アメリカナマズが霞ヶ浦で大繁殖?食べたら美味?

特定外来生物に指定されているアメリカナマズが大繁殖しているって報道がされていますが、これは以前から大問題になっている話題です。元々は霞ヶ浦の湖で食用として輸入されたアメリカナマズが脱走したかなにかで、一気に湖全体に広がったって話です。

日本でよくある、無責任な人が外来生物を食用として輸入したけど、海に囲まれて美味しい海産物が沢山入手できる日本では、そもそも商売にならなくて、そのまま廃業した際に放棄した個体が増殖した、ウシガエル、ジャンボタニシ、ザリガニなど同じです。

※アメリカザリガニはウシガエルの餌として輸入されたとの記憶があります。

無責任極まりない人が原因で、その後は一斉にあちこちで増殖をする特定外来生物ですが、アメリカナマズって以前、霞ヶ浦に行った際に実際に釣ったことがあります。引きも強くて重いのですが、ヒレのトゲがかなり危険で、即、殺さないと怪我をします。

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アメリカナマズが霞ヶ浦で大繁殖?食べたら美味?

 

基本的に外来生物って攻撃的で体も大きく、日本原産の生物を餌として積極的に捕食するケースが多く、更に繁殖力も強いため、本来の生態系が大きく壊れてしまう可能性が高いのですが、一度、自然界で広まってしまうと簡単に駆除ができないんですよね。

アメリカナマズはジャンボタニシ、ウシガエル等とは異なり、食べたら普通に美味しいそうなのですが、アフリカ等でしたら別かもしれませんが、別に日本ではアメリカナマズを食べる必要性が無い為、アメリカザリガニと同じく、食用としては広まりません。

一部、茨城県等の飲食店ではアメリカナマズの料理が食べれるようですけど、それでもごく僅かになる為、現在では捕獲したアメリカナマズを魚粉として加工して販売する等の方法で、積極的な駆除が行われているそうですが、それでも増える量が桁違いです。

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ナマズ系は貪欲で成長が早く天敵も少ない?

 

ナマズの飼育をしたことがある人でしたら、ご存知だと思いますが、鱗がないナマズの稚魚は数センチのサイズであっても、水槽内のメダカや金魚を追いかけ回して、大きな口で次々と食べてしまいます。そして成長速度も早いのです。水槽内でもこのレベル。

ですから、霞ヶ浦のような巨大な湖で、天敵が殆ど居ない自然界で一度、広まってしまうと、ワカサギ、モツゴ、フナ、ハヤ、ウグイ等、本来生息していた原産の魚達が片っ端から餌になってしまい、生態系のバランスもおかしくなってしまうんですよね。

唯一、成長した鯉は天敵がおらず、アメリカナマズも襲うことはできませんが、逆に鯉もアメリカナマズを襲って食べることはないので、アメリカナマズを積極的に襲って食べるような頂点捕食者が居ない霞ヶ浦では人の手で駆除をするしか方法がないのです。

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ビクトリア湖の悲劇!ナイルパーチと比較して。

 

アフリカにビクトリア湖って世界でも最大規模を誇る巨大な湖があります。琵琶湖と比較しても比べ物にならないくらい巨大な湖なのですが、この湖にナイルパーチって大型の本来存在しない魚を放流して、食用として資源利用しようって話が出てきた訳です。

どこかで聞いたような話ですけど、ナイルパーチは大変美味な白身魚で、日本で白身魚として販売されている魚の多くがナイルパーチって話もあります。その結果、地元で産業ができ、巨大で成長が早いナイルパーチを世界に販売して大金を得た訳ですが・・。

ナイルパーチは獰猛で成長が早く、成長したら天敵も居ない為、ビクトリア湖の固有種であるシクリッドって子育てする魚たちを片っ端から食べてしまい、数多くの貴重な固有者が絶滅していきました。ナイルパーチはまだ食用として商売になっていますけど?

アメリカナマズは食用として商売にはなっておらず、精々がマニアックな飲食店でサイドメニューとして細々と販売されている程度です。霞ヶ浦から人為的に遠く離れた琵琶湖にもアメリカナマズが放流されていて、ビワコオオナマズがどうなるか心配ですね。