水槽は何とか60cm1本で頑張ってみよう|安易に増やすと後が大変

メダカやミナミヌマエビに限らず、どのような魚やエビであっても、それらを飼育繁殖させるためには水槽と呼ばれている水を蓄えておく容器が必要になります。

更に室内で鑑賞する水槽の場合は横から見る事が多いため、ガラスやアクリルで作られた四角い水槽を利用するのが普通ですし、商業施設などでは円状の巨大な水槽が設置されている場合もあります。

一般家庭で扱う水槽の大きさは60cmサイズが最も適切な大きさであり、これ以上の大きさの水槽を設置する場合は全てにおいて最初から最後までそれなりの覚悟が必要になります。

その覚悟がある人なら良いのですが、そうでない場合は60cm水槽よりも大きい水槽は将来的に購入することはないことを理解した上で、飼育や繁殖を楽しむことになりますから後々十分な注意が必要になってきます。

 

 

稚魚の時は小さくでも将来巨大になる魚は絶対に購入しないことです。

 

将来的に大きくなるようなレッドテールキャットやアロワナ、サッカープレコなどの稚魚のように危険な魚は普通の人が飼育するべき魚ではないのですが、ホームセンターやペットショップでは普通に販売しているの困りものです。

特にレッドテールキャットはかつてTVCMで放送された際には、一気に知名度が上がって有名なって初心者の方が一斉に買い求めたことがあったのですが、購入時は10cm以下の個体であっても半年で30cmを優に超えますからすぐに手に負えなくなりました。

その後、初心者によって購入されたレッドテールキャットの稚魚は不憫な運命を辿った個体が多かったのですが、そうならないように購入する魚が将来大きくなるのかならないのかくらいは知っておくべきです。

魚やエビというのはその種類によっては容易に増やす事ができますから、最初は数匹の魚やエビの飼育をしていても、それが順調に進んだ場合は鼠算式にあっという間に個体数が増えることになりますから注意が必要なのです。

 

 

 

初めて購入する水槽は60cm水槽がお勧めであり20年以上も使えます。

 

いろいろと水槽を購入したことがある人ならわかると思うのですが、稚魚の選別や繁殖隔離用でもない限り、60cm水槽が一本あればそれだけでも十分飼育をする事ができます。

もちろん、水槽の本数を増やせば飼育できる個体数もそれに比例して増えるのですが、管理や維持、スペースの問題などでいろいろとデメリットが増えることも多いのです。

60cm水槽では物理的に飼育ができないようなアジアアロワナとかレッドテールキャットの飼育がしたいよう人なら別でしょうけど、そのような人達と60cm水槽の設置が限界である人を同じ目線で見てはいけません。

その為、何を飼育するかによって大きく異なってくるとはいえ、一般的な魚やエビであれば問題なく60cm水槽で飼育する事が可能ですから、これ以上の水槽はどうしても大きな水槽が必要な人以外には特に必要はりませんし設置もできないでしょう。

また、60cmを超えるような水槽の場合は一人では持てないような大きさや重さである事が殆どですから、一人暮らしの方や女性の方などでは扱いにくいこともありますから、その点を踏まえてもこれ以上の水槽は普通は必要がないと言ったところでしょうか?

耐久性も抜群であり、実際に20年以上使用しているニッソーの60cm水槽は何度も引越しの際に水を抜いて移動させていますが、一度も水漏れをした事がなくて現在も普通に利用できています。

 

 

無理をせずに60cm水槽一本で何とか飼育を頑張ってみよう。

 

水槽を一度追加で購入するような人は、殆どの人がある程度のベテランになっていて、魚やエビの繁殖に成功してどんどん個体を増やしているような人です。

その為、一度水槽を追加してもすぐにその環境では水槽が足りなくなり、さらに水槽を追加しないといけなくなるのは最初から分かっているのですが、人間は一度集中してハマってしまうと他のことが見えなくなるのですね。

水槽を追加して一時的には余裕がある環境になっても、そういった人は魚やエビを増やすのが既に当たり前になっている訳ですから、しばらくするとまた水槽が足りなくなり、いつの間にか気がついたら部屋中が水槽だらけになっていたといった人は沢山います。

もちろん、資金的に余裕が有り余っている人なら趣味の一環として、水槽専用のマンションを用意しても良いのでしょうけど、いつの間にか水槽が部屋じゅうに設置されていて、我に返った瞬間青ざめてしまうような人はあまり金銭的余裕がない人が多いのです。

水槽を追加してもそれ以上に魚やエビが増え続ける訳ですから、いつか水槽が追加できなくなり、その結果一気にアクアリウムの熱が冷めてしまって水槽を全て処分したくなるような状況になった場合、相当な手間暇とお金がかかりますし、急には処分できません。

 

 

水槽を増やさない飼育方法が結果的に一番お得になるのです。

 

水槽は60cm水槽であってもゴミとして処分するにはお金が必要ですし、粗大ごみ扱いですからいつでも処分できる訳ではありませんし、引き取り手を探すのも中古の水槽の場合は難しいことが多いのです。

最初から60cm水槽一本で頑張って飼育をしていると、いつも冷静な対応ができますし、増えた個体はサテライトLを2本追加してその中で飼育すれば良いだけであり、それ以上に増えたらネットで販売をする方が頭の良い考えです。

水槽を増やさないといけないくらい個体が増えてしまった場合は、自分で全てそのまま飼育するのではなくて、その個体をネットで販売する事を考えた方が得策であると言えます。

長期的に見ても、資金的に余裕が有り余っている人、プロのブリーダーとして繁殖をしたい人以外は、60cm水槽一本のみ絞って飼育をしていた方が長期間の安定した飼育と繁殖が可能になる場合が多いですから、なるべく増やさない方が良いのではないでしょうか?