年末年始の大晦日からお正月にかけての連休というのは、平均して日本で最も長い大型連休になる人が全国に沢山いらっしゃいますから、その期間に海外旅行に行かれたり実家に戻られたりする事も多いでしょう。
大体、1週間から2週間位の期間ご自宅を留守にする様な感じになるでしょうから、その間に飼育しているメダカの餌の心配をされる方も多いのですが、基本的に室内水槽であってもそれ位の期間であれば餌を与えなくても大丈夫です。
ミナミヌマエビの場合でしたら普段から全く専用の餌を与えなくても構いませんので、どの様な場合でも心配は無用です。
逆に、留守にする前に大量の餌をメダカに与えてしまった場合は、水槽内の水質が急激に悪化してしまい逆効果になりますから、絶対にやってはいけません。
餌を与えないことが不安であればエーハイムオートフィーダー。
毎日定期的に水槽内のメダカに餌を与えている人であれば、それが日々の行動パターンになっている事も多いですから、全く餌を与えないと不安になってしょうがない人もいらっしゃるかもしれません。
もし、どうしても不安でしたら自動で餌を与えてくれるエーハイムオートフィーダーを少なくとも留守にする1ヶ月くらい前には購入しておき、それで安定して動作させる環境を作っておく必要があります。
自動エサやり機であるエーハイムオートフィーダーがあれば、簡単に留守中の餌をメダカに与えることができると思われる方も多いかもしれませんが、これがかなり設定が難しくて、細かい餌の場合は間違えると一気に水槽にドボンになりますから大変です。
エーハイムオートフィーダーの餌を投入するスライド部分を最小設定にして、強化セロハンテープなどで完全に固定しないと、なかなか小型魚向けのエサやりの自動化というのは難しいものなのです。
プレコ用のタブレット状の餌でしたら、エーハイムオートフィーダーの標準スライドだけでも簡単に設定することができますから、あえてその様な餌をメダカに与えるのも一つの手段です。
メダカだからメダカの餌を与える必要はなくて、共通してどの様な魚やエビも食べるような餌を与えておけば、食べ残しもなく水槽の水の悪化を最小限に防ぐことが出来るのです。
長期間留守にする場合のミナミヌマエビの飼育。
年末年始の大型連休の際に長期間自宅を留守にする場合でメダカの餌が心配な人は、事前にその水槽にミナミヌマエビを入れておけばそれだけで餌の心配は必要なくなります。
この場合、水槽内のメダカたちがミナミヌマエビを直接餌として捕食するわけではなくて、水槽内で飼育しているミナミヌマエビから生まれてくる稚エビをメダカが餌として捕食することになります。
まさに天然の自然サイクルが水槽内に誕生する訳ですから、この環境が確立していれば長期間留守にする場合でもメダカの餌の心配は全く必要としなくなりますから、最もお勧めできる対処方法になるのではないでしょうか?
ミナミヌマエビの産卵活動を活性化するためには、ある程度の餌を与えて起きた方が良い訳ですから、エーハイムオートフィーダーでもメダカの餌の様な細かい扱いにくい餌ではなくて、プレコタブレットのような扱いやすい餌をメインに使う事もできます。
プレコタブレットでしたら、エーハイムオートフィーダーの標準機能のまま安定して水槽に自動投入ができますし、その餌はメダカやミナミヌマエビたちが共通して食べますから無駄もありません。
ただし、この方法には致命的な欠点があるため、その欠点を事前に把握しておく必要があります。
安定してミナミヌマエビを繁殖させるのは実は難しい?
ミナミヌマエビの飼育については、最も簡単なエビに該当しますからよほどの人でない限りは誰でも飼育することが出来るのですが、実は室内水槽での安定した繁殖となると話は異なってくるのです。
屋外水槽でミナミヌマエビを飼育している場合、春から夏にかけては大量に稚エビを生みますから、いつの間にやら水槽内がミナミヌマエビだらけになっているのですど、寒い冬は全くその様な産卵活動を行いません。
冬でもミナミヌマエビが産卵活動を行うのは、室内水槽でヒーターなどで水温を25度以上に設定している必要がありますので、冬場に繁殖をさせたい場合は室内水槽で飼育しているミナミヌマエビでなければいけません。
そして、室内水槽でミナミヌマエビを安定して繁殖させるというのは、初心者の方にはかなりの難易度になりますから、簡単そうに見えて実は難しいのですね。
安定した環境を作っていれば、ミナミヌマエビは一年中繁殖をしてくれるのですが、その繁殖をしてくれる安定した環境を作ること自体がすぐにできる訳ではありませんから、長期留守中にミナミヌマエビの稚エビをメダカの餌にする方法については、数ヶ月前から用意しておく必要があるのです。
この場合、最初にやるべきことは60cm水槽、30cm水槽であればエーハイム2213を2個前後設定して、濾過能力を大幅に上げることから始めてみるのも良いかもしれません。