屋外飼育している水槽限定の話として、グリーンウォーターと一般的に呼ばれてる水を飼育水に使っていれば、特にメダカの稚魚の飼育が安定して行えるといった有名な話があります。
グリーンウォーターについては、最初に誰が言い出したのかわかりませんけど、その水の色が緑色である事から、そのような見たままの名称が自然とついたものであると思われます。
ただし、グリーンウォーターにも状況次第で茶色っぽい色になる事もありますので、必ず緑色ではないのですが、ブラウンウォーターと言っている人を見た事がありませんから、全てグリーンウォーターで統一しても良いでしょう。
グリーンウォーターの見た目は本当に緑色の水であり、よく知られている誰でも知っているもので例えると青汁に本当にそっくりな色と言えば、恐らくどなたでもイメージする事が可能です。
このようにいかにも汚染されていそうなくらい鮮やかな緑色であり、透明度のない水は魚やエビにとって有害な水ではないのか?と思ってしまいそうなくらいの怪しい水なのですが、実は沼地で生息しているようなメダカや南ヌマエビにとっては大変有益な水になるのです。
当然ですが、清流と呼ばれているような場所で生息してるアマゴなどの魚にとっては全くよくありませんので、あくまで沼地で生息しているような魚やエビに有益になります。
グリーンウォーターはなぜメダカの稚魚の飼育に最適なのか?
知らない方であれば、緑色で透明度が全くないグリーンウォーターで満たされた水槽でメダカの稚魚を飼育するのは大変危険な行為なのでは?と思う方も多いかもしれませんが、グリーンウォーターが緑色である理由を考えれば答えはすぐにわかります。
グリーンウォーターの飼育水が緑色に見える理由は、水の中に植物プランクトンが大発生している状態であるから光の反射で緑色に見える訳ですし、植物プランクトンというのは、メダカの稚魚にとってはお手軽な餌そのものになります。
また、植物プランクトンが豊富な水槽ではミジンコなどが湧きやすい事もありますので、植物性の餌の中でメダカの稚魚を飼育している状態になり、飼育が不安定になりやすいメダカの稚魚を安定して飼育する事ができるのです。
メダカの稚魚からすれば、水槽の中全体が餌だらけになっている訳ですから、エサ取りが下手な個体であっても、その辺でパクつけば餌を食べれますので、安心できる環境だから生存率が高くなる訳ですね。
グリーンウォーターはミナミヌマエビの飼育にも最適なのか?
メダカの飼育に最適なグリーンウォーターですから、当然ミナミヌマエビの飼育にも最適になるのですけど、メダカと異なり活動的に泳ぎ回る事が殆どないミナミヌマエビの場合は、グリーンウォーターだと水槽内のどこにいるのかすら分からなくなります。
よって、鑑賞的な目的で飼育しているのであれば、ミナミヌマエビの飼育にグリーンウォーターはあまり向いていないことになるのですが、単純に個体数を増やしたいとか、鑑賞しなくても飼育したい場合は最適な環境であると言えます。
基本、メダカの飼育に向いていることはミナミヌマエビの飼育にも向いているということですから、グリーンウォーターが用意できている場合は、積極的に飼育に使っていくと良いでしょう。
グリーンウォーターの簡単な作り方について。
グリーンウォーターがメダカの飼育やミナミヌマエビの飼育に向いていることは分かったのですが、どうやったらグリーンウォーターを作ることができるのか?について、気になる人も多いかもしれません。
基本的に、水槽の飼育水というのは水道水を使っている人が殆どでしょうから、蛇口をひねってあのような緑色の水が出てくる事はありませんから、なんらかの方法で水道水を緑色にしている事になります。
そのグリーンウォーターを作る方法というのは極めて簡単であり、発泡スチロールの中に水道水を入れて、日当たりの良い場所にその発泡スチロールを設置しておけば勝手にグリーンウォーターが出来上がります。
基本的には屋外水槽にてグリーンウォーターを作る事になるのですが、室内水槽であっても日当たりが極端に良い場所であれば、グリーンウォーターを作る事は可能です。
ただし、水槽内はコケだらけになる為、室内水槽でグリーンウォーターを作る事はお勧めできません。
その際の水槽の中にはミナミヌマエビを数匹入れておくと良いでしょう。
注意点としては、グリーンウォーターを作る際の水槽の底面には砂利やソイル、荒木田土や赤玉土は基本的には設置してはいけません。これらが底面に敷いてあるとグリーンウォーターにならずに、きれいに澄んだ色の水になってしまいます。
グリーンウォーターを作る際にはベアタンクにて、何も底面にしかずに、色の変化が分かりやすい発泡スチロールを水槽として使うと、何かと便利ですし、発泡スチロールはスーパーに行けばタダでもらえますから経済的です。