管理不能になったプレコを放流してはいけない理由

アクアリウム系の専門ショップとかホームセンターのアクアリウムコーナーに行けば、大抵売られていることが多いのが、最強のコケ取り魚であるセルフィンプレコとかサッカープレコ(ヒポプレコ)であり、価格も300円前後で5cm前後なのでかわいい感じ。

しかし、これらのプレコは確かにコケ取り能力は圧倒的で、ミナミヌマエビとかヤマトヌマエビ等は足元にも及ばない位なんですが、成長速度が異常に早く、大食感で30cmを超えた位から凶暴になっていき、最終的には50㎝前後まで成長をするプレコです。

こうなってくると、普通の水槽では管理が難しくなっていき、水を汚しまくるので2213のような外部式フィルターでは目詰まりがすごくて管理ができなくなってしまい、手に余る状態になりますから、こっそりと川に放流をしようとする人が多いです。

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管理不能になったプレコを放流してはいけない理由。

 

プレコでも、インペリアルゼブラプレコ等の希少価値があり、今でも普通に一匹5000円前後で売っても買い手がつくプレコでしたら、川に放流しようとする人は先ずいないのですが、セルフィンプレコやサッカープレコの場合は、商業的価値はありません。

巨大になっていき性格も凶暴になっていくと、60㎝以下の水槽では管理が難しくなり、流石にこんな巨大なプレコを苔取り用として飼育するのは出来なくなりますから、こっそりと近くの川に放流をしてやろうと考える訳ですが、これは絶対にNGです。

基本的にプレコは熱帯魚なので、日本の河川に放流しても生きていけるわけもなく、特に寒い冬場になると勝手に死ぬから大丈夫だろうと思っていても、実際には沖縄では大繁殖している状態で、多摩川でも繁殖していると言われていて、問題になっています。

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50㎝前後に成長をしたプレコには天敵がいない?

 

プレコを実際に触ってみると分かりますが、頑丈で鎧のようなボディーで体が覆われており、オコゼのようなトゲトゲ感もありますので、これが日本の河川に放流されてしまうと天敵が河川に存在しない為、そこで死なない場合は爆発的に繁殖をしていきます。

東京の多摩川ではセルフィンプレコの繁殖については詳しく確認をしていないのですが、沖縄の某河川では巨大に成長をしたプレコが大量に発生しており、天敵もおらずに日本の在来種を駆除している状態で大問題になっていると以前聞いたことがあります。

何れにせよ、プレコの弱点というのは熱帯魚特有の低い水温には耐えれないって点なんですけど、この条件をクリアしてしまうような環境であれば、プレコは天敵がおらず、そこに根付いて帰化してしまう恐れがあるので、絶対に河川に放流してはいけません。

 

 

管理不能になったプレコを処分は販売店に相談です。

 

私も以前、セルフィンプレコを飼育していたんですが、流石に40㎝クラスになってしまうと、扱いが難しくなりますし、凄まじいフンをしていきますので、上部式ろ過フィルターでも管理が面倒になってきたので、購入した専門店に引き取って頂きました。

専門店ではアジアアロワナや現在は飼育ができなくなったガー系を展示していた巨大な水槽があり、その水槽のコケ取り用の魚が欲しかったらしく、ウェルカムって感じでとても歓迎した状態で、セルフィンプレコを引き取ってくれたので、これならOKです。

セルフィンプレコとかサッカープレコをホームセンターで販売している事自体、ちょっと問題があるかとは思うんですが、苔取り用のプレコが欲しい場合、オトシンネグロ、オトシンクルス等の小型の吸い付きナマズであれば、大きくならないのでお勧めです。



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Updated: 2019年3月25日 — 10:21 PM