ミナミヌマエビとカメを同じ水槽で飼育できるのか?

ミナミヌマエビやメダカをある程度の期間飼育していると、その飼育や繁殖がうまく行く程、更に新しく他の生体も合わせて飼育したいと考えてくるのが人の野心というものです。

その際に、ザリガニなどのいかにも見た目が凶暴そうな生体でしたら、誰が見てもメダカやミナミヌマエビと同じ環境で飼育できない事は理解できると思います。

しかし、見た目がおとなしそうな生き物の場合は、もしかしたらミナミヌマエビと同じ水槽で飼育できるのでは?と考えてしまいます。

その中でも、同じ水槽で飼育して良いのか分からないけど、見るからに愛嬌があるおとなしそうな生き物の代表的なものが、カメではないでしょうか?

カメといってもカミツキガメとかワニガメといった巨大なカメではなくて、クサガメやミドリガメといった感じの小さな子供の状態で売られているようなカメの事です。

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ペットショップで売られている小さな亀は全て大きくなるので要注意。

 

最近、法律が変わってカメのネット通販自体が出来なくなっていますので、ホームセンターやペットショップに直接行かないとカメを購入することが出来なくなったのですが、これはもっと早く規制しても良かった位の話です。

カメというのは、大抵小さな子供の個体サイズがペットショップなどで売られていて、価格も安くて大きさも小さくて、見た目も可愛い感じがするので何も知らない人がその場の勢いでついつい買ってしまうのですが、実は全てのカメがかなり大きくなります。

ゼニガメとして売られている小さなカメが有名ですが、あれは生まれて間もない子供のカメだから小さいだけの話であり、普通に飼育しているとすぐに20cmを超えるくらいのサイズになり、普通の人では殆どのケースで持て余してしまうことになります。

 

 

カメは大きくなると手に負えなくなる人が多く、川や沼に捨てられる事が多い。

 

その結果、どうなるかと言えば、その辺の川とか沼地に大きくなりすぎたカメを投棄する人が出てくる事になり、体が大きくなって天敵が特にいないカメの場合は、そこで繁殖をする事となるのです。

千葉県や茨城県などは、最も危険なカミツキガメやワニガメが違法に沼地や川に長年に渡って投棄されてしまい、それが自然繁殖をして大変な問題になっている位ですから、もっと早くカメの売買については、法的な規制を入れるべきだった思われます。

カメの寿命は想像以上に長くて、生命力も強い生き物であり、体が小さなうちでしたらお子さんとかもかわいがるのですが、大きくなったカメは大抵の人が見向きもしなくなり、邪魔な存在になってしまう事が多いのです。

最初から大きくなる事が分かっていて、正しい知識がある人であれば、責任を持って最後までカメを飼育するのですけど、衝動買いしてしまう人ほど、安易な気持ちで購入して、安易な気持ちでカメを投棄してしまう傾向にあるようです。

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池クラスの水槽でない限りはカメとミナミヌマエビの飼育は不可能。

 

ペットショップで見た時は小さくても、実は最低でも20cm以上と大きくなってしまうのがカメですから、ミナミヌマエビと同じ環境で飼育できるかと言えば、大変厳しいものがあると言えます。

水槽が池のように巨大な飼育環境であれば、カメのとミナミヌマエビ、メダカなどを同じ環境で飼育できるでしょうけど、60cm規格サイズの水槽程度の大きさの場合は、ミナミヌマエビは間違いなく餌になってしまいますので、同じ環境で飼育をされない方が良いでしょう。

水槽サイズが大きければ、カメとミナミヌマエビ、メダカなどを同じ環境で飼育できるのですが、水槽のサイズが小さい場合は、カメは単独飼育で育てる事をお勧めいたします。

その大きさが20cm、30cmに成長したカメの場合は60cm規格水槽でもすでに小さいくらいですから、最初から最低でも90cm規格水槽は用意しておいた方が良いですし、逆に言えば90cm規格水槽が良いできない環境であるのならカメの飼育は手を出さない方が無難であると言えます。

 

 

ミナミヌマエビやメダカは一定以上の大きさになったカメの餌になります。

 

もちろん、20cm、30cmサイズに成長したカメを60cm規格水槽にて盆栽飼育をする事も可能なのですが、それがカメにとって良いかと言えば、単独飼育であっても決して良い環境とは言えません。

あと、カメは想像以上に水を汚しますので、強力な濾過フィルターが必要になる上に、陸を作っておく必要もありますから、子亀の時には30cmキューブ水槽でも良いのですが、10cmくらいになった際には、やはり最低でも60cm規格サイズの水槽は必要になります。

60cm規格サイズ水槽でカメを飼育している場合、ミナミヌマエビは間違いなく餌になりますので、カメとは異なる水槽で飼育するようにして下さい。

実際に、カメを飼育している水槽の中にメダカやミナミヌマエビを入れると直ぐに分かるのですが、カメが追いかけまわして最終的にそれらを襲って食べてしまいます。

ペットショップでカメを偶然見つけて、購入したくなったとしても、カメの寿命は人間並みに長い事、飼育するにしても大きな水槽、強力な濾過フィルターが必要になる事、お金が沢山掛かる事を考えると、安易な気持ちでは購入してはいけないペットと言えますね。

まずは、衝動買いしても全く困らないし、飼育に飽きたらベランダに発泡スチロールを置いて、その中に入れておけば勝手に繁殖してく、とてもお手軽なミナミヌマエビの飼育をしてみてはいかがでしょうか?

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