本格的に寒くなる日本の12月から2月にかけては、アクアリウムに関しても厳しい時期になるのですが、室内水槽に限ってはヒーターという便利で安い暖房用の飼育器具がある為、こちらを使えば誰でも簡単に水温を快適な25度にする事ができます。
水槽用ヒーター使用時の電気代は60cm水槽で毎月1000円前後かかりますけど、それでも殆どの魚やエビにとって快適な水温に設定できる訳ですから、これで冬の寒さを乗りいる事ができます。
また、夏場の暑い時期には高額なゼンスイのZC-100のような水槽クーラーで水温を冷やさないといけなくなりますから、30000円を超える様な飼育器具の購入が難しい人もいる訳ですから、そちらと比べるととてもお手ごろ感があります。
室内水槽で12月になっても水槽用ヒーターを設置していない人は、出来れば設置してあげると飼育している魚やエビが活発になったり、冬でも産卵活動を行いますので、ぜひ設置してみて下さい。
屋外水槽はヒーターを設置できない為自然任せの温度設定。
室内水槽の場合は、室内に暖房器具があればそちらで部屋の中が温まりますし、更に水槽用ヒーターも設置しておくと、冬場でも温度を一定に保つ事ができるのですが、これが屋外に設置された水槽になると話が異なります。
屋外に設置された水槽というのは、水槽用ヒーターで温度管理する事が出来ませんので、温室でも用意しない限りは常に外気温度に依存した水温になりますから、12月から2月にかけてはマイナスから10度以上といった感じで、1日の温度差も激しくなるのです。
その様な環境でも屋外水槽で飼育している魚とかエビは全滅することなく頑張って生きているのですが、気温がマイナスになる様なとても寒い日になると、水槽の水が凍り付いてしまう事があります。
アイススケートのホールの様に、水槽の水面がカチンコチンに凍ってしまっていますから、その状態になるとホテイアオイの様な水草はもはや生存するのすら危機的な状態になってしまうのですが、メダカやミナミヌマエビは水底でじっとしながら生きているのが凄い所ですね。
12月から2月の寒い時期にかけて水槽の水を凍結させない方法。
水槽の水面が凍ってしまっても、水槽の水全体が凍っていないのであれば、水槽の中にいるメダカやミナミヌマエビが全滅してしまうことはないのですが、逆に言えば、水槽の水の殆どが凍結した場合は全滅してしまうということになります。
一般的な大きさの発泡スチロールを水槽として利用している場合は、ほぼ満杯まで水をためておけば、まず水槽の水全てが凍り付いてしまう事はありませんが、他の容器によっては水深を深くしたくても出来ない場合があります。
例えば、睡蓮鉢であるとか、デザイン性を重視した屋外水槽用の容器を使っている場合は、土とか石とか冬でも耐えれる水草や水生植物などが多数植えられている事がありますから、その場合は水深を凍結しない安全圏まで増やせない事があるのです。
この場合は、水深を深くしてたとえ水面が凍ったとしても、水中は凍らない状態にする簡単な対処方法ができませんし、その様な容器は発泡スチロールのように保温性に優れていない事が殆どですから、益々凍結する要因ばかりが多くなります。
その為、他の方法を考えないといけないのですが、温室を用意するのは更に現実出来ではありませんから、もっと簡単かつお手軽に水深を深くできない屋外水槽が凍結しない状態を作り出す方法を考えないといけません。
その様な方法があるのでしょうか?
12月から2月の寒い時期に水槽を凍結させない為には水心 SSPP-3S。
寒くなり気温がマイナスになると水面が凍るのですが、自然界の川を見ればわかる通りどれだけ気温がマイナスになっても、大雪が積もっても川が完全に凍ってしまう事はまずありません。
逆に、極端に寒い地域などでは、湖の表面は厚い氷に覆われてしまい、そこでワカサギなどの穴釣りが出来るくらいの氷が寒さで作られる訳ですから、自然界であっても川は凍らないけど、湖は凍る事がある訳ですね。
この川と湖の違いについて考えるとよく分かるのですけど、川は常に水が動いていているのですが、湖は水が殆ど動いていません。
水は動かない状態でマイナス以下の気温が断続してる時に、その表面から凍っていく訳ですから、水槽の水を凍結させない為には、水槽の水を動かせば良いということになります。
12月から2月の寒い時期に水槽を凍結させない為には水心 SSPP-3S。
その方法については、なんら難しい事はなくて水心 SSPP-3S等のエアーポンプを使ってエアレーションをすれば良いだけであり、別に強力なエアレーションは必要なくて、水が動く程度のエアレーションをするだけでも水槽が凍結する事がなくなります。
寒い冬場ですから別に酸素を供給する必要はないのですけど、エアレーションを使えば、水深が稼がない水槽でも凍結を防ぐ事ができますから、お困りの際にはエアーポンプとエアチューブ、エアーストーンなどを購入して設置しておくと便利です。
ここでの注意点は、水心 SSPP-3Sなどのエアーポンプは必ず室内に設置して利用し、長めのエアチューブを使ってエアコンの吹き出し口や外気取り入れのフィルターの隙間から外に出し、そこから更に分岐などを使って必要な数だけ屋外水槽に設置して使うことになります。