませんが、本来は黒メダカと呼ばれる、元々自然の環境下に沢山繁殖していた黒っぽい色の野生のメダカの事になります。
しかし、現在ではメダカと言えば、黒メダカではなく、ヒメダカを指すようになってきていて、小学生の教科書でもメダカ=ヒメダカになってきているので、それも時代の変化かもしれませんね。
ヒメダカというのは、黄色っぽい色のメダカの事で、黒メダカの色が黄色っぽいメダカの子孫を固定化したメダカの事で、基本的には白メダカも元々は黒メダカから生まれてきた白っぽい色のメダカを固定したものです。
おそらく、一般的な人にメダカの色を聞くと、黄色でしょ?というと思います。
ペットショップでは白メダカが人気で高くても売れています。
最近では、青メダカとか、光るメダカとか、色々とメダカの色が豊富になってきていますが、価格が高い事やあまり一般の人は興味を示さない事もあり、ヒメダカ、白メダカあたりが人気のようです。
ですから、ペットショップに行って販売されているメダカを見ると、ヒメダカ、白メダカ、黒メダカの大体3種類がどこでも見られるメダカになるでしょう。
この中でも、白メダカが一番目立ち、色も白い事から購入をそそられるのですが、白メダカを購入して殆どの人が感じている事は、なぜかすぐに死んでしまう?といった事ではないでしょうか?
同じペットショップにて、他の色のメダカを購入しても、白メダカだけが死んでいってしまいる状態で、ヒメダカなどは普通に生きている訳ですから、環境や水あわせが原因ではないのでは?と首を傾げてしまうお話ですね。
濾過フィルターが容量を超えているとか、水あわせに失敗しているとか、水流が強すぎるとかでしたら、ヒメダカも同じように死んでいくはずなのに、なぜかヒメダカは殆ど死ぬ事なく泳いでいるといった感じです。
白メダカの耐久性はヒメダカよりも弱い仮説
この理由と原因については、実際にこれまで繁殖飼育してきた、白メダカというのはヒメダカと比べると、あまり耐久性が強くなく、シビアな個体が多いのではないか?といった仮説が立てられます。
ヒメダカというのは、元々の黒メダカのポジションを奪って、メダカ=ヒメダカといった存在になった訳なのですが、その際に、強い遺伝子をもったメダカの子孫が大量に事実上選別されて生き残ってきています。
弱いメダカの稚魚はすぐに死んでしまいますし、全国的にメダカの飼育や繁殖は行われてきて、長い年月をかけて、強いヒメダカの子孫が残ってきたのでは?といったお話ですね。
あくまで仮説ですから、絶対的なものではありませんが、実際にヒメダカ、白メダカを購入すると、白メダカの方が体が弱いのも事実ですし、大きな個体ほど環境の変化に弱いような気がします。
これまでの経験で言えば、白メダカを購入する際にはできるだけ小さな個体を選んだ方が死亡する確率が低くなりますので、ペットショップで購入する際にはなるべく小さな個体を選ぶようにしてみてください。
また、白メダカはまだ強い遺伝子を持つ個体が、完成して市場に出回っていないような気がしますので、環境が極端に変わると、水あわせをしていても、長期的な飼育には向いていない場合があります。
ですが、すぐに死ぬ訳ではなくて、数カ月間は持つと考えれば、その間に白メダカの繁殖を行って卵をある程度残す事ができれば、その環境で生まれたメダカは最も強い訳ですから、繁殖用のメダカを購入でして、稚魚をから飼育するさせるつもりでも良いでしょう。
ヒメダカと白メダカを合わせて飼育すると、ある程度強い個体が生まれるようですが、白メダカの色をした個体、ヒメダカと白メダカの色をした個体、ヒメダカの色をした個体が生まれてきます。
お好みに合わせて選別をしていくと良いでしょう。
環境の変化につよい、寿命の長い白メダカの子孫が誕生してくると、また新しいメダカの飼育の楽しみ方が増えてくるのですが、こればかりは見た目ではわかりませんので、3年、5年のメダカの寿命を見ながら、繁殖させていくことになります。