メダカの飼育を常温で行っていると、屋外水槽、室内水槽に関わらず3月から10月位の期間にかけて、毎日のように成長したメダカは産卵をすることになりますので、それは大量の卵を採取できる状態になるのですが何故かメダカが産卵しない場合があります。
それで、何故メダカが産卵をしないのか気になる人が多いかと思うのですが、水槽の中に成長をした100匹以上のメダカがいて、それで3月から10月の間に全く産卵をしないと言った状態になることはありませんので、そのような状況の場合は理由があります。
産卵するはずのメダカが全く産卵をしないものですから、それでメダカが卵を産まないのは環境が悪いとか、水槽の水が汚れてきているとか、色々と心配をしまうことになるわけですが、実際にはもっと単純な理由でメダカの卵が確認できていないのです。
水槽で飼育している100匹以上のメダカが卵を産まない理由。
水槽の中で100匹以上、少なくとも30匹以上のメダカの飼育をしている場合、前年より前に生まれたメダカであれば既に産卵できる体になっていますから実は3月くらいに暖かくなってくる頃には毎日のように産卵活動を行っていて飼育者が知らないだけです。
メダカたちは水槽の中で毎日のように産卵活動をしているのに、何故卵が確認出来ないのか?を考えてみれば分かりますが、単純に沢山産卵している卵を片っ端から食べてしまっているからであり、それ故にメダカたちが全く産卵していない用に見えています。
メダカは自分たちが産卵した卵を食べてしまう習性がありますので、毎日大量に卵を産み付けても、それを全て食べてしまっている訳ですから、管理者が水槽を確認することには卵が確認できないのは当然であり、別に産卵をしていない訳ではないのです。
飼育しているメダカの数が多すぎると卵が食べられやすくなる?
メダカの飼育をする際に超過密状態で100匹以上のメダカを水槽で育てていると、殆どペットショップの水槽のような状態になっていますので、水草などの産卵をしても他のメダカの目についてしまいますので、そのまますぐに食べられてしまう事になります。
ですから、産卵目的で卵を採取することが目的であればメダカの超過密飼育をするよりも、ある程度ゆとりを持った飼育環境にしておいたほうが良くて、シュロを積極的に利用するようにし、午前中の早い段階でシュロを取り出していく方法がお勧めです。
メダカは産卵する際に、目立ちにくい場所を探してそこで産卵をすることになるのですが、何処に行ってもメダカが泳いでいるような過密環境の場合、産卵をした瞬間や産卵をしている際に他のメダカが卵を食べてしまいますので、卵はなくなるわけですね。
メダカの繁殖をする際には過密飼育よりもゆとりをもたせましょう。
メダカを繁殖させる場合、なるべく過密飼育にするよりもゆとりを持たせて広めの水槽で育てながら、シュロを効率よく使って毎朝卵を採取する方法でメダカを繁殖させたほうが卵を沢山取れますので、過密環境での飼育はなるべく避けたほうがよいのです。
メダカの数が増えてくると、水槽の数をそれに合わせて増やすことが難しくなりますので、どうしてもメダカを飼育している水槽が過密状態になってしまいがちですから、気が付かないうちに卵をメダカたちが食べている状態になってくるのが問題です。
このような場合、一度メダカの飼育環境や飼育数を見直したほうが良いこともあるので、メダカが全然卵を産まないと困っている人は、過密飼育になっていないかを確認してみて、可能であれば水槽を追加しながら適切な個体数を育ててみて下さい。