メダカやミナミヌマエビというのは、生息域が被っているだけでなくて、自然界では産卵する時期も殆ど同じ時期ですから、同時に飼育する場合は、とても相性がよい組み合わせになります。
ドジョウなどは大きさも全く違いますし、産卵のタイミングも違いますから、同じような地域で生息していると言っても、繁殖目的で飼育する場合は若干その取り扱いが変わってきます。
そして、夏ころにはメダカは毎日産卵をしますし、ミナミヌマエビも次から次から抱卵状態になり、それなりの個体数がいる場合は毎日のように新しい稚エビが大量に誕生することになります。
これが暫く続く訳ですが、9月から遅くても10月になると、突然ピタリとそれがなくなって、メダカもミナミヌマエビも産卵をしなくなり、1年以上生きている個体は底でじっとするようになり、ミナミヌマエビも同様な行動をするようになります。
しかし、今年誕生したメダカの稚魚たちは水槽の底でじっとすることなく、10月になっても、11月になっても元気に水槽の中を泳いでいる光景を目にすることになります。
今年誕生したメダカやミナミヌマエビの個体は大きさの差が激しい。
同じ年の同じ月に生まれたからといって、全ての個体の大きさが同じ訳ではなく、誕生してから一ヶ月も経過すると大きさにかなりの差が出る場合があるのが普通です。
メダカでしたら親メダカと同じくらいになっている個体から、生まれた状態よりも少し大きいくらいで成長が止まっている個体まで、屋外水槽で育てているメダカの個体については本当に同じ時期に誕生したのか?と目を疑うくらい大きさに差がついています。
ミナミヌマエビも同様なのですが、メダカとは異なり親個体と隔離する必要がないため、既にどれが去年からいる個体で、どれが今年誕生した個体なのかを判別することが大変難しくなっていますから、あまりに気しなくても良いかもしれません。
その中でも、9月以降に誕生した最も若い個体については、一部大きく成長している個体もいますけど、全体的に小さな個体であることが多く、このまま11月、12月も屋外水槽で飼育して大丈夫なのかと困惑することもあります。
この場合はどうすれば良いのでしょうか?
9月以降に誕生したメダカやミナミヌマエビも屋外飼育で問題ない。
今年の最後に誕生したメダカやミナミヌマエビの個体になると、まだまだ小さな個体が多い訳ですが、このような小さな個体が寒い冬を越冬できるのか?と不安になる方もいるでしょう。
実際にどうなのかといえば、別にそのままの状態で屋外飼育をしていても問題はありませんが、あまりに小さな個体の場合は体力がないことが多いため、水温が低くなると餌を食べなくなって成長する速度も更に遅くなります。
よって、状況次第では寒い冬を乗り切る体力がない場合も出てくるかもしれませんから、それが気になる場合は、早めにヒーターを設置した室内水槽に移動させてから、成長を早めるようにしておいたほうが安心感はあります。
夏場とは異なり寒い冬の時期というのは、屋外水槽の環境は氷が張るくらいになることもあり、水温はより0度に近い状態が続くなど相当過酷になりますから去年の冬を乗り切った個体なら別でしょうけど、今年誕生した個体で体が小さい個体の場合は相当過酷な環境になります。
別に、強い個体はそれでも生存して冬を乗り切りますし、弱い個体は生存できずに落ちてしまうのは自然の摂理なのですけど、見た目では大きさ以外は判断できないため、不安があるようでしたら、小さな個体だけでも室内水槽に移動させておくと良いでしょう。
11月以降に屋外から室内に移動させる場合は慎重に対応。
11月になると、屋外水槽と室内水槽の温度差は10度を超えていることもあり、この状態でいきなり水槽を移動させるとメダカもミナミヌマエビもあっという間に落ちてしまいます。
よって、普段よりもより注意を払ってから、サテライトを使い水合わせを行う必要があるのですが、暫くはサテライトからの給水をストップして、まずは室内水槽の水温に自然と温度を合わせていくとより安心です。
その後は、最も少ないエアーの量に絞った状態で、まさに点滴のようにサテライトに本水槽の水を供給して慎重に水合わせを行い、その状態で数日間問題がなかれば、本水槽に移動させても構いませんし、サテライトのまま飼育しても構いません。
寒くなったからといって、今年生まれたメダカやミナミヌマエビの個体が全て落ちてしまう訳ではないのですが、体が極端に小さな個体に関しては、どうしても体力がありませんので、気になるようでしたら室内に移動させると安心です。
水温25度の室内水槽で安定して飼育をすると成長速度も速くなります。