ミナミヌマエビの飼育をしていると、飼育に慣れていない方の場合は、新規導入から1週間以内にポツリポツリとミナミヌマエビが死んでいき、しばらくすると水槽の中には、ミナミヌマエビが全く居なくなっている状態になるパターンが多いと言えます。
この原因は、水あわせに失敗している可能性が大変高いため、次回にミナミヌマエビを購入しても、また同じような状態になる事が多いですから、最初に対策をとるべき事は、水合わせを完璧に行う練習をしないといけません。
ミナミヌマエビの水合わせにはスドーのサテライトを使うと簡単。
ミナミヌマエビだけが突然絶滅|意外な盲点 1。
新規に立ち上げて、ろ過がまだ完成していないとか、その辺の川の水を使っていてその水が汚染されているとかの場合は、室内飼育ではなくて、屋外飼育に切り替えて最初は様子をみると良いでしょう。
屋外飼育でミナミヌマエビが絶滅することは普通はまずありません。
ミナミヌマエビそのものは、大変強い生体であり、簡単に死んでしまうような事はないのですが、やはり、水はエビの命そのものですから、その水が余りに急激に変化するような環境では、流石に耐えれなくなります。
特に水温の変化には敏感に反応しますので、十分に注意する必要があります。
安定していた水槽なのにミナミヌマエビが全滅を始める原因。
安定してミナミヌマエビが繁殖していた水槽なのに、ある日確認すると、ミナミヌマエビが全くいなくなっているとか、底面でひっくり返っているといった状態になる事があります。
この場合、新規の水合わせの際に、水質が極端に変わっていた事が原因ではなくて、他に何か致命的な原因があり、突然そのような状態になっていると判断できます。
しかも、同じ水槽で飼育しているメダカは元気なのに、なぜかミナミヌマエビだけが死んでいく為、原因が全くわからない事が多くなるのも特徴です。
ミナミヌマエビだけが、突然全滅に近いような状態で死んでしまうようなケースとしては、一番最初に水が相当汚れてしまっていると判断するのが最も適切な対応になります。
そして、なぜ?、魚は元気なのにミナミヌマエビが死んでしまうような汚れ方をしているのかを、水槽の環境を見ながら、確認していかないといけません。
ミナミヌマエビ自体が、大変強い生体であるにもかかわらず、そのように全滅に近い状態になる事自体が、通常はあり得ない事ですし、屋外水槽では殆ど発生しない事になります。
ミナミヌマエビが全滅に近い状態になる場合は殆どが室内水槽。
屋外水槽ではこのような状態は発生せずに、室内水槽のミナミヌマエビが全滅に近い状態になっている訳ですから、室内水槽特有の原因があると考えるのが普通ですね。
飼育する環境によって全く異なってくるのですけど、一般的に屋外水槽にあって、室内水槽にはないものとはなんでしょうか?
この答えについては、大抵は、ろ過装置であると判断できます。
ろ過が正しくできていないから、水槽の中の水質が悪化してしまって、ミナミヌマエビだけが全滅に近い状態になっていると考えれば、答えは大体わかってくるものです。
ろ過の限界を超えている、ろ過が機能しなくなっている・・・。
そして、ミナミヌマエビが生存できなくなるほど水質を悪化させているものが何であるかを考えていくと、全滅の原因がわかってくる事になります。
水槽の中が、メダカとミナミヌマエビだけの飼育環境であるなら、水が汚れる原因は餌のやりすぎであることが大変多いのですが、その餌が人工的な餌でない場合は、他の原因も考えられます。
その原因は、ろ過装置を長期間い渡って全く掃除していない、目詰まりを起こしてしまってろ過が正常に働いていないなど、管理者側の管理怠慢が原因になりますね。
ろ過装置をきれいに掃除して、フィルターも新品に取り替えて、水を三分の一くらい入れ替えて、しばらく様子をみると良いでしょう。
ミナミヌマエビが突然絶滅を始める場合の意外な盲点。
しかし、実は他にも致命的な原因を発生させる要因があることがありますので、そちらについてご説明します。
メダカとミナミヌマエビだけの水槽であれば、適切な量の餌を与える状態で、適切なろ過が機能している状態で、普通の飼育をしていれば、生体に影響が出ることはまずありません。
そういった水槽の管理をしてると、だんだん安定してきて、メダカとミナミヌマエビだけではちょと寂しいと感じることがあり、その際に新しい魚を追加する場合があります。
この、追加する魚が特定の魚の場合に、ミナミヌマエビの全滅を招いてしまう原因を作ることになりますので、事前に注意しておかないといけません。
その魚とは、オトシンネグロ、ブロンズプレコなどの、吸い付きナマズと呼ばれる、ミナミヌマエビなどのエビ系とは大変相性が良い、コケ取り専門の魚のことです。
では、なぜ?、オトシンネグロやブロンズプレコがミナミヌマエビの絶滅の原因を作ってしまうのでしょうか?
次回に続きます。