ミナミヌマエビの飼育を始めたばかりの人が結構やってしまうトラブルの代表的な物の中に、新しい水草を水槽に購入したら翌日以降にミナミヌマエビが全滅していたとか、段階的に死んでしまったといった話があります。
ミナミヌマエビの飼育に慣れているベテランの人であれば、この様な状態になる事は殆ど無いのですが、まだ飼育を始めて間も無い人の場合は、この様なトラブルに巻き込まれることが多いですからその原因を知っておくと大変便利です。
ミナミヌマエビが死んでしまう原因は新しい水草なの?
飼育にある程度慣れてくると、必ず皆さんがやるのが新しい水草を追加したり、石や流木を追加したりすることなのですが、その際に注意しておかないと、水槽の中の生き物であるミナミヌマエビに重大なトラブルを巻き起こすことになります。
その最も代表的な事例が、新しい水草を水槽に投入した際に発生するトラブルであり、実際に水草を水槽に入れてレイアウトをして満足している矢先、いきなりミナミヌマエビが死んでしまう訳ですから驚くことになります。
この場合の原因というのは別に水草そのものが悪い訳ではありませんし、水草に変な寄生虫や病原菌が付着しているなどでもありませんが、その原因は一体なんなのでしょうか?
新しい水草でミナミヌマエビが死ぬ原因は残留農薬です。
購入した新しい水草を水槽に入れた瞬間、その後にミナミヌマエビが死んでしまう原因というのは、ほぼ100%に近い確率でその水草に付着している残留農薬が原因になります。
水草に農薬なんて使うの?と思う方もいるかもしれませんが、大量に農薬が使われているケースはよくありますので、その際の農薬は簡単には抜けないため、農薬を使わなくなった後でも残留農薬として水草に蓄積されているのです。
海外などで大量に生産される水草の場合は、日本の規模とは異なる大規模な大量生産をしていることが多い上に農薬を使っていることが普通であり、それを日本に輸入して農薬を抜いた後でも、農薬はそのまま水草に残っているのです。
その農薬が残留している水草を水槽に投入すると、一斉にミナミヌマエビが死んでしまうことになりますから、エビの仲間というのは農薬には本当に敏感ですから、少しでも農薬を使ったことがある水草でしたら必ずリスクがあると思ってください。
同じ水槽のメダカは平気なのにミナミヌマエビだけが死ぬ?
ここである疑問が出てくるのですけど、同じ水槽で飼育しているメダカは全く問題無いのに何でミナミヌマエビだけが死んでしまうのか?といった感じの素朴な疑問です。
水草に農薬が残留しているのであれば、同じ水槽のメダカにも影響があるのは当然ですから、ミナミヌマエビだけが死んでしまうのはおかしいので、やっぱり他に原因があるのでは?といった感じの話ですね。
こちらについては、誰もがそう思うであろう疑問なのですけど、実はメダカというのは農薬にそれほど敏感な生き物ではありませんので、あからさまに農薬を水槽に入れるなどは別ですけど、多少の残留農薬で落ちてしまう様なことは滅多にありません。
しかし、ミナミヌマエビをはじめとするエビの仲間というのは農薬には大変敏感なため、少しでも残留農薬が水草に蓄積されていると、その影響でポツリポツリと落ちていったり、全滅をすることもありますから注意が必要なのです。
ミナミヌマエビを飼育している水槽には無農薬の水草のみを投入。
購入する水草に農薬が使われているかどうかについては、見た目ではまず判断できませんから、販売業者に確認をしてから購入すると間違いはありません。
最近では、大抵の業者は農薬を使っているか、無農薬であるのかを記載してくれていることが多くて、あとはそれを確認して、無農薬の水草のみを購入する様にしておけば、残留農薬でミナミヌマエビが死んでしまうこともありません。
ミナミヌマエビだけでなくて、他のエビなども同様で、レッドビーシュリンプなどがいる水槽の場合は、農薬を使っている水草は大変危険ですから、面倒であればいつも無農薬の水草のみを購入する様にしておけば大丈夫です。
こちらはどの様なベテランでも見た目での判断ができないため、必ず販売業者に確認しないと他に確認するすべがありませんから、信頼出来る水草販売業者のみから毎回購入する様にしておくと間違いはありません。