水槽を管理する上で欠かせないのが水作の水心のようなエアーポンプになるわけですが、エアーポンプにはジェックス等の大型のポンプなら2箇所の空気排出口がありますので、一台のエアーポンプでも2個のサテライトや水作エイトを同時に利用可能です。
耐久性と静音性の優れたエアーポンプである水心の場合、空気排出口が一箇所しかありませんので、そのままではサテライトを1個(1本の単位表現が正しい?)、水作エイトを1個など、同時に複数のエアーを必要とする飼育器具を使うことが出来ません。
この場合は、別に水心を更にもう1個購入しなくても、エアーポンプの分岐パーツを購入すれば、それだけで同時に利用できるエアーが必要な飼育器具を増やすことが出来るのですが、エアーポンプの分岐パーツは一体どれを購入すれば良いのでしょうか?
エアーポンプ水心の分岐は2つまでにした方が安定する?
複数の飼育器具を使いたいので、エアーポンプの分岐パーツを調べてみると、2分岐から5分岐位まで、色々と分岐パーツが販売されており、素材もプラスチック製からアルミ製までありますので、どれを購入すればよいか迷ってしまう人も多いと思います。
2分岐よりも3分岐のほうが同時に3個の水作エイトやサテライトを利用できるし、分岐が5個なら尚更多くのエアーを利用する飼育器具が同時に利用できますので、分岐は多い方が良いのでは?と考える人も多いのですが、お勧めは2分岐までになります。
その理由ですが、3分岐以上の分岐パーツを使ってみればわかりますが、空気の調整がかなり難しくなり不安定になりますので、単純に均等に3箇所の分岐を設定すれば良いという訳ではなくなることから、一般的な利用用途にはあまり適していないからです。
エアーポンプの分岐が増えるほど定期的な微調整が必要になる?
エアーポンプの分岐は一度設定すれば、後はそのまま使えるというわけではなくて、定期的なメンテナンスや再設定が必要になることがありますので、その際にも分岐が増えていると特定の分岐からのエアーが極端に低下してしまったりすることがあります。
サテライトは別ですが、エアーポンプを使って稼働するスポンジフィルターや底面ろ過フィルター、水作エイトなどは、長期間使っていると目詰まりをしてしまい、エアーの出力の調整や掃除が必要になりますから、その際に分岐が多いほど不安定になります。
サテライトにはストーンがないので目詰まりをする要因が殆どありませんが、3分岐を使って水心からエアーを同時に出力している場合、例えばテトラのスポンジフィルターが目詰まりをしてしまった場合は、サテライトに大量のエアーが流れてしまいます。
エアーポンプの分岐をするとエアーの量が分散されてしまう?
基本的にエアーポンプの分岐をすると、エアーの量がその分分散されてしまいますので、出力が大きいエアーポンプでない場合は、どうしても分岐されるエアーの量が少なくなってしまいますから、3分岐以上になると大型のエアーポンプ専用になります。
以前、水心のSSPP-2Sに3分岐のパーツを取り付けて使っていたんですが、定期的にエアーの量がそれぞれ変わってしまうこともあり、結局は2分岐に戻して使っていますので、3分岐以上の分岐をするならエアーポンプを追加することも検討して下さい。
3分岐以上になると、エアーの調整がかなり難しくなりますし、一箇所を変更すると他の分岐への出力が同時に変わってしまいますので、2分岐と3分岐では全然違ってくる訳ですから、分岐をつける際には2分岐がお勧めだと覚えておくと何かと便利です。