飼育しているメダカにとっては、生きた動物性の餌である栄養価の高いブラインシュリンプを餌として与えるのが一番良いのですが、ブラインシュリンプは沸かすだけでもかなりの手間暇がかかります。
28度以上(最低でも25度)の水温で24時間の時間をかけて、人工海水を作り卵を孵化させないといけない為、冬場になるとヒーターが設置されている水槽に取り付けたサテライトも必要になります。
夏場であれば、室内にペットボトルを用意してその中でブラインシュリンプを孵化させる事ができるのですが、ブラインシュリンプを毎日のようにメダカに与え続けるというのは、結構な負担になります。
お手軽に低コストで飼育ができるのがメダカの良いところですから、できれば、手間暇のかかるブラインシュリンプを餌として毎日朝晩用意するのは避けたいところです。
メダカの餌を試した結果キョーリンの金色パッケージが一番。
ブラインシュリンプを含めて、色々な市販されているメダカの餌を試してきたのですが、結論から言えば、キョーリンの金色パッケージのメダカの餌だけあれば、他の餌は必要がない事に気がつきました。
親メダカから生まれたばかりのメダカの稚魚、成長過程にあるメダカの幼魚など、すべてのメダカにこれだけで対応が可能な為、飼育している水槽に合わせた餌を用意する必要がなくなります。
ただ、キョーリンの金色パッケージのメダカの餌は、最後まで購入をためらっていたので、それを知るのはそれなりの時間がかかる事になるのですが、その理由は、販売価格が他の餌よりも高いからです。
キョーリンの金色パッケージのメダカの餌を購入しなかった理由。
価格だけでもホームセンターで300円以上しますし、容量も40グラムと少ないのが金色パッケージのメダカの餌です。
他のメダカの餌の2倍以上の価格でありながら、中身が一番少ないといった特徴がある為、日頃からコストをかけない飼育が主体のメダカの場合はどうしても及び腰になってしまいます。
キョーリンの白いメダカの餌でしたら150gで300円くらいで購入できますからね。
だた、パッケージが目立つことや、繁殖用とか栄養価が高いとか色々と高い効用が出るような事が書かれている為、一度使ってみようかと思って手に汗握りながら、ホームセンターでカゴに入れてレジに向かっていくことになりました。
これまでは、メインでキョーリンの白いメダカの餌を使っていた為、金額は2倍以上になり、容量は半分以下になりますから、餌代のコストは大きく跳ね上がります。
軽量スプーンだとメダカの餌を入れすぎてしまうことがあります。
他のメダカの餌とは異なり、キョーリンの金色パッケージのメダカの餌は、パッケージを開けただけで、特有の嫌な臭いがする為、この時点では購入したことを後悔するのですが、いざ使ってみると便利なのです。
何が便利なのかといえば、これまではメダカの餌を水槽に入れる際には、ミジンコの餌を購入すると付属している小型の軽量スプーンを使って、手を小刻みに震わせながら与える餌の調整をしていました。
ただ、その方法だと、メダカの飼育水槽が増えてきて、その中で飼育しているメダカの大きさも全く異なる場合は、水槽ごとにうまく適切な量の餌を与えることが難しいことがあります。
特に、乾燥タイプのメダカの稚魚用の餌を与える場合は、軽量スプーンだと一気にドバッと餌が水槽に入ってしまうことも多くて、その都度入れすぎた餌をコップですくい取って廃棄することになります。
軽量スプーンだと、餌が細かいほどうまく調整できずに多くの餌を与え過ぎてしまったりする訳ですね。
人間の指は最も精度が高いセンサーなので餌の微調整も簡単。
これまでは、水槽ごとに異なるメダカの餌を使って、その都度水槽の中のメダカに合わせた餌を与えていたのですが、キョーリンの金色パッケージを使うようになってからは、それだけあればすべての水槽に適切に餌を与えることができるようになりました。
大きく成長したメダカについては、軽量スプーンを使って、多めに餌を与えても問題がないのでそのまま与えますが、メダカの稚魚や幼魚の場合は、そのままだと餌が大きすぎたり、うまく与えることができません。
その場合にどうすれば良いかといえば、軽量スプーンですくったメダカの餌を持っている、もう片方の手の人差し指と親指で適量つまんで、餌をすりつぶしながらメダカの水槽に餌を投入していきます。
半生餌ですから、簡単に人差し指と親指だけで餌を細かくすり潰せますし、それをつまんで指で微妙な餌の量を調整して、メダカに餌を与えていきますが、このような微妙な調整は人の指でないと出来ません。
また、他のメダカの餌を使った場合は、硬くて指だけですりつぶすのは結構大変ですから、これができるのは半生のキョーリンの金色パッケージの餌だけになります。
半生餌で脂分も多いですから、とても細かく粉砕できる上に、水面に浮かぶ時間も他の餌よりも長めになっている為、特に小さなメダカの稚魚や幼魚にお勧めできる餌であると言えます。
キョーリンの金色パッケージのメダカの餌の欠点について。
いいことだらけのように見える、この金色パッケージのメダカの餌なのですが、実はデメリットも色々とあり、その代表が、半生餌特有の不快な臭いになり、その餌を指でスリブスことにより、余計に臭いが発生します。
また、指にも臭いがついたり、爪の隙間に餌の細かな破片が入ったりしますので、そのままだと臭いがついたままになるのですが、水で人洗いしたら綺麗に臭いは消えますから、お出かけ前でも困ることはありません。
ただ、一番のデメリットは、やはりその価格の高さになりますね。
何しろ、キョーリンの金色パッケージの餌を使うことにより、それだけですべての室内水槽、屋外水槽で飼育しているメダカに対して共通で使えるということは、それだけを使い回すことになります。
結果的に、餌代に2倍から3倍くらいのコストがかかることになります。
コストがかかると言っても、犬や猫のように一回300円の缶詰を買うわけではなくて、一袋で300円前後のものなのですが、これまで殆ど餌代をかけてこなかった人であれば、ちょっとびっくりする感じでしょうか?