メダカが沢山卵を産み始める5月から9月くらいの期間になると、沢山水槽内の水草に卵を産み付けるのですが、ある程度の大きさの水槽で飼育をしていて、かつホテイアオイを大量に浮かべていない限りは、その殆どが稚魚になることはありません。
意図的に卵を隔離して稚魚を孵化させるような状態にしなければ、メダカの稚魚は卵の状態で親メダカに食べられてしまいますし、卵から孵化した瞬間に親メダカに食べられてしまいます。
実際に、親メダカが生まれたばかりの稚魚を襲う瞬間を見たことがあれば、それはとても速いスピードで稚魚メダカに一斉に襲い掛かりますから、稚魚メダカが逃げれるような状態ではない訳です。
ですから、メダカの稚魚が安心して沢山水槽の中を泳いでいる状態というのは、必ず意図的に卵を親メダカの飼育水槽から隔離した状態であり、メダカの稚魚だけを単独飼育しているはずです。
ミナミヌマエビならメダカの稚魚と同じ水槽で飼育しても大丈夫。
唯一、メダカの稚魚と同じ水槽で飼育できる生体といえば、ミナミヌマエビ、ヒメタニシ、ピンクラムズホーン、オトシンネグロなどの吸い付き系ナマズになりますが、一番のオススメはミナミヌマエビといったところでしょうか?
ヒメタニシやピンクラムズホーンなども水槽に入れておくと、大量に与えないといけないメダカの稚魚の餌が沈殿して溜まってしまうのを防いでくれるのですけど、ピンクラムズホーンは次から次から卵を産むので注意が必要です。
ミナミヌマエビはそれを捕食するような生体でない限りは、相手がボウフラであっても同じ水槽で飼育できますし、余った餌も食べてくれますから餌を大量に与えないといけない稚魚用の飼育水槽でもお勧めできます。
メダカの卵の隔離方法はシェロかウィローモスがお勧めです。
メダカの卵を親の飼育水槽から隔離する際には、ウィローモスのような水草を一日その水槽に入れていて、翌日取り出せば沢山卵が付いていますから、その繰り返しで卵を隔離することができます。
マツモでも良いのですが、マツモは成長が早くて、結構かさばるため、稚魚の卵を集める水草としてはあまり効率が良くありませんから、稚魚の卵を集める水草としてはウィローモスが断然お勧めになります。
シェロと呼ばれる、メダカの卵を回収するための道具も販売されていますので、ウィローモスのような水草を適度に用意できない環境の場合は、シェロを購入してみても良いかもしれません。
柔らかいホウキの先っぽを加工してシェロを作れば、安いコストで大量の産卵床を作ることができますから、ダイソーやホームセンターなどに行って調べてみても良いかもしれません。
全ての卵を隔離しているとあまりに多すぎるメダカが誕生します。
メダカの卵を意図的に採取していると、毎日毎日同じことを繰り返すことになりますから、段々飽きてきたり面倒になってくることが良くありますので、そうなると効率を求めるようになります。
ただし、あまりに大量の卵を隔離していると、それに比例して大量の稚魚が生まれてきますので、それらを全て成長させようとすると、水槽の数が段々増えてきて大変なことになってしまいます。
必要以上に全ての卵を隔離するのではなくて、ある程度は自然の摂理に任せるような飼育方法をとり、最終的に用意できるメダカの個体数に合わせた水槽を用意しておくと良いでしょう。
増えすぎたからといって、メダカを近くの川に放流するのは、現地で採取した純粋なメダカだけの飼育をしている場合を除き、絶対にやってはいけませんし、その場合は100%の確率で黒メダカだけの飼育をしているはずです。
メダカやミナミヌマエビの場合でしたら屋外水槽だと濾過フィルターの設置も必要ありませんので、水槽が置ける場所の限界、管理できる限界になりますから、その利用できる範囲を事前に確保しておくのも良いかもしれません。