ミナミヌマエビの飼育を始める際に必ず必要になるのが水槽になります。
これは、濾過フィルターも照明も要らない屋外飼育であっても、一般的な室内飼育であっても同様に水槽がなければ水を入れる入物自体がありませんので、当たり前ですが水槽が必要になる訳です。
屋外飼育の場合でしたら、適当な大きさの発泡スチロールを近くのスーパーなどでもらってくれば無料で水槽を入手できますし、大きさもかなり大きいものもある為、ミナミヌマエビにとってもとても環境が良い水槽を用意できます。
もし、スーパーで発泡スチロールをもらえない場合は、若干高額ですが、耐久性が高いメダカ用の発泡スチロール水槽を購入すると良いでしょう。
注意点としては、スーパーで無料でもらってきた発泡スチロールに関しては、使う前によく洗っておきましょう。
ミナミヌマエビの室内飼育で30cmキューブ水槽はお勧めしません。
屋外飼育の場合は適当な発泡スチロールさえあれば、それがそのまま水槽になりますし、太陽の光が直接当たる屋外水槽というのは、濾過フィルターも餌も不要、水替えも不要ですから、蒸発した水を継ぎ足すだけで大丈夫です。
雨が直接当たるような場所に設置している屋外水槽でしたら、そのままため池のような感じになりますので、水の継ぎ足しすら不要になる場合もあります。
しかし、室内飼育の場合はそのような飼育方法は出来ませんし、発泡スチロールを室内にドンと置いておく訳にもいきませんの、一般的な観賞用の水槽が必要になるのですが、結構な種類がある為、どの水槽にしたらいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
その場合は、一見おしゃれな全面ガラス張りの30cmキューブ水槽などが価格も安くてサイズも小さく、見た目も良いことから好まれることが多いのですが、正直言って30cm水槽はお勧めできません。
30cm水槽の中に入れることができる水の量はかなり少なくて20リットルも入れば良い方ですから、これではミナミヌマエビの長期飼育には向いていませんし、個体数が増えてくるとすぐにキャパ不足になります。
ミナミヌマエビのように単独飼育環境であれば、どんどん増えていくようなエビの飼育は30cmキューブ水槽ではなく60cm規格水槽が良いと言えます。
ミナミヌマエビの室内飼育を始める場合は60cm規格水槽がお勧め。
ミナミヌマエビは単独飼育をすると、凄まじい数でその個体数が増えていきますので、30cm水槽で単独飼育を始めてしまうと、かなり早い段階で水槽の買い替えをするか、増えてしまったミナミヌマエビを駆除するかになります。
濾過フィルターの処理が追いつかなくなり、より強力な濾過フィルターを追加しないといけなくなるのですが、30cmキューブ水槽では限界があります。
ですから、初心者の方であれば60cm規格水槽セットを購入しておけば、後々の困ることもありませんし、水量も60リットルくらいある為水も安定しますし、90cm水槽の様に大きさで困ることもありません。
90cm水槽、120cm水槽の方が良いに決まっていますけど、その様な大きな水槽を設置できる様なご家庭の方が珍しいくらいであり、ミナミヌマエビをよほど自然に近い環境で大繁殖させたい場合以外は、60cm規格サイズの水槽で全く問題はありません。
その際の注意点としては、後々メダカも同じ水槽で飼育したい場合は、上部式の濾過フィルターではなくて、外部式の濾過フィルターがセットになった、エーハイム等の水槽セットを購入してください。
上部式の濾過フィルターはお手軽で安いのですけど、その水流が強すぎる為、メダカにとっては寿命を極端に短くするものですから、後々買い換えることになりますので、無駄な出費になってしまいます。
日本の住宅事情に適した60cm規格水槽はミナミヌマエビにも最適。
一般的な日本の住宅事情を考えると大きさ、価格、維持費、占有場所のことを考えると、一番適切な水槽サイズは60cm規格サイズの水槽になります。
六本木ヒルズレジデンスCの最上階を契約できる様な人であれば、別にミナミヌマエビ様に180cm水槽、200cm水槽なども普通に用意できるでしょうけど、一般的な人にはその様な巨大な水槽自体設置は無理です。
60cm規格水槽は日本で最も大量に売れているサイズですから、その備品や周辺器具なども豊富で価格も安い為、結果的に費用が最もかからずに、高い効果を得ることができますので、30cmキューブ水槽のサイズが限界である人以外は、60cm規格水槽を購入してください。