普段から、何かしらの足場に捕まって、一日中何かしらの餌を食べているミナミヌマエビの飼育をしていると、水槽の中に追加で隠れ家を用意してみたいと思う事になります。
それくらい、ミナミヌマエビというのは常に何を足場にして生活をしている訳です。
隠れ家だったら、ウィローモスのように生い茂った水草があれば良いとか、屋外水槽であれば、大粒の赤玉土があればそれが隠れ家になると思われるかもしれませんが、それだけでは安定した隠れ家とは言えないのです。
水草にでしたら、水流が発生したり、日に日に成長したり、状況次第では枯れてしまったりなど、常に一定の位置と大きさをキープしている訳ではないので、とても環境に依存されやすいのです。
そうなると、固定式の頑丈な隠れ家が必要になってくるのですが、天空の城ラピュタに出てきそうな、一般的なプラスチック製の水槽用のオブジェなどは止めておいたほうが無難です。
人工的な水槽用オブジェはすぐに飽きてしまいます。
最初の頃は、水槽の中におしゃれなデザインのオブジェがあると、それを気にしたレイアウトにしたりして、楽しんだりできるかもしれませんが、本当にすぐに飽きてしまいます。
ですから、耐久性は抜群であり半永久的に使えるとは言っても、やはり人工的な建造物に該当するものは、できるだけ水槽の中に入れないほうが良いのです。
私の場合は、すぐに屋外水槽の見えない場所に放り込んでしまいました。
インペリアルゼブラプレコ用の土管は効果は抜群ですが・・・。
では、インペリアルゼブラプレコの繁殖の際に使う、プレコ用土管はどうなのか?と言えば、元々が隠れ家を強く好むプレコの繁殖用に作られている土管ですから、ミナミヌマエビからしても快適そのものになります。
すぐにミナミヌマエビがたくさん集まってきて、プレコ土管の中に入っていきますし、安心して何か食べているのを確認できるのですが、飼育者からすると、やはりプレコ土管は人工物ですから、あまり見た目にも良いものではありません。
それに、多数のミナミヌマエビが土管の中に入ったまま、あまり出てこなくなってしまいますので、観賞用としても、お勧めは出来なくなります。
インペリアルゼブラプレコの場合は、繁殖にその土管が必要だから、水槽の中に入れておくのであって、ミナミヌマエビの場合は別に必要でもない為、人工的なものはできれば入れないほうが良いと言えます。
ただし、これは人の好みや主観によって変ってきますので、人工的なものでも良いと持った方の場合は、プレコ用の土管というのはとても費用対効果は効果が高いので、お勧めできることに間違いはありません。
メダカから稚エビを守る際にも、プレコ土管はお勧めできます。
やはり自然の流木に勝るものはありません。
ミナミヌマエビの隠れ家としては、やはり自然界でも普通に存在している流木こそが、最も適した隠れ家であると言っても過言ではありません。
また、流木と水草の組み合わせ自体が見た目も良くて、水槽の中のバランスも程よくなりますし、人工的なろ過装置などのパイプも隠すことができます。
流木自体が耐久性が抜群ですし、色々な形状があることや、流木の種類によっても異なる素材であることを考えれば、そのレイアウトは殆ど無限大になります。
自分好みの流木を探し続けるのも、ある意味面白い試みになります。
ミナミヌマエビとしても、流木が水槽の中に沈んであることにより、自然とその付近に自分の縄張りやすみかを持つようになり、必然的にいつもいる場所といったものが確定されることになります。
ミナミヌマエビの縄張りが、魚のように常に固定されるものではありませんが、力の強い個体が、より良い場所を占有しているのは水槽の中を見れば確認できます。
流木を水槽に入れすぎるとメンテナスが大変になる?
ただ、流木を過剰に水槽の中に入れすぎると、メンテナンス性が極端に悪くなりますから、それを考えれば、程々にしておくのもアリですね。
流木に関しては、必ずあく抜きをしたものを利用しないと、水の中が黄色くなってしまいますし、あく抜きをした流木であっても、しばらくの間は水中が黄色くなってしまうことになります。
ミナミヌマエビの隠れ家として、頑丈な流木を用意してあげると、ミナミヌマエビの足場にもなりますし、大きめの流木であれば、ミナミヌマエビが水槽全体で行動できるようになります。
とてもお勧めかつ、ミナミヌマエビからしても、飼育者からしても、飽きないし見た目も良い自然の素材なので、長期間において使える特徴を持つ流木を是非ご検討ください。