メダカの稚魚だけではなくて、親メダカの飼育にも最適な飼育水であるのがグリーンウォーターになるのですが、時としてグリーンウォーターがメダカの稚魚の飼育に対するデメリットになる場合があります。
メリットのはずのグリーンウォーターがデメリットになる訳ですから、その時点である意味その水槽は一大事な状況になっている訳ですが、慣れていない人であれば、案外この問題に陥ってしまう人も多いようです。
グリーンウォーターで飼育をしているから、メダカの稚魚を安心して育てれる訳でありませんので、事前にグリーンウォーターでの飼育のデメリットを知っておくと色々と便利です。
メリットがデメリットになる?グリーンウォーターの罠
飼育水にグリーンウォーターを使っている時点で、確実に屋外水槽でメダカの稚魚を飼育していることになりますので、最初にご説明しますが、この話は室内水槽での飼育には当てはまりません。
よって、屋外水槽での飼育の際のみに発生するトラブルの一つです。
グリーンウォーターをメダカの稚魚の飼育に使うと、それは安定して稚魚を飼育することが出来ますし、その成長速度もその他の飼育水よりも圧倒的に早いのが特長です。
よって、メダカの稚魚の飼育をする際にはグリーンウォーターをお勧めする人が結構多いのですが、大量のメダカの稚魚をグリーンウォーターで飼育していると、水の透明度が極めて悪い為、深い水深にしていると水槽の中が全くわかりません。
植物性プランクトンが大発生している為、グリーンウォーターではメダカの稚魚の餌が豊富ですから、そこで飼育をしているとメダカの稚魚の成長もとても早いのですが、それが要因になり、成長が早い個体と、成長が遅い個体が必ず出てきます。
メダカの稚魚の飼育をすると必ず成長速度に差が出る不思議
しばらくの飼育期間が経過すると、成長速度が早いメダカの稚魚は驚くほど大きくなっていて、小さなメダカの稚魚は小さいままの状態になってしまう事が多い為、その結果、大きくなって親メダカに匹敵する大きさになっている個体が水槽内の主のように存在している事になります。
その短期間で大きくなったメダカの稚魚の個体が小さな個体のままのメダカの稚魚をかたっぱしから食べてしまう為、いつの間にやらその大きくなっているメダカの稚魚の個体を残して、他の稚魚がいなくなってしまうのです。
普通であれば、それだけ極端に大きくなっているメダカの稚魚を見かけると、早めに他の水槽に隔離をするものなのですが、グリーンウォーターの場合は、水の透明度が極端に悪い為、飼育者はその事実に気がつく事がないのです。
グリーンウォーターがメダカの稚魚の飼育に適していると言っても、メダカの稚魚の飼育の場合は、透明度が悪い飼育水の場合は成長速度が異なる個体によって、その個体こそが他のメダカの稚魚の天敵になってしまいます。
これが、グリーンウォーターでメダカの稚魚を育てる際のデメリットになるのですが、気が使いないままいつの間にやら、一匹の早く大人になったメダカの稚魚以外がいなくなっても、水槽の中が緑色で全く見えなかったら、それに気がつかないのです。
グリーンウォーターでのメダカの稚魚の飼育トラブルを避ける方法
グリーンウォーターでメダカの稚魚を育てる際に、成長速度が異なるメダカの稚魚のトラブルを避ける方法としては、グリーンウォーターを使った水槽の水深を深くしない事であり、飼育水の中が目視で確認できる深さにしておく事です。
グリーンウォーター自体は、本当にメダカの稚魚の飼育に適している飼育水ですから、それをうまく使って、他の個体よりも成長速度が早い個体をいち早く見つけて、他の水槽に隔離するようにしておけば問題ありません。
大抵、メダカの稚魚をまとめて飼育している水槽では、一匹だけが極端に成長速度が早い事が多くて、本当にあっという間にその個体だけが大きくなっている事が多いので、要注意です。
水槽の中で水草が生い茂っている場合も同様に注意が必要。
グリーンウォーターでメダカの稚魚を飼育している際に、いち早く大きくなってしまっている個体が他の稚魚をかたっぱしから食べてしまうトラブルと似たような環境として、水草があまりにも生い茂っている状態の水槽がそれに該当します。
マツモなどがあまりに成長している水槽というのは、水槽の中が殆ど分かりませんから、いつの間にやらその下の方で大きくなっている一匹の稚魚が潜んでいる事があります。
メダカの稚魚の飼育というのは、単独飼育の場合は余計な障害物は一切使わずに、ベアタンクでの水深が浅くて水槽の幅が広いグリーンウォーターにするか、荒木田土をしいた田んぼのような水槽にするなどが安定しているのでお勧めです。
なぜか、一匹だけ成長速度が早い稚魚がいる理由はよく分かりませんが、全く成長しない稚魚もたくさんいますので、そういったメダカの稚魚の成長速度を調べてみるのも良いかもしれませんね。