最初はなかなかうまくメダカを飼育できなかった人であっても、簡単な基礎知識さえ理解すれば、その後はメダカの繁殖がとても安定するようになり、次にメダカの稚魚の飼育を始めることになります。
メダカの産卵というのは結構面倒な部分があり、よほど大きな水槽で大量のホテイアオイを浮かべているような環境でない限り、生みの親たちであるメダカが産みつけられた卵を片っ端から食べてしまう傾向にあります。
このあたり、人間の感覚でみればおかしな行動なのかもしれませんが、メダカはそこまで知能が高い生き物ではありませんし、一度産み落とした卵を餌であると認識するのは自然界では様々な天敵から捕食されるメダカである以上仕方がないと言えます。
メダカは常に捕食される側の餌として自然界に存在しているわけですから、自分たちが食べれるものであれば片っ端から食べてしまうのは当然なのかもしれませんが、出来れば卵や稚魚を襲って食べるのはやめておいてほしいですね。
メダカの稚魚の生存率は何パーセントなの?
メダカの飼育が安定してきて、その後にメダカの産卵や孵化などを楽しむ状態になってくると、次は生まれてきた稚魚を育てるようになるのですが、この部分は飼育者によって大きく結果が異なってきます。
これは、メダカの稚魚の生存率について、確率で何パーセントと表記できるようなギャンブル系のようなものではなくて、常に飼育者側の都合によって変動する生存率になるわけですから、飼育者の経験と知識が高いほどその生存率も高くなります。
よって、一律でメダカの稚魚の生存率については言えない事になりますから、確率のような単純な話ではなくて、常に飼育者に左右される問題である事を覚えておくと便利です。
メダカの稚魚の生存率を100%にする事は大変難しい。
ただし、どんなにうまく育てても、生まれつき弱い個体や奇形の個体もそれなりに誕生してきますから、流石に100%の生存率を保つのは難しいのがメダカの稚魚なのですが、それでも経験豊富な飼育者は限りなく100%に近い数字を出す事は可能です。
メダカの自然界における生存戦略というのは、大量の卵を産み付けて、天敵などに襲われてしまうのを前提にして、その中からわずかで良いので生き残ってくれる個体がいれば良いといった感じですから、元々かなり少ない確率で稚魚が生存していきます。
こちらについては、大量に卵を産むタイプの生き物共通の話ですから、イルカとかサメのように少ない個体しか産卵しない生き物とは異なり、一定確率で生まれた瞬間死んでしまう個体も沢山いると認識しておくと話しがわかりやすいです。
マンボウは3億個以上の卵を一度に産卵すると言われています。
3億個以上の大量の卵を産むことで有名なマンボウなどは、成長すると2メートルを超える巨大な大きさになるのですが、実は大変弱い魚であり成魚が海でジャンプをしただけで死んでしまうこともあります。
こちらのマンボウのジャンプに関しては、なぜそれをするのかは確実なことはわかっていないのですけど、寄生虫を叩き落とすためと言われています。
そのあまりの弱さゆえに、3億個の卵から産卵できる成魚になるマンボウというのは実際にはたった1匹だけとすら言われていますし、現在絶滅が危惧されているとの話もちらほら出てきていますので、興味がある方は調べてみてください。
より多くのメダカの稚魚を生存させる方法について。
メダカの飼育に関して言えば、基本的な事さえ知っていれば良くて、あとはその通りに購入し、水合わせの導入を行い、あとは断続的な飼育をしていくだけなのですが、メダカの場合は放置しておいてもそれなりにうまく生きていけます。
しかし、メダカの稚魚の場合は放置しておくと殆どが死んでしまいますから、水槽を埋め尽くすくらい大量のメダカの稚魚がいたとしても、親メダカの感覚で放置飼育をしていると、あっという間に数匹程度しかいなくなっていることもざらにあるのです。
その理由は、単純に餓死をしているだけなのですが、このことを知らない初心者の方は結構多くて、なぜメダカの稚魚が死んでしまうのかわからない方も多いのですが、メダカの稚魚を見ればわかる通り、とても小さな体をしています。
小さな体をしているメダカの稚魚は頻繁に餌を食べないと生きていけないことや、一般的に飼育されている水槽では容量が少なすぎて微生物が発生する確率よりも、メダカの稚魚の方が圧倒的に多いたため、放置飼育では餌が足りなくなるわけです。
メダカの稚魚の飼育に関しては色々と書いていますので、過去のコンテンツを見てみてください。