魚やエビの飼育に慣れているベテランの人ほど見ることが大変難しい水槽のトラブルの代表といえば、ご存知白点病になるかと思いますが、白点病が発生している水槽というのは必ず水が極端に悪化しておりろ過フィルターが機能していない事が殆どです。
その為、正しくろ過フィルターが機能していて水質や水温が管理された水槽環境では魚が白点病にかかってしまう事は大変珍しくて、どうやったら白点病になるのか?って感じになるくらいなので、白点病が発生する水槽は殆どが初心者の人の水槽になります。
それで、水槽を見てみると魚に白い点々が沢山付着していて、明らかに調子が悪そうな泳ぎ方をしているのを確認した場合、そのままにしておくとその魚が死んでしまうだけではなくて他の魚やエビ等も全滅してしまう恐れがあるので対処しないといけません。
白点病の魚を放置していたら水槽は全滅してしまう?対策方法。
白点病が発病している魚を見かけると、そのまま放置してしまった場合は水槽の魚やエビが全滅してしまう場合があるのですが、これはろ過フィルターが既に機能しなくなってしまっている可能性があるからであり、放置していて良くなることがないからです。
また、白点病が発病した魚も体力は弱っていきますし、他のまだ感染していない魚達も水質が極端に悪化していくと次第に白点病が発病していくことになりますから、早い話が水槽全体の水質悪化の環境を改善しない限りは、状態が改善されない訳ですね。
白点病の改善方法には色々とありますが、特に薬品を使う必要はなくて、水温を28度くらいまでヒーターを使って上昇させながら、多めの水換えを行いろ過フィルターの点検とろ過フィルターの追加を行っていけば、一週間後には元通りになっている筈です。
白点病になったら水槽に塩を入れると効果的って話は本当なの?
水槽の魚が白点病になった場合、水槽に塩を入れると効果的って話を聞いたことがあるかもしれませんが、実際に塩を入れると水草やろ過フィルターなどに悪影響が出る場合もありますし、多めに水換えをしてろ過フィルターの改善をするだけで構いません。
白点病対策の魚用の薬品を投入すると水槽が黄色になるんですけど、別に白点病は魚がガンとかエイズになっている訳ではなくて、風邪を引いているような症状ですから、魚が本来持っている基礎体力のみで回復をするのが一番良くてデメリットもありません。
白点病に塩が効果的って話を聞いて、台所の味塩を水槽にふりかけてしまう人もいるかもしれませんし、根本的にろ過フィルターが正しく機能していないので白点病が発生している訳ですから、それを改善するには水換えとろ過フィルター強化が基本です。
白点病の改善で水温を28度以上に設定するのは確かに効果的です。
白点病になったら水温を28度以上に設定する話も古典的に広まっており、この方法はたしかに効果的で、白点病が確認出来次第水槽のヒーターの水温を28度に設定しておけばよいのですが、この対策もろ過フィルターが機能していない問題は改善出来ません。
結局は、どのような対策をするにせよ既存のろ過フィルターでは、正しく魚を飼育管理できない状態になっている事は変わりませんので、ろ過フィルターを追加するか機能が高い製品にアップグレードするしかありませんので、他は補助的な対策になります。
ろ過フィルターが機能していない場合の対策方法としては、60cm以下の水槽ならエーハイム2213を3機取り付ければ、相当水槽の水が安定しますので白点病とは無縁になりますし、3機が難しい場合は2213とサブフィルターを取り付ければ水質も改善します。
ただし、プレコや金魚等の極端に水を汚す魚の飼育をしている場合は2213ではなく上部式ろ過フィルターを強化するようにしないと、すぐに目詰まりをしてしまいますので、オーバーフロー水槽も検討しながら、適切なろ過フィルターを選択します。