新規水槽立ち上げ時にパイロットフィッシュが必要な理由

全く新規で水槽を購入して、そこから新しく水槽環境を立ち上げる場合は、いきなり飼育したい魚やエビを水槽に入れてはいけません。

これは、ペットショップやホームセンターに出向いた際に、衝動的になるくらい気に入ってしまった魚やエビがいたとしても、その場で購入してはいけないことを意味しています。

衝動的に気になる事が多いのがアロワナ、淡水エイ、ディスカスといった飼育が大変難しい魚になるのですが、これらの魚はどれも高額で飼育難易度が高くなりますし、大型の水槽が必要になります。

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一般的な家庭で購入して室内に設置できる水槽になると60cm規格サイズの水槽が最も適合していて大きさの割に水槽やそれに関わる器具の価格も安い為、設置場所に問題がないのであれば、60cm規格サイズの水槽を選びましょう。

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60cm規格水槽セットを選ぶ際にはろ過フィルターに注意する事。

 

多くの60cm規格サイズの水槽セットに同封されている上部ろ過フィルターは、メダカやミナミヌマエビの飼育用としては水流が強すぎる為、エーハイム2213などの外部ろ過フィルターがセットになった水槽セットのほうがお勧めできます。

外部ろ過フィルターの場合は、ナチュラルフローパイプも合わせて購入しておきましょう。

インペリアルゼブラプレコなどのように強い水流を好み、水を極端に汚すプレコ系の魚であれば、上部ろ過フィルターは適切ですし、金魚なども上部ろ過フィルターが適切ですから、飼育したい魚に合わせてフィルターを選びましょう。

 

 

屋外飼育できる魚やエビであれば発泡スチロール水槽でOK。

 

水槽と同時に購入しても良い唯一の例外といえば、メダカや赤ヒレのようにサイズが小さくて丈夫な魚になります。これらは同じ日に購入しても問題はありませんが、その殆どが一ヶ月以内に死んでしまうと思っておいたほうが無難です。

最初に購入した魚やエビは死んでしまう事が前提で飼育をする事になります。

例外がありまして、屋外飼育にて発泡スチロール水槽を設置して、そこで魚やエビを新規で飼育するのでしたら、その場で気になったものを購入しても構いません。

ただし、日本国内で、屋外にて飼育できる魚やエビは相当限定されてしまいますので、メダカやタナゴ、ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビといった日本原産の魚やエビになってしまいます。

屋外水槽での飼育が容易な理由は、太陽の光が直接あたり、相当早い段階で自然環境に近い水が出来上がるためですから、太陽の存在というのは全ての生命体にとって偉大である事がよく分かります。

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新規水槽立ち上げ時に飼育したい魚やエビを購入してはいけない理由。

 

新規水槽立ち上げ時に、飼育したい魚やエビを購入してはダメで、メダカや赤ヒレのような小さな魚は購入しても良いけど、それらは全て死んでしまう事が前提での飼育になる・・・。

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この話を聞くと、初心者の方は理由がよく分からないかもしれませんが、その理由は水槽内のろ過フィルターが全く機能していない為、水槽の水がドンドン汚れていくといった状態になっている為です。

ろ過フィルターの中にリング状、ボール状などのろ材と呼ばれている、よく分からない石や陶器で出来ているようなものを沢山入れて使うように、水槽セットやろ過フィルターの説明書には必ず書かれているはずです。

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高性能なろ過フィルターやろ材であってもバクテリアの定着が必要。

 

あとは、ウールを設置して、汚れを濾しとるようにして使うのですが、ろ材には細かな隙間が沢山空いていて、そこにバクテリアと呼ばれる水槽の水の汚れをきれいにしてくれる微生物などが沢山住み着くまでは、ろ過フィルターが機能してくれません。

どんなに高性能なろ過フィルターであっても、水槽の新規立ち上げ時にはろ過機能が全く機能していない為、一定の期間はパイロットフィッシュを投入して、バクテリアを水槽内のろ過フィルターに発生させる為の準備期間が必要になるのです。

ろ過フィルターの中のろ材にバクテリアが全くいない状態では、単純に水を巡回させている状態になりますから、それではその水槽内で飼育している魚やエビにとっては大変危険な環境になります。

汚れに強いメダカ、赤ヒレなどがパイロットフィッシュとして好んで採用されるのは、価格が安い事、丈夫である事、死んでしまうのが前提でも飼育ができる事などが挙げられます。

一匹10万円もする淡水エイをパイロットフィッシュとして利用する人はまずいないでしょう。

バクテリアを発生させる為には、実際に生きている魚やエビが必要になり、水槽内で魚やエビを飼育する事によって、自然とバクテリアが水槽内で発生して、段階的に増えていきながらろ材に定着していくことになります。

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ミナミヌマエビはパイロットフィッシュとしても大変優秀。

 

ミナミヌマエビはパイロットシュリンプと読んだほうが適切なのかもしれませんが、メダカや赤ヒレと同じく大変丈夫なエビであり、価格も安くて、水あわせさえ失敗しなければドブの中でも生きていけるエビです。

最初に水槽を立ち上げたばかりの時には、どうしても食べ残しの餌が水槽の底にたまってしまい、白カビが付着して水質をさらに汚す状態になってしまうのですが、ミナミヌマエビが水槽にいる事により、食べ残した餌もきれいに食べてくれますから、結果的に水槽の中の水が綺麗になります。

当然、糞などの排泄はしていきますから、パイロットフィッシュとしてろ過フィルターが機能していない場合は、ミナミヌマエビも段階的に死んでいってしまうのですが、余った餌を食べてくれますので、新規水槽立ち上げ時にはミナミヌマエビも購入しておくと色々と便利になります。

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