沖縄の川でプレコが大繁殖・・・って話を聞きますが、これはかなり前から言われていることで、今では手が付けられない位に沖縄の川に馴染んでしまい増殖してしまっているようです。沖縄は気温が暖かく、熱帯魚の魚が普通に生息できてしまう環境です。
本来は沖縄には存在しないはずのプレコ。どう考えても、心無い人が川に捨てた個体がそのまま繁殖してしまっただけの話です。実は熱帯魚ショップで熱帯魚を購入後、飽きてしまった、育てられなくなった等で、日本中で同様の問題が発生していますが・・。
沖縄の川は熱帯魚が生息している環境に近いため、関東等であれば、川に熱帯魚が捨てられても多摩川の一部を除き、冬場を乗り切れずに死んでしまいますが、沖縄の川ではまさに、天敵もいないし、環境も良いしで、やりたい放題に繁殖できてしまいます。
沖縄の川で大型プレコが大繁殖?唐揚げが美味?
捨てられているプレコですが、現地で正確な調査をしていない為、正確なデータは持っていませんが、報道されていた巨大なプレコの映像を見た感じ、サッカープレコっぽいですね。成長も早く、最大で70cmを超える位の巨大なプレコです。本当にデカい。
原産地のアマゾン川では、プレコは食用としてかつてから漁の対象になっていて、現地では唐揚げにしたら美味しいみたいな話を聞いたことがあります。プレコの塩焼きとかも美味いらしいです。沖縄の川のプレコは天敵がいないので、凄いことになってます。
ただし、日本はブラジルとは異なり、別にプレコを食べなくても美味しい魚やイカ、エビ等が大量に漁獲出来るため、ワザワザプレコを食べようって人は存在しない為、このまま放置されて更に自然環境が悪化の一途を辿りそうで怖いですね。大丈夫かな?
500円以下で安易に販売する熱帯魚屋が悪い?
沖縄で野生化して問題になっているプレコですけど、ホームセンターや熱帯魚屋に行けば1匹500円前後で販売されています。セルフィンプレコも同様に水槽のコケ取りやさんって感じで、どこに行っても低価格で販売されているので、簡単に購入できます。
更に大きさが5cm程度と小さく、知識がない人が見れば、価格が安いし水槽のコケ取りもやってくれるならって感じで、安易に購入してしまうんですよね。しかし、価格が安いプレコは大抵がセルフィンプレコ、サッカープレコになりますし、成長が凄く早い。
しかも、プレコは汚れた水にも強く、生命力も強い為、そんな事も知らずに苔取りやさんとして購入した初心者の人は、その成長速度に驚き、手に負えなくなって近くの川に捨ててしまうんですよね。大半が冬場に死ぬものの、沖縄では全然問題なく生きます。
外来種が増えすぎて日本原産種が絶滅の危機に?
日本では外来種が増えすぎてしまって、日本原産の固有種が絶滅に危機に遭遇しているって話はもはや、どこに行っても聞かれるようになっています。沖縄の川では、プレコだけでなく他の外来種も増えまくっていて感じで、日本原産の魚は確認できないとか?
このままだと沖縄の川ではプレコだらけになっていきますし、中国産のオオサンショウウオやカダヤシ等も同様ですけど、日本原産の似たような個体と競合した場合、戦闘力や生命力がとても強いため、どこに行っても、日本原産の固有種が負けてしまいます。
ただ、個人に対して飼育できなくなった熱帯魚を川に捨てるな、遺伝子汚染だとか、色々と言った所で、商業利用できると分かれば、漁協が遺伝子汚染とか外来種とかって関係なく、大量に漁業権がある河川に魚を放流している為、問題は山積みなのです。