先日、水換えをしていた際に、エビが脱皮した抜け殻のようなものが水槽の底に沈んでいて、最初はゴミかと思って水作のプロホースで吸い出していたところ、それが何かの固形物であることが判明しました。
その形状は浅草にあるアサヒビールの例のへんてこりんなオブジェのようなデザインをしていて、見た目は透明のような白っぽい色であり、大きさは2cm前後ですから、ミナミヌマエビと同じくらいの大きさです。
ですから、ミナミヌマエビかレッドビーシュリンプが脱皮した抜け殻かと思っていたのですけど、どう見ても何かの固形物ですから、多分これは水槽内にいる魚かエビの卵だろうなと推測した訳です。
卵でないなら水槽外部から侵入した謎の物体Xとかになるのでしょうけど、室内環境の水槽でそのようなことはありえないので、飼育中の生き物が産卵したと考えるのが妥当な訳ですね。
長年いろいろな魚とかエビの飼育をしていますけど、さすがにこのへんてこりんな物体についてはこれまで見たこともない物体だったのですが、一体どの生き物の卵なのでしょうか?
残念ながらオトシンネグロの卵ではありませんでした・・・。
オトシンネグロと言えば、水槽内の苔取り要員としては大変優秀な魚ですから、水槽の中にオトシンネグロを5匹程度入れておくだけで苔の発生具合が全く異なるくらいです。
オトシンネグロを捕食するような魚が居ない水槽の場合は、成長しても4cm程度であり水槽内で繁殖させることができて、目立たないけど動きも可愛いオトシンネグロを購入することをお勧めします。
一年中流通している似たような魚のオトシンクルスとは異なり、オトシンネグロは売られていないシーズンというものがありますので、売られているシーズンにまとめて購入して増やしておいたほうが良いかもしれません。
一回の産卵で100匹単位の稚魚が生まれてきますし、うまく育てれば生存率もかなり高い魚ですから、友人などに配布しないといけないくらいの個体数になっているはずです。
ただし、オトシンネグロはなかなか産卵をしてくれませんので、根気良く産卵をしてくれるのを待つ必要がありますが、生息現地の雨季と乾季を再現に近いのかどうかわかりませんけど、水槽の水換えをかなり大きく行った際に産卵する傾向にあるような気がします。
今回、2cm前後のアサヒビールのアレのようなデザインの物体を産卵できる大きさの個体と言えば、オトシンネグロしかいませんから、てっきりオトシンネグロの卵だと思っていたのですが、どうやらハズレだったようです。
だとすると、残るは一体????
謎の物体の正体は実はピンクラムズホーンの卵でした・・・。
まさかの結末になるのですけど、水槽内で捕獲した浅草のアサヒビールのオブジェのような物体をプラケース水槽に隔離して、その物体がどのようになるのかを確認していたところ、数日経過した後に、小さな良く見かける物体が出てきました。
その物体とは、実はピンクラムズホーンのことであり、まさかのピンクラムズホーンの卵だったので少々驚いています。
これって、大きさが2cmくらいありミナミヌマエビと同じくらいの大きさですから、ピンクラムズホーンの体よりも大きい訳ですし、ピンクラムズホーンの産卵というのは水槽のガラス面や水草に卵を産み付けますので、固形状の大きな卵は産卵しないものだと思っていました。
ピンクラムズホーンからミナミヌマエビが生まれてくるようなものですから、ちょっと考えにくいといいますか、2cm前後の大きさの固形状の物体を何個もピンクラムズホーンが産んでいるのもイマイチよくわからなかったのですが・・。
水槽の中を確認すると、そういえば3年くらい生きている巨大なカタツムリくらいのピンクラムズホーンがいるのを思い出しまして、水槽の中を見るとその巨大なピンクラムズホーンの殻が割れていましたので、産卵をしながら自分の殻を割ってしまったのかな?といった感じです。
これまで単独飼育だったのですけど、どこからか侵入してきたピンクラムズホーンと交尾をして初めて産卵をして、それが嬉しくてこのようなイレギュラーな卵を産卵しているのかもしれませんね。
ピンクラムズホーンが大きなミナミヌマエビ位の固形状の卵を産卵するのをご存知だった方っていらっしゃいますでしょうか?
まさかの結末でした・・・。