室内に水槽を設置する場合、必ず利用するであろう水槽台になるのですが、その水槽台というのは、水槽を設置する為に作られている家具のようなものですから、他の家具とは根本的に異なる部分が幾つかあります。
最初に、一般的な家具と水槽台の根本的な違いは、相当な重量になる水槽を丈夫に乗せて使用する都合上、とにかく頑丈に作られている事が絶対条件になり、水槽台として販売されている商品で、水槽を載せたら破損するといった水槽台は普通はありません。
水槽の重さは想像以上に重くて設置後は簡単には動かせません。
水槽の重量というのは、本当に重くて60cm規格サイズの水槽でも60キロか100キロくらいの重さがあり、90cm規格水槽になると150キロから200キロくらいの重さになる為、これを何年間も上に乗せて破損しない頑丈な作りになっているのは当たり前と言えます。
ダンボール製の水槽台などは見た事がありませんし、その殆どが、削り出しの一本ものの木を使った最も頑丈な水槽台であったり、サビに弱いし見た目もイマイチですけど、上下に水槽が設置できる鉄製のもの、合成木(おがくずを固めたもの)で作られた水槽台など、どれも頑丈なものばかりです。
ただ、若干例外の水槽台もかつて取り扱われていたり、今でも一部では取り扱われているようですので、興味があればそちらを購入しておいても良いでしょう。
ベアタンクなら下からも鑑賞できるガラス製の水槽台は本当に大丈夫なのか?
現在は廃盤になったのか扱われていないようですが、以前、チャームさんで売られていた水槽台として90cm水槽用の強化ガラス製の水槽台というものがありました。
こちらの水槽台は、本当に完全なガラス製の一点ものであり、この上に90cm水槽を設置して本当に大丈夫なのか?と心配になってしまいそうな位の水槽台でしたので、一部では話題になっていたのですが、実際に購入した人を見た事はありません。
写真で見ただけですけど、これは相当な重量がある上に、一人では持ち運びもできないでしょうし、ガラス製ですから処分するときは相当困難である事から、購入者は一人もいないのではないか?とすら思ってしまいます。
それなりに売れているとか、まったくトラブルがないのであれば廃盤になる事もないでしょうから、ガラス製の水槽台といったトリッキーな発想はよかったのですけど、それを支える市場がなかったか、製品に問題があったかでしょうね。
水族館のトンネル水槽のように下からも鑑賞できる特殊な水槽台。
もし、この90cm水槽用の完全なガラス製の水槽台を購入して利用されている方がいるのであれば、是非とも教えて欲しいところです。
こちらの水槽台の特殊な利用方法としては、ソイルなどを一切しかないベアタンクの水槽にしておけば、下からも水族館のように鑑賞ができるといった特徴がありますので、これに関しては他の水槽台では絶対に真似ができません。
現在では、扱っている専門店を見る事はできませんので、現状どうなっているのかとか今後どうなるのか?、購入して実際に利用している人がいるのかを知りたいところですね。
30cm〜60cm水槽用ならADAのキューブキャビネット・クリア水槽台。
以前、チャームさんで売られていた90cm水槽台のように下からも鑑賞できるといった特殊なデザインではありませんが、ガラス製の透明な水槽台が欲しい場合は、30cm〜60cm水槽用なら今でもADAさんが扱われています。
http://www.adana.co.jp/jp/contents/products/na_tank/detail03.html
見た目が大変綺麗なガラス製ですから、このデザインが好きな人であれば購入する価値はあるかとは思いますが、強度面に関してはやはりいささかの不安要素がないわけでもありません。
あからさまに通常利用で破損する事はないでしょうけど、地震などの揺れの際に横から力が加わった場合、ガラス製の水槽台が耐えれるのかどうかは、ちょっとわかりませんからね。
ADAさんのサイトで見たり、新品状態で見た際には、こちらのキューブキャビネット・クリア水槽台はオールガラス製なのでとても綺麗に見えるのですけど、実際に使っていくと、埃が結構目立ちますから頻繁に掃除が必要になります。
また、しばらく使っていくと、ガラス製などどうでもよくなってくるので、放置してしまう事もある為、埃まみれで残念な状態になりますから、本当にガラスの水槽台が必要なのか、定期的な掃除はできるのか?を事前に検討してから購入する事をお勧めいたします。
ガラス製の水槽台は、初めてみた人からは必ずその件で質問されますので、会話がしにくい相手などでも、それを設置することにより、ある程度スムーズに話をするめることが可能になる点は、他の水槽台にはない付加価値です。