最近では、メダカをペアで販売している専門業者も増えてきているようで、以前のようにヒメダカ10匹300円と言った感じで、まとめ売りをするのではなくて、特徴的なメダカをペアで2000円のように、商売的に安定しているような売り方もあるようです。
メダカの場合、どのようなメダカであっても繁殖させるのは容易に行なえますから、それを考えると高く売れるメダカを優先して飼育して販売していけば、専門業者もメダカ専門で商売ができる訳ですから、購入してくれる人がいれば安定する商売です。
通常、製造業などの場合は原材料を仕入れて自分たちの会社でそれを加工して商品を製造して行く必要があるんですけど、メダカの販売の場合は、大規模なビニールハウスなどの飼育場所さえ管理すれば、後は製造から販売まで全て自社で行えます。
ペアで購入したメダカが卵を産まない理由について。
それで、先日、ペアで購入したメダカが卵を産まないので、何か問題があるのか教えてほしいとのご連絡を頂いたのですが、メダカが卵を産まない簡単な理由は、二匹とオスである、二匹ともメスであるパターンを最初に疑うことになります。
ただ、稚魚のときでしたらオスとメスの判断は難しいのですが、産卵可能な大きさまで成長したメダカの場合、オスとメスは見た目が明らかに違っていて、メスのほうがふっくらとした体型でヒレの形状も違いますから、それで見分けがつきます。
また、通常において、メダカの専門業者がオスとメスと間違えて販売することは考えにくいので、購入したのは確かにオスとメスのペアであるのだけれども、そのペアのメダカが卵を産まない理由は他に何かがあると考えておいたほうが無難といえます。
メダカが産卵可能になるまでには1ヶ月ほどの準備期間が必要です。
案外知らない人も多いんですが、ペアのメダカがオスとメスであっても、メダカが産卵可能になるまでには大凡で1ヶ月ほどの時間がかかりますので、その間はメダカが安心できるような環境を作って飼育していくことになります。
購入したばかりのメダカは恐らくは通販で発泡スチロールの中に袋詰にされて郵送されてきたばかりのメダカでしょうか、ストレスで怯えてしまって、まだ新しい環境に馴染んでいないとか、警戒してしまって産卵どころではない可能性があります。
人間でもそうですけど、真っ暗闇の空間に押し込められて、ゆさゆさ揺られながら全く知らない未知の惑星に連れてこられて放り出されたら、それはストレスと警戒心で、暫くは普通に活動することは出来ないでしょうから、メダカもそれと同じようなものです。
丁寧な水合わせをした後は気長に産卵活動を始めるのを待ちましょう。
メダカをペアで購入しても、直ぐに産卵活動を行う訳ではありませんので、後は気長にメダカが好む環境を用意しながら、メダカが新しい環境に馴染むように、丁寧に水合わせを行い、自然に産卵活動を始めるのを待つだけになります。
これに関してはメダカの都合になりますから、焦っても仕方がないのですが、水草が適度に植えられていて流木などが沈んでおり、ソイルを敷いているようなミナミヌマエビが安心して飼育できている環境でしたら、メダカも早い段階で馴染んでくるようです。
メダカが快適に感じる環境にはそこに、ミナミヌマエビアリです!
ただ、万が一、オスとオス、メスとメスのペアで購入してしまっている可能性も0%ではありませんし、人間プロでも間違えることはありますので、念のため、もう一度メダカがオスとメスのペアであるかを確認しておくとより安心感はありますね。