夏休みに入ると小学生のお子さんが長期間の休みになりますし、お盆休みも重なりますので、実家に帰省したりする人も増えますから一斉に日本中の高速道路が大渋滞になる訳ですが、短い人で1週間、長い人では2週間以上も自宅を留守にする事になります。
1週間から2週間も自宅を留守にする場合、最も困るのがメダカの稚魚の飼育であり、成長したメダカであれば1週間、2週間の留守は問題はないのですが、生まれたばかりのメダカの稚魚の場合、1週間も餌を与えないとその殆どの稚魚が死んでしまいます。
この場合の対策方法としては、屋外に設置したグリーンウォーターが発生している水槽に稚魚を移動させて、そこで管理しておけばある程度の稚魚は生き残りますから古典的に屋外でメダカの稚魚を飼育する方法があるんですけど、最近では室内でも可能です。
旅行時に長期間自宅を留守にしたメダカの稚魚の飼育方法。
お盆休み等で長期間自宅を留守にする場合、ある程度の個体数が生き残ってくれるグリーンウォーターの環境でメダカの稚魚を育てるのが結構ベターな方法なんですけど、その方法では状況によりかなりのメダカの稚魚が餓死で死んでしまう場合もあります。
一般の人がメダカの稚魚を育てている環境というのは、どうしても詰め込みすぎのような環境になっていることが多くて、毎日メダカに餌を与えている最中でしたら何ら問題はないのですが1週間、2週間と留守にした場合は、全滅する場合もありますからね。
この場合、室内水槽にサテライトLを取り付けて、その中でメダカの稚魚を飼育しておき、同居人としてミナミヌマエビやピンクラムズホーンを入れておけば飼育環境は用意できますので、後は餌をどうするかになるのですが、ここで役に立つのがエーハイム。
調整は難しいですがエーハイムオートフィーダーを使います。
最近では水槽に自動的に餌を投入してくれる便利なエーハイムオートフィーダーという飼育器具があり、その名の通り自動的に餌を水槽にセットした時間に毎回投入してくれますので、これがあれば、2週間留守にしてもメダカの稚魚は死ぬことはありません。
ただ、エーハイムオートフィーダーでメダカの稚魚の餌をバランスよく水槽に投入するのはかなり調整をしないといけませんので、エーハイムオートフィーダーの餌が入っているツマミを最大限まで絞って、更にはセロハンテープで微調整を何度も行います。
セロハンテープで微調整をするとメダカの稚魚の餌のような細かい餌でもまとめてドボンとサテライトLの中に塊で落ちてしまうことはなくて適量を常に投入することが出来るのですが、セロハンテープは湿気に弱いので頑丈なビニールテープでも構いません。
サテライトLとエーハイムオートフィーダーで留守も完璧。
サテライトLに万が一大量にメダカの餌が投入されるような自体になった場合、稚魚用の粉末の餌は相当細かいのですが、それでもサテライトのそこにまとまってドボンと沈みますので、その対策としてミナミヌマエビやピンクラムズホーン等を同居させます。
ただ、水の管理は本水槽に設置しているエーハイム2213を3機程使って徹底的に濾過しているため、余程の事がない限り水質は問題ありませんし、サテライトLの蓋の中央の隙間はとても小さいので、セロハンテープで調整していれば問題ありません。
注意点としては、サテライトLの上に置いているエーハイムオートフィーダーの餌がきちんと全てサテライトLの中に落とされるわけではなくて、帰宅してみればわかりますが廊下のフローリングに散乱しているでしょうから、掃除はコロコロでしましょう。
私が放置飼育しているメダカの稚魚の飼育環境は以下のとおりです。
(1)水槽はニッソーの枠あり60㎝規格水槽。
※枠あり水槽だと留守中の大きな地震の際にも水が全く漏れませんので、人がいない時に地震で大量に水が漏れてしまって壁紙や廊下が腐ることはありませんので安心。
(2)照明はコトブキフラットLED2本をパナソニックのタイマーで集中管理。
(3)ろ過フィルターはエーハイム2213を3機セット。
※濾材は一般的な濾材であるエーハイメックなどを使っていますが、部分的に以前専門店から譲って頂いた、特注のドイツ製の濾材も使っています。
(4)水槽クーラーZC100で24時間28度で水温管理。
(5)サテライトLにメダカの稚魚を飼育してオートフィーダーで自動給餌。
(6)エアーポンプは水作の水心SSPP2-S。
(7)餌はヒカリのメダカの餌130グラム
※事前に、稚魚のサイズに合わせて細かく指で粉砕した状態で使っています。
メダカの稚魚の飼育でここまでやるのはやりすぎだと思う人もいるかもしれませんが、折角誕生してきた稚魚たちですので、出来る限り良い環境で健康に最後まで飼育したいですから、可能な限りの環境ですし、これなら1ヶ月位留守にしても大丈夫です。
もちろん、ミナミヌマエビも元気に水槽で泳いでいます。