メダカに与える活餌は何が良いのでしょうか?との質問を頂いたのですが、その答えは簡単であり、メダカの稚魚を与えれば大変食いつきが良くて他の活餌よりもメダカが活発的になりますので、可能であるならメダカの稚魚を活餌に使えば良いですね。
しかし、メダカの稚魚を餌として与えることに抵抗がある人もいるでしょうし、そんなに大量のメダカの稚魚を用意できない人もいるかもしれませんが、実際は水槽の中で毎日の様に産卵している親メダカは毎日のように生まれてくる稚魚を食べているのです。
ですから、どのような環境でも実は飼育者が気が付かないだけで、メダカの稚魚は活餌として毎日のように食べられていますし、これには当然メダカの卵も含まれますので、結構栄養価の高い餌として自然のサイクルでメダカの稚魚は食べられているのです。
メダカ用の活餌って何が良いのでしょう?|答えはメダカの稚魚。
室内環境でヒーターを設置している水槽なら1年中毎日のように大量に産卵されている卵から全く稚魚が誕生しない理由を考えれば分かりますが、全ての稚魚が卵から孵化した瞬間親メダカに襲われて食べられているので、水槽からいなくなっているわけです。
意図的に与えなくても、親メダカにしっかりと餌を与えておけば、水温管理している水槽であれば必ず毎日のようにメダカは産卵を行いますので、その卵から全く新しいメダカが生まれてこないというよりも、生まれてもすぐに食べられているのが現状です。
メダカの稚魚を孵化させて親メダカに与えている人は殆どいないと思いますけど、生まれたばかりの稚魚はお腹にヨーサックをぶら下げていますから、ブラインシュリンプのように栄養価も高いので、親メダカからすれば、正に最高の餌のひとつになります。
屋外で発生する赤虫もメダカは大好物ですが活餌の確保は難しい。
屋外にバケツなどに水を入れて放置しておくと、夏場であれば勝手に大発生をする赤虫もメダカは大好物で、赤虫がいればあっという間に食べ尽くしてしまうくらいなのですが、赤虫の安定した確保は意外に難しくて、大抵は冷凍アカムシを餌として与えます。
また、これもメダカの稚魚と同じで、屋外で育ているメダカたちは赤虫が大量に発生しても自然に食べてしまいますので、飼育者が気が付かない間に厄介な侵入者をメダカが綺麗に退治してくれることも多くて、屋外で飼育するメダカは強いわけなのです。
他にも屋外ではミジンコやその他の微生物なども大量に自然発生しますので、メダカを屋外で飼育すると餌が必要無いって話は、単純に自然発生する微生物やアカムシ等をメダカが片っ端から食べているからであり、稚魚も含めて自然の恵みが豊富なのです。
ミナミヌマエビやビーシュリンプの稚エビもメダカは大好物です。
メダカが大好きな活餌で忘れてはいけないのが、ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプの稚エビであり、メダカに限らず全ての魚はエビが大好物ですから、口にはいらない成長したミナミヌマエビを襲うことはありませんが、口に入る稚エビは襲われます。
その為、ミナミヌマエビを飼育している水槽では、単独飼育をしていると爆発的にミナミヌマエビが増えてしまって困ることが多いのですが、メダカを同じ水槽で飼育していると、ミナミヌマエビが爆発的に増えすぎることもなく丁度よい個体数になります。
商業的な価値が高いレッドビーシュリンプの場合は、流石にメダカの餌として稚エビを利用している人は殆ど見たことがありませんが、どのようなエビであってもメダカの口に入るエビで淡水域で繁殖するエビなら、定期的に稚エビが餌になっているのです。