日本の場合、よほどの富裕層の人は別でしょうけど、普通の人はそれほど余裕がある住宅に住んでいる訳ではありませんので、その環境の中で水槽を設置するとなると、殆どの人が水槽を設置できる場所に制限がでてくるはずです。
150cm水槽とか、200cm水槽を設置しているような人たちは、生活に余裕がある人か、余裕はないけどそれに人生をかけているような人たちですから、比較することはできないのですが、普通の人はそこまで水槽に余裕をかけることはできません。
下駄箱の上のスペースであれば殆どの家庭で水槽の設置に最適?
ですから、普通の一般家庭の人が60cm水槽を自宅内に設置しようとすると、大抵はなんとかギリギリスペースが確保できる下駄箱の上に設置したらどうなのか?と言った話になることが普通にあります。
水槽台を購入するにしても、その水槽台を置く場所が廊下にもない場合、やはり、都合が良い広さのスペースが既に空いていて、新たに水槽を設置する場所を確保する必要がない下駄箱の上というのは魅力的な場所になります。
高級マンションは下駄箱そのものが広い部屋になっています。
下駄箱の上というのは、金魚鉢を設置するにも適していますし、人形や電話機やFAX、その他いろいろなものを設置しておけば、最も人目につきやすい場所にもなる訳ですから、水槽の設置をするにしても立地条件は大変良いことが多いのです。
通常、下駄箱は建物の入り口付近に設置されていることが多く、最近の高額なタワーマンションであれば、エントランスに下駄箱は一切なくて、そこに接しているドアを開けると8畳くらいの広さの部屋全体が下駄箱になっていることもあります。
まあ、そのような高額なタワーマンションに住んでいる人の方が日本では少数でしょうから、普通は下駄箱は玄関のスペースに設置されていると言った認識で間違いはありませんので、そこに水槽を置くしかに状況であることもごく当たり前です。
下駄箱の上は広さはちょうどよくても強度が足りない場合もある。
確かに、下駄箱の上のスペースは60cm水槽を設置するには最適の広さになっていることが多いのですけど、実際には強度的な問題が発生することもありますので、水槽が置けるスペースがある=水槽が設置できる訳ではありませんから注意が必要です。
通常、下駄箱は合成板で形成されていることが多く、純粋に樫の木などの板を組み合わせて作られている下駄箱でしたら相当強度は高いので、水槽を設置しても問題はなのですが、おが屑を接着剤で固めたような合成板の強度はちょっと不安要素があります。
この場合、水槽を下駄箱の上に設置できるかどうかを判断する目安としては、合成板であっても補強材がきちんと組み込まれていること、垂直の板が3枚以上組まれていること、天板が頑丈に作られていて裏側に補強材が組み込まれていることを確認するのがベストです。
下駄箱の強度が不安ならスリム水槽が軽量なのでオススメです。
水槽は想像以上に重くなりますし、一度設置すると簡単には動かせませんから、無理な下駄箱の上に水槽を設置すると、だんだん下駄箱が歪んできたり、最後には崩壊することになりますから、慎重な設置をしないといけません。
今一度、下駄箱の補強具合、板の枚数などを確認して、しばらく重たい書籍などを上に置いて強度的に問題がないかを確認して、水槽の設置をするか30cm水槽やスリム水槽にして、重さを軽くするようにしていくとリスクは少なくなります。
スリム水槽ならかなり水量が少なくなりますから、軽量化には最適なのですが、水量が減る分、水槽が不安定になりますので、その部分は飼育者の腕でカバーしていくことになりますね。