ペットショップやホームセンターの売り場に行けば、なんだか日陰部署のような扱いで展示販売されているメダカ達になるのですが、大抵は異常な過密状態で展示されていることが殆どです。
そのような過密水槽を見て大丈夫なのか?と心配してしまう人もいるかもしれません。
この場合、メダカを最も購入しているお客さんというのは、肉食魚の生きた餌としてメダカを購入している人であることが殆どですから、購入されたメダカは遅くても1週間以内にはこの世からいなくなると言っても過言ではありません。
その為、特に売り場の水槽で過密飼育でメダカ達が過大なストレスを感じていたとしても、それが餌として購入された際には短い命を終える訳ですから、そのことが問題になることはありません。
それとは反対に、メダカを純粋に育てたい人の場合は、ペットショップやホームセンターの売り場に行けば売られているメダカを5匹から10匹程度購入して持ち帰って飼育をする訳ですが、この場合もよほど弱っているメダカ以外は大抵はあまりよくない状態であってもすぐに回復してくれます。
結構、ペットショップやホームセンターのメダカというのは、水槽の底でひっくり返っている個体も多いですから、あまり良い環境で展示されているとは言い難いものがあります。
同じ水槽で展示されて売られているメダカであっても異なる状態。
同じ水槽のメダカであっても、それを餌用として購入する人、普通に飼育をする為に購入する人がいる訳ですから、同じ水槽から全く違う目的でメダカを購入している人達がいることになります。
ペットショップで同じように売られている他の魚で、最初から餌としてお客さんが購入する魚としては、同じく大型魚用の生きた餌として利用されることが多い小赤(餌金)位であり、他にはなかなか類が無い話になりますね。
例えば、エンゼルフィッシュとかディスカス、カクレクマノミなどを、最初から他の魚の餌として買い求める人は殆どいないでしょうから、やはりメダカはかなり特殊な魚として商業利用されていることは確かです。
この場合のメダカというのは、その殆どのケースにおいてヒメダカのことですから、価格が高めの白メダカであるとか光沢がやたら綺麗なメダカは他の魚と同様にもっとわかりやすい場所の水槽で展示されているはずです。
売られているメダカを餌として購入するのは可哀想なの?
ペットショップやホームセンターの水槽で展示販売されているメダカを餌として普通に購入していく人は多い訳ですから、それを聞いた人であればそれって可哀想なのでは?と感じる方も多いかもしれません。
こちらの可哀想とか餌なのだから普通といった考え方の違いについては、人それぞれですからどれが正しくて間違っているといった話ではないのですけど、これがペットショップで売られている猫とか犬だったら大問題なのでしょうね。
メダカの場合は犬や猫のように動物愛護法で守られている訳ではありませんし、最初からパイロットフィッシュとして採用されることも多い魚ですから、メダカとして生まれてきた以上は、購入者のなすがままに生きていくしかないのが現実です。
犬や猫を餌として購入する人はいないでしょうし、法律でそのような行為をすると罰せられますから、メダカはそういった対象にすらなっていませんし、今後もなることは無いでしょうから、なすがままなのです。
餌として購入されていくメダカを可哀想と感じた方であれば、同じ水槽のメダカを購入して持ち帰り、大切に育ててあげると良いでしょうから、余計に飼育に気持ちがこもるかもしれませんが、飼育と繁殖に慣れてくるとその思いを実現するのはなかなか難しくなってきます。
それでは次回に続きます。