12月以降は室内と屋外に設置している水槽の餌を調整|寒い日も安心

気温が低くなる冬の時期になると、それまで同じ様に飼育していた室内水槽と屋外水槽で飼育している同じ様な魚やエビの飼育方法が若干異なってきますので、それまでと同じ様な感覚で飼育をしていると思わぬトラブルに発展することがあります。

気温が高くなる夏場であれば、室内水槽と屋外水槽はほぼ同じ様な管理方法でよくて、ついで言えば、屋外水槽の場合は稚魚の飼育をしているのではない限りは完全放置でも問題がない位です。

太陽の光が強烈に長時間に渡って浴びせられる屋外水槽というのは、それだけで自然の濾過サイクルや餌となる微生物やプランクトン、コケなどが発生する状態になりますから、極端な過密飼育や稚魚の飼育をしていなければ放置でも良いのです。

夏から秋にかけて、屋外水槽で放置飼育できる魚は、メダカ、金魚、ドジョウなどであり、エビで言えばミナミヌマエビやレッドビーシュリンプなどがそれに該当します。

餌は水槽内に自然発生するプランクトンやミジンコ、コケなどを食べますし、共食いなどもしていきますから、栄養価についても問題なく、普通に完全放置で繁殖まで行ってくれます。

 

 

4月から10月にかけては屋外水槽で鼠算式に個体数が増えているはずです。

 

飼育者が夏から秋にかけての水温が高い時期に積極的に餌を与えた場合は、より魚やエビの成長が早くなりますし、限度はありますけどいくら餌を多めに与えてもその殆どを食べてくれますから、特に餌の与えすぎによる水質の悪化もおきにくいのです。

室内水槽の場合はそうもいかずに、餌を与えすぎるとドンドン水槽の水がよごれていくのですけど、屋外水槽の場合はその様なことは御構い無しで強力なろ過環境が自然に構築されていますから、太陽光が作り出す天然のろ過フィルターの凄さを知ることになります。

それで、春から秋にかけての水温が高い時期というのは、どの様な魚やエビであっても大量に繁殖をしやすい時期ですので、特にメダカやミナミヌマエビの飼育を屋外水槽で行っている場合は、10月頃になった際には鼠算式に個体数が増えているはずです。

※個体数を増やす件については、よほど大きな水槽以外は、メダカの卵と稚魚については親個体と隔離すること、ミナミヌマエビの稚エビの場合はメダカと隔離するか、ホテイアオイやマツモなどを多めに入れてシェルターを作っておくことが必要です。

 

 

水温が高いときは問題がなくても水温が下がると問題が出るものとは?

 

人間は長期間において特定の行動を繰り返していると、それが日常になることが多くて、メダカやミナミヌマエビに餌を与える行動についても、それが毎日の行動パターンになっている人は多いのではないでしょうか?

朝起きて会社や学校に出かける前に、水槽に餌を与えるとか、帰宅した際に餌を与えるといった感じでそれをしないと落ち着かないとか、それをして当たり前の状態になっているわけですね。

逆にそうなっていない人は、殆ど管理もせずに放置をしている人ですから、よほど環境が安定していない場合は、室内水槽のメダカでしたら絶滅してしまう恐れもありますが、エビの場合は絶滅することはありません。

そんな訳ですから、4月から10月かけて大量に誕生したメダカやミナミヌマエビの子孫たちに合わせた飼育をしていると、どうしても餌を多めに与えてしまうといった感覚が身についてしまっていることが多いのです。

メダカの稚魚の成長期でしたらドンドン多めに餌を与えないといけないのですけど、それは成長期の話であり、2cmを超えて産卵が可能になったメダカの個体の場合でしたら別に毎日餌を与える必要もありません。

 

 

12月を過ぎて気温が寒くなると同時に屋外水槽の餌の量を減らします。

 

気温がある程度暖かく保たれている10月くらいまででしたら、それまでと同様に屋外水槽であっても多めの餌を与えても良いのですけど、これが気温が低くなると話が若干変わってきます。

今年誕生した稚魚や稚エビも、飼育者がきちんと管理をしていれば無事に成長をして来年の春からは産卵が可能になっている訳ですから、ある程度丈夫な体が出来上がっています。

そして、気温が下がるとそれに合わせて水温も下がりますので、水槽内の微生物やプランクトンの活動も急激に減少していきますし、メダカやミナミヌマエビもあまり積極的な活動をしなくなっていきます。

その為、12月以降になると屋外水槽にて餌を与えている場合は餌を与える量や回数を少なくしないと餌の与えすぎになってしまい、水槽の水を急激に悪化させてしまう恐れがありますので、この時期から餌の量を少なくする調整をしないといけません。

 

 

気温が下がり寒くなると全ての生物の活動が低下します。

 

寒くなって餌を食べなくなっている上に、微生物やバクテリアなどの活動も低下している訳ですから、特に人口餌を多めに毎日与えていると、あっという間に水槽内の水が悪化してしまいます。

室内水槽の場合は、12月以降になるとヒーターを設置している方が多いでしょうから、それまで通りの量と回数のまま餌を与えても問題はありませんし、個体の食いつきが良ければもっと増やしても良いくらいです。

このくらいの時期から屋外水槽では餌の量と回数を減らすことになりますので、これまでの感覚で多めに餌を与えてしまい、水槽の水を汚さない様に注意をすることが重要になりますので、ご注意してください。

ただ、屋外水槽の場合は基本的に放置でも構いませんので、早く大きくしたくて沢山餌を与えていた人は注意が必要ですといった話になりますね。