そろそろ、ガーデニングが盛んになってくる暖かい季節になりますが、この季節になると睡蓮鉢などで、睡蓮などの水生植物を育成される方も沢山出てきます。
特に幅広い年齢層の女性の方に多いと思いますが、睡蓮が庭にあると日本的かつ風流ですから落ち着きますし、高級感も出てきますから、女性に人気があるのでしょう。
ミナミヌマエビを知らない人でも、ガーデニングになると、一戸建てで庭を持っている人、マンションであっても広めのベランダを持っている人であれば、知らない人はいないのではないでしょうか?
そんな大人気な睡蓮なのですが人気の秘密は美しいの一言です。
睡蓮自体が美しい花を咲かせますので、多種多様な種類や色がありますから、その人が好む睡蓮を庭にならべて、花を咲かせるだけでも癒しの効果があります。
日本伝統のシシオドシを庭に取り付けたりするのは簡単ではありませんが、睡蓮であれば、睡蓮鉢に土と水を入れて、睡蓮などの水生植物を植えるだけですから容易です。
このように、美しくてコストもあまりかからずに、その後の手間もかからない睡蓮鉢での睡蓮の育成なのですけど、そのような環境というのは、実はミナミヌマエビにとって最適な飼育環境になります。
自然に近い環境の睡蓮鉢はミナミヌマエビにとって至高の環境
ミナミヌマエビにとって睡蓮鉢というのは、土があり、根を張った水生植物が自然に近い状態で生い茂っていて、水も常に安定する訳ですから、これほどミナミヌマエビが生息しやすい場所はなかなかありません。
太陽光の存在も大きくて、室内の水槽では実現が難しい環境なのです。
屋外でしたら発泡スチロール水槽の飼育がミナミヌマエビの繁殖には向いているのですけど、繁殖が目的ではなくて、ミナミヌマエビに最高の環境を提供してあげたい場合は、睡蓮鉢の方が断然良いのです。
もちろん、水生植物の育成がメインの睡蓮鉢ですから、大量のミナミヌマエビを繁殖させたりすることは出来ませんが、睡蓮鉢の大きさによって、適切な数のミナミヌマエビがそこで勝手に繁殖をしてくれます。
睡蓮の育成をする際にはミナミヌマエビをお供にしてみませんか?
趣味で睡蓮の育成をしている人というのは、殆どの人がミナミヌマエビのことを知りませんし興味もありません。
せいぜい、緑の葉が綺麗な睡蓮鉢の中でひときわ目立つ、白メダカなどの綺麗な色のメダカを、睡蓮鉢の中で飼育している程度だと思います。
しかし、メダカが何もせずにそこで繁殖できる環境というのはミナミヌマエビにとっても、最高の環境ですし、メダカとの共存の相性もとても良い訳です。
ミナミヌマエビは、メダカの亡骸や細かな苔などもまとめて食べてくれますから、水質の安定にもつながります。
また、ミナミヌマエビは大量の稚エビを何度も産んでくれますから、その小さな稚エビが睡蓮鉢の中にいるメダカの格好の餌になり、メダカが自分で稚エビを捕食する事を学習する事になります。
小さな睡蓮鉢の中に大きな自然を作ってみよう
人口の餌を食べる事しか知らないメダカと、生きた生餌を自分で捕食する事を知っているメダカの動き方を見ていると全然異なる動きをします。
頻繁に目を動かしながら、獲物を狙うメダカをみるのもまた一つの楽しみといえます。
貴重な動物性のタンパク質を沢山発生させてくれるミナミヌマエビですから、睡蓮鉢の中でメダカを飼育しているのであれば、是非とも導入しておきたいものです。
睡蓮鉢であっても、屋外に出している以上は、細かな苔などが付着してしまって、睡蓮などの水生植物の根っこに悪影響を与える場合もあるかもしれませんが、そういった不安要素もミナミヌマエビが対応してくれる場合もあります。
見た目は目立たないミナミヌマエビですが、睡蓮鉢の中を覗くと偶然見つけてしまうような存在ですから、小さなお子さんなどは、とても珍しいものを見つけたようで、喜んでくれるかもしれません。
睡蓮の育成にとってマイナス要素になることがないですから、これから睡蓮鉢を導入する人、すでにお持ちの方でも、そこがミナミヌマエビの飼育に適した環境である限りは、導入の検討をしても良いかもしれませんね。
なるべく大きめの睡蓮鉢がおすすめです。
睡蓮鉢といってもいろいろな大きさがありますし、特別小さなコップサイズ以外のものであれば、特にこれでないと飼育ができないといった事はありません。
しかし、真夏日になると、小さな睡蓮鉢では、直射日光が当たる場所にあれば、水温が相当高くなってしまう場合があります。
ミナミヌマエビというのは、高温の水温にはとても弱くて、メダカが何とか生存できる水温であっても、茹で上がってしまう事があります。
できれば、なるべく大きめの睡蓮鉢を用意しておき、多めの土を入れておくと、水温が極端に変化したりする事もなくなりますので、より良い環境になります。
睡蓮鉢の中に、ミナミヌマエビを導入するとできなくなる事。
睡蓮鉢の細かな苔なども食べてくれるミナミヌマエビですが、導入する事によって一つだけやってはいけない事が発生してしまいます。
それが何かといえば、ミナミヌマエビのエビの仲間は、薬品などには極めて弱いため、一般的な科学肥料などの薬品を睡蓮鉢の中で使えなくなってしまう点です。
また、科学肥料が入っている土なども使えなくなる事がありますので、導入の際には慎重に考えないといけません。
ただ、睡蓮自体、化学肥料を頻繁に使うものではありませんし、他の水槽で増えすぎたミナミヌマエビを睡蓮鉢に移動させるのであれば、そこまでシビアになる事はないかもしれません。
一度、睡蓮鉢の環境が安定すると、後は何もしなくても、その小さな水生環境で繁殖をしてくれるミナミヌマエビです。その価格も大変お求めやすい事を考えると、睡蓮鉢には是非とも導入したい生体であるといえます。