稚魚と成長速度の違い|メダカとグリーンウォーター

水温が暖かくなる4月頃から産卵を始めるメダカたちですから、水温が30度前後になる6月になるとその産卵ペースは更に高まり、より多くの卵やメダカの稚魚を水槽の中で断続して確認できることになります。

ただし、注意点としては親メダカは水槽内の卵や稚魚を積極的に襲って食べますので、飼育者がメダカの個体数を増やしたい場合、必ず水槽から親個体と卵や稚魚を隔離しないといけません。

隔離さえしておけば、あとはダイソーの100円のバケツ一つあれば、それだけで卵を孵化させたり稚魚を育てたりする事ができますので、その後は餌やりさえしっかりとしておけば、普通に稚魚を育てる事ができます。

ミナミヌマエビの稚エビの場合は、水槽内で放置しておいても勝手に成長していくのですが、メダカの稚魚の場合は隔離をした後に大量の餌を与えないと餓死してしまいますから、餌やりが一番重要になります。

 

 

メダカの稚魚の成長速度にはかなりの差が出てきます。

 

メダカの卵を孵化させて稚魚の飼育をした事がある人であればご存知だと思うのですが、メダカの稚魚の成長速度にはかなりの個体差があり、すぐに大きくなる個体となかなか大きくならない個体が必ず出てきます。

最終的にはどのようなメダカも大きく成長して言いますので、どちらが良いというわけではないのですが、稚魚の段階で成長が極端に早い個体と成長が遅い個体がいる場合、先に成長した個体が小さな個体を襲って食べてしまう事があります。

メダカの稚魚を襲って食べる事ができる個体というのは、すでに産卵が可能なメダカの個体と同じくらいの大きさになっている状態ですから、普通に親メダカが卵や稚魚を襲って食べるのと同じような状態になってしまっています。

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グリーンウォーターの環境はメダカの稚魚には向いていない?

 

同じ頃に誕生した稚魚であっても、その後の成長速度に大きな差がある訳ですから、メダカの稚魚に最適と言われているグリーンウォーターの環境で稚魚をそのまま育てていると、いち早く成長した個体を確認する事ができずに、いつの間にかその個体が小さな稚魚を食べてしまっていることもあります。

メダカの稚魚の飼育にグリーンウォーターが良いのは間違いないのですが、成長速度に差が出てしまう以上、個体の大きさを確認できない事は大変なデメリットになりかねませんから、できればメダカの稚魚は透明で澄んだ水の環境で育てておきたいものです。

育てるだけならプランクトン満載のグリーンウォーターは完璧なのですが、水の透明度が大変低くて中を確認できない為、共食いのような状況が発生する恐れがある場合は、適切ではない場合もありますので、グリーンウォーター、イコール、万能ではないということです。

メダカの稚魚を育てている方で、グリーンウォーター環境の人は、今一度それで本当に問題がないかを確認しておいたほうが良いかもしれません。

親メダカであれば完璧とも言えるグリーンウォーターであっても、メダカの稚魚の場合は成長速度の差が発生するケースが大変多いので、色々と問題になることもあるという訳ですね。