お盆などの長期連休中に実家に帰るとか、海外に旅行にいくなどの場合、メダカの針子、いわゆるメダカの稚魚の飼育管理について、どうしたら良いって相談を受けることが多いんですが、少なくとも1週間も自宅を留守にすると、室内ならほぼ全滅します。
その理由は、室内の水槽では勝手に微生物や植物性プランクトンが大発生する環境ではないので、管理者が意図的に餌を大量に与え続けないと死んでしまう為であり、その死因は餓死ですから、人がいないのに餌を与えることは出来ないので、当然餓死します。
この場合、親メダカでしたらエーハイムオートフィーダーを使えば、自動的に餌やりをすることが出来るんですが、メダカの稚魚の場合、食べれる餌があまりに細かすぎてトラブルの元になりますので、エーハイムオートフィーダーの利用はお勧め出来ません。
旅行中に自宅を留守にしたメダカの針子飼育法。
ちなみにメダカの針子というのは、生まれたばかりのメダカの稚魚のことで、見た目が針のように細くみえることから、針子と呼ばれていますが、アクアリウム似興味がない人に針子と話すと、縫製のプロであるお針子さんと間違えられるので注意しましょう。
旅行中に自宅を留守にする場合、針子は3日間でも餌を与えないと室内では餓死してしまいますし、ブラインシュリンプを大量に水槽にいれておいたり、生きたミジンコを大量に水槽に入れておくことなども出来ず、そのままでは確実に餓死してしまいます。
この場合、ダイソーのバケツ等に自宅を留守にする一週間くらい前から水道水を入れて、ミナミヌマエビや水草を放り込んで屋外に放置しておくと、勝手にグリーンウォーターになりますので、その水槽で屋外に移動させておけば、結構生存してくれます。
ダイソーのバケツでも100匹前後の稚魚の飼育は可能。
屋外で飼育すると言っても、水槽は高いし、発泡スチロールはスーパーに行ったら、在庫がなかった場合などもありますし、設置場所の確保なども問題もありますので、一番手っ取り早く簡単に屋外に水槽を設置するなら、ダイソーの100円のバケツがお勧め。
毎年、ダイソーのバケツを適当に購入して、針子の飼育で使っていますが、10個買っても1000円と消費税分ですし、1個のバケツに100匹前後のメダカの稚魚が飼育できますし、更には簡単に水槽の場所移動も出来るというスグレモノですから、便利です。
旅行などで自宅を留守にする場合、室内で飼育している針子を屋外に移動させますが、当然水合わせは必要で、室内の水温と屋外の水温はかなり違いが出てきますし、水質も違いますので、水温が安定している夜から午前中にかけて水合わせをすると良いです。
100匹のうち生存するのは20匹前後でも大丈夫。
ダイソーのバケツには100匹前後の針子をいれても、全く問題はありませんが、その全てが生存する訳ではなく、最終的には20匹前後、少なくて10匹前後の個体しか残りませんので、針子から親メダカに成長できるのは10%から20%位の確率になります。
これには、水量の問題もあるんですが、針子を飼育していると一部で極端に成長が早くなる個体が必ずいて、この個体が他の針子を餌として食べまくって更に大きくなるので、早い話が100匹の針子で共食いバトルロイヤルをしているような状態になります。
メダカはガンガン増えますので、旅行中の針子の飼育が難しければ、飼育を諦めてそのままの状態で放置し、生き残っていた個体がいたらそれを育てるのも良いですし、帰宅後もガンガン産卵して増えていきますので、あまり神経質にならないことですね。
これが、商業的価値が高いインペリアルゼブラプレコの稚魚の飼育だったら話が変わってきて、稚魚がある程度成長するまでは、旅行などは控えた方が良いのですが、メダカの場合は商業的な価値以前に、増えすぎて困るくらいなので、諦めるのも選択肢です。