一般的な家庭に設置できる水槽の中で桁違いの濾過能力を持っているのがオーバーフロー式の水槽であり、小型の60㎝以下のオーバーフロー水槽の濾過能力は大したことはありませんが、90㎝を超える水槽になると最も高い濾過能力を発揮するシステムです。
その理由は、オーバーフロー式の水槽はメインの本水槽に加えて、濾過専用の2本目の水槽を用意して、その水槽全体をろ過フィルターとして利用することになるため、濾過用の水槽が大きいほど濾過能力は強力になり大型水槽の殆どがオーバーフローです。
ただ、オーバーフロー式の水槽は確かに濾過能力は大変高いのですが、基本的に大きな水槽用として用いられることが殆どであり、水が上の本水槽から下の濾過水槽に落ちる仕組みになっているので、どうしても騒音が問題が発生する事が避けられません。
最強のオーバーフロー水槽は寝室に設置しない方が良い理由。
オーバーフローの仕組みとしては、滝のように上の飼育水槽から下の濾過水槽に水が流れ落ちることになりますので、どのような方法で防音対策をとっても完全に騒音を消すことは出来ませんので、エーハイムの外部式フィルターのような静音は保てません。
その為、リビングなどでしたらまだ気にならないのですが、寝室にオーバーフロー水槽を設置した場合、微々たる騒音でも気になる人は気になって寝付けにくくなりますので、出来れば寝室にはオーバーフロー式の水槽は設置しないほうが無難といえます。
オーバーフロー式の水槽は一度設定すると、その後の場所変更のための移動が大変困難になることが多く、相当な時間をかけて移動をしないといけなくなりますので、最初から寝室での設置は止めておき、リビングや廊下などの騒音歓迎の場所がお勧めです。
寝室での騒音はエアーポンプの音ですら気になる人が多い。
普段でしたら気にならないようなエアーポンプのかすかな騒音であっても、寝室で寝ている時に常時発生する騒音は想像以上に気になることが多いですので、寝室はなるべく静かにしておき音が発生するようなものは置かないほうが良くてストレスも厳禁です。
水作から発売している静音が売りになっている水心というエアーポンプがあるんですが、この水心であっても、最大限ポンプ量を絞って騒音を下げた状態でも気になって眠れなくなる人がいるくらいですから、オーバーフローの騒音は殆どNGになります。
ただ、防音対策としてエアーポンプをガラスのケースなどに囲って限界までエアーの量を絞れば騒音も殆ど気にならなくなる状態になりますから、エアーポンプの場合はそれで対応ができるんですけど、オーバーフロー水槽の場合は対応しようがありません。
寝室にオーバーフロー水槽を設置する人は騒音覚悟で行いましょう。
オーバーフローは騒音が発生すると言っても、寝室にサメが泳ぐ水槽や大量のクマノミが泳ぐ水槽などを設置したら、それを見ているだけで別世界にいる状態でリラクゼーション効果が得られるのも事実ですし、実際にサメの水槽を設置している人もいます。
その場合は殆どがアクアリウムの水槽管理のベテランの人であり、どのような騒音が発生するのかも事前に知っていますし、騒音にも慣れていて、それよりも水槽から得られるベネフィットの方が高いことを知っているので、普通に寝室でも大丈夫なのです。
実際に寝室に薄暗いLED照明の巨大な海水水槽が設置されていてサメが泳いでいたり、クラゲが泳いでいる水槽を見ながらベッドで寝るのはストレス解消としては最高の環境になりますから、目的があり騒音に耐えれる人であれば寝室でも設置は大丈夫です。