メダカの稚魚を育てている人の多くが屋外で飼育しているかと思いますが、環境によってはボウフラが大量発生することがあり、水槽を見るとボウフラが泳ぎ回っていてメダカの稚魚を襲って食べているような印象を感じる人もいるのではないでしょうか?
通常はメダカを飼育している水槽にはボウフラが発生しないのですけど、それはメダカがボウフラを片っ端から襲って食べているからであり、稚魚だけしか飼育していない水槽ではボウフラを食べることが出来る大きさのメダカは飼育できないので発生します。
結論から言えば、ボウフラがメダカの稚魚を襲って食べることはありませんが、ボウフラが大量発生し始めると、メダカの稚魚の飼育に適していない環境になりますので、次第に個体数が減っていくことになりそれでメダカの稚魚が食べられていると感じます。
メダカの稚魚を飼育している水槽は定期的にプロホースで掃除。
メダカの稚魚の飼育をしている水槽で、ボウフラが発生するのを防ぐには、物理的に蚊が産卵を出来ないようにネットで囲ってしまうか、定期的に飼育者がプロホースを使って水槽の底に隠れているボウフラを吸い上げて駆除をするのどちらかしかありません。
メダカの繁殖を業としているプロでしたら、ビニールハウスの中で大量の発泡スチロールを陳列して、そこで選別をしながら最良の環境でメダカの稚魚を飼育するのでボウフラの問題に悩まされることはないのですが、一般の人は流石にそれは難しいでしょう。
その為、メダカの稚魚の飼育水槽でボウフラ対策をする場合、プロホースで吸い上げるパワーを調整しながら、水槽の底に溜まって膜のようなもので覆われて擬態化しているボウフラを片っ端から吸い上げつつ、水槽の中から駆除をしていくことになります。
ボウフラが大発生をするとメダカの稚魚も死んでいくので対策。
基本的にボウフラが大発生をし始めると、メダカの稚魚の飼育に適していない環境に変わっていく事もあり、メダカの稚魚がいつの間にか全滅しそうなくらいに減っているのをみて、ボウフラが襲って食べていると勘違いしてしまうのは仕方がないといえます。
ただ、別にボウフラがメダカの稚魚を襲って食べていなくても、それが原因でメダカの稚魚の個体数が減ってしまっていることには変わりありませんので、早々にボウフラを駆除しながら、ボウフラの為に水槽を用意しているのではないことをアピールします。
ボウフラが水槽の中で大発生をしても、何らメリットがないばかりではなくて多大なるデメリットが発生することが殆どですからそのようなボウフラは早々に駆除をするようにしておき、水槽から大量の蚊が発生しないようにしないと他人への迷惑になります。
ボウフラ対策が面倒なら室内でサテライトLを使って飼育がお勧め。
メダカの稚魚だけを飼育している環境には親メダカを入れることが出来ませんので、ボウフラが好き勝手ん繁殖をしてしまうのですが室内の水槽にサテライトLをつけてその中で卵を孵化させて稚魚を育てた場合は、当然ボウフラが発生することはありません。
屋外でメダカの稚魚の飼育をしていて、大量のボウフラに悩まされている人は、思い切ってメダカの稚魚を室内で飼育することも検討してみて、可能であればサテライトLの中で飼育をすることをお勧めしますし、60㎝水槽なら2個取り付けが可能です。
メダカの稚魚は大変シビアで環境の変化と餌不足に弱いため、なにかあるとすぐに死んでしまいますから、ボウフラに襲われていると思ってしまうかもしれませんが、ボウフラが襲って食べているのではなくて、ボウフラが原因で死んでしまうわけですね。
ただ、ボウフラは親メダカたちからすれば大好物の餌になりますから、稚魚を全て他の環境に移動させて、定期的に親メダカの水槽と入れ替えておけば、ボウフラが発生することは殆ど無くなりますので、予算とスペースの都合に合わせて対策をしましょう。