メダカの飼育をしている人から、水槽にボウフラが大発生しているのでどうすればよいのか?との相談を受けたのですが、水槽内にボウフラが発生している時点で、屋外の水槽の問題になりますので、もし室内水槽でそうなった場合は、別の意味で大問題です。
何故なら、室内の水槽でボウフラが大発生している状況というのは、蚊が繁殖できる状態が室内にあるということであり、そのような住宅で生活をしていると、健康上の問題すら発生しそうな住宅事情とも言えるので、急いで住宅環境の改善がお勧めですね。
室内の水槽でボウフラが大発生するなどは、日本国内では一度も聞いたことはありませんので、そちらの冗談はさておき、屋外でメダカを飼育している水槽でボウフラが大発生しているとのことなのですが、通常、メダカがいれば、ボウフラは発生しません。
メダカの飼育水槽にボウフラが湧いている理由。
では、メダカを飼育している屋外の水槽でボウフラが大発生している場合、メダカの大きさが小さくてボウフラを食べることが出来ないか、水槽内のレイアウトが複雑過ぎてメダカがボウフラを補足することが出来ない、水が極端に汚れているのが原因です。
通常、成長をして3cm以上の体長になっているメダカの場合、ボウフラは最高のごちそうなので、凄まじい勢いで襲って食べますので、メダカがいる水槽ではボウフラは事実上発生できないというか、蚊が産卵をしてもメダカが全て襲って食べてしまいます。
なので、ボウフラが全くいないのは蚊がいないという訳ではなく、水槽内のメダカが襲って食べているので、ボウフラが成長をして水面付近で脱皮するまでに、水槽内でメダカとボウフラの激しい戦いが繰り広げられていて、事実上、ボウフラが発生しません。
水槽を綺麗に掃除してリセットするのも対応方法。
ボウフラが屋外の水槽で発生した場合、メダカがいれば通常は全滅するくらい凄まじい勢いで、メダカたちがボウフラが水面の壁に登って脱皮するまでに襲って食べてしまうのですが、水槽内のレイアウトがあまりに複雑な場合、死角が出来てしまいます。
その死角にはメダカが侵入できないとか、メダカがボウフラを識別出来ない状態になっているので、藻が大量に水槽に発生して障害物になっているか、ホテイアオイ等の浮草が大量に浮いているか、レイアウトが複雑すぎる等の問題を解決すれば大丈夫です。
また、水槽の水質が極端に悪化している場合、視界が悪くなっていたり、それによりメダカが活発に動けなくなってしまっていることも多いので、支障がない範囲で、数回に分けて、プロホースを使いながら汚れを吸い出し水換えをすると解決ができます。
ボウフラの仕組みを知れば大発生はしなくなる?
ボウフラがどのようにして、屋外の水槽に大発生するのか?、この仕組みを考えれば対応策は簡単で、水槽内のボウフラはミジンコのように自然発生するのではなく、蚊が水槽内に卵を産卵して、その卵が孵化することにより、ボウフラが水槽内に誕生します。
その際に、水槽の底や障害物の隙間などで、水槽内の栄養を捕食しながら成長をして行くんですが、最終的に蚊に変態するには、必ず水面まで移動しないといけない都合上、水槽内が綺麗で障害物がない状態であれば、必ずメダカが見つけて襲いかかります。
メダカにとっては、ボウフラは大好物の獲物で、一方的に狩りをする立場で反撃もされませんので、水槽内に10匹以上のメダカがいて障害物が無い場合、確実にボウフラを捕食していきますので、水槽の水面に移動する際にメダカが発見出来るかが重要です。
また、ボウフラはメダカにとっては、栄養価が高い餌なので、無料で水槽内に大量にボウフラを発生させてくれる蚊は、メダカにとっては実は有益な害虫なので管理者さえ正しく水槽を管理していれば、ボウフラが蚊に変態する前に確実に餌に出来る訳です。