ミナミヌマエビの飼育を決意して、水槽の水あわせも無事に終わった後は、日々の飼育や管理を毎日する事になります。
その際に、ミナミヌマエビには、どのような餌を与えれば良いのか?といった素朴な疑問が出てくるかもしれません。
ペットショップに行っても、ネットショップを見ても、ミナミヌマエビ専用の餌というものは売られていませんから、具体的に何を与えれば良いのか分からない人も出てくるでしょう。
同じエビの仲間であれば、レッドビーシュリンプというエビ専用の餌ならたくさんありますが、どれも高額ですし、大して意味はないので購入する必要はありません。
レッドビーシュリンプというのは、一匹が1000円、10000円を超えるような個体もあり、それ自体で市場が形成されているため、高額な餌を求めている人が多いのですが、ミナミヌマエビはグラム単位で売られているエビです。
ミナミヌマエビ専用の餌を売りに出しても、全く採算が取れませんから、ミナミヌマエビ専用の餌というも自体がこの世にないわけです。
それでは、一体何を与えれば良いのでしょうか?
実際に、ミナミヌマエビをどのような環境で飼育しているかによって、与える餌は全く変わってくるといいますか、与えなくても良い事が多くなりますので、順番にご説明します。
ミナミヌマエビを単独で屋外で飼育ている場合
屋外で発泡スチロール水槽などを用意して、ミナミヌマエビの飼育を単独飼育している場合は、爆発的に繁殖を目的としている場合でしたら、キョーリンのザリガニの餌を与えれば大丈夫です。
それか、ヒカリのコリドラスの餌などでも構いません。
適当にそれらの餌を与えていると、夏場になるとミナミヌマエビは爆発的な繁殖を勝手に行いますので、凄まじい数の稚エビが誕生する事になります。
水槽の中にマツモなどを入れておけば、マツモも合わせて爆発的に成長していくのですが、そのマツモに生まれたばかりの小さな稚エビがたくさんついているので、そのまま他の水槽に移せば大丈夫です。
屋外水槽で爆発的な繁殖をさせない場合は餌はいりません
ただ、別に爆発的な繁殖を目指していない場合は、屋外水槽の場合は、何も餌を与えなくても構いません。勝手に水槽内に発生する微生物などを食べて繁殖を始めます。
餌なしだと爆発的な繁殖は行いませんが、それでもかなりの繁殖をしますから、増やす目的なら、稚エビを分ける水槽をよういしておいたほうが良いですね。
ミナミヌマエビの親が、子供を襲うことはまずないとは思いますが、屋外水槽であっても、キャパシティーがありますから、それを越えた時点で、弱い稚エビから死んでいきますので、それを防ぐために移動させます。
メダカなどと同居させている場合でも、全く同じで、メダカの餌のおこぼれなどを積極的に食べますから、ミナミヌマエビ専用の餌自体が不要です。
ミナミヌマエビを単独で室内で飼育ている場合
では、室内の水槽で、ミナミヌマエビを飼育している場合は、どうなのでしょうか?
この場合は、照明の強さや照射時間にもよりますが、水草が適正に育っている水槽でしたら、特に餌は与えなくても構いません。勝手に、その辺の苔や微生物を食べています。
単独飼育の場合でしたら、できればキョーリンのザリガニの餌、ヒカリのコリドラスの餌を与えておいがほうが、成長も早くて元気な個体になります。
室内でミナミヌマエビを他の生体と同居させている場合
室内水槽で、メダカやドジョウなどの他の生体とミナミヌマエビを同居させている場合、餌は与えないほうが無難です。
室内水槽というのは、太陽の光の恩赦が得られませんから、どうしても生体が健康的ではなくなりますので、素人の方が一番ミナミヌマエビや魚を死亡させてしまう、餌のやりすぎを防ぐためにも、ミナミヌマエビ専用の餌は与えないほうが良いでしょう。
気が向いたら、一週間に一回程度の餌を与えても良いかもしれませんが、基本的には同居している魚の餌を勝手に食べていますから、水槽の中をきれいしてもらうつもりで、あえてミナミヌマエビには餌は与えないほうが良いでしょう。