メダカの稚魚の生存率を高める方法として、絶対に必要なのは水流をなるべく作らない事であり、大きな池のような水槽でしたら別でしょうけど、一般的な60cm規格サイズ程度の大きさの水槽でしたら、エーハイム2213の水流でも危険になります。
エーハイム2213の場合は、水槽内に設置するシャワーパイプの方向を水槽のガラス面側に向けておけば、ある程度の水流を抑える事が出来るのですが、それよりもエーハイム純正のナチュラルフローパイプを購入された方がより水流を抑える事ができます。
価格がもともと若干高いですし、値引きも割安感を感じるほどはされていませんが、私の場合はエーハイム2213を採用している水槽では全てナチュラルフローパイプを取り付けています。
水流が強すぎてメダカが死んでしまうケースはかなり多いのです。
ペットショップなどでメダカを購入してきて、どのように完璧な水合わせをしても、一週間後、二週間後以降に段階的にメダカが死んでしまい、いつの間にやら全滅してしまう原因の殆どが水流が強すぎる事にあります。
初心者の人であれば餌を極端に与え過ぎてしまって水槽内の魚が全滅してしまう事もありますが、メダカの場合は餌のやりすぎよりも、濾過フィルターの水流が強すぎる事が原因になっている事が殆どです。
体の小さいメダカの稚魚の場合は、さらに水流にはシビアになりますら、なるべく水流がない環境で飼育してあげないと、あっという間に殆どの稚魚の姿を見る事ができなくなるでしょう。
室内水槽であれば、スドーのサテライトをメイン水筒に取り付けるのがオススメであり、屋外水槽の場合は、発泡スチロール水槽を用意してその中に水を入れておくだけ構いません。メダカの稚魚の場合は水草も不要ですがないよりかはあった方がメダカの稚魚が安心できます。
メダカの稚魚には金色パッケージのキョーリンのメダカの餌がオススメです。
メダカの稚魚が生まれてすぐの場合は、お腹にヨーサックと呼ばれる栄養の塊をぶら下げていますので、数日間は餌を与える必要はありませんが、ヨーサックがなくなると、当然何かしらの餌を与えないといけません。
ヨーサックをぶら下げているメダカの稚魚は親メダカを含めて他の捕食できるサイズの魚から見れば格好のご馳走ですから、可能な限り隔離しておいた方が良いです。
与える餌はブラインシュリンプがあれば一番良いのですが、毎回卵から沸かすのに手間暇がかかる事が多いため、一般的な粉末状のメダカの餌を与える事になるのですが、その際にオススメなのがキョーリンの金色のパッケージのメダカの餌になります。
半生タイプのメダカの餌を指で潰すと強烈な匂いが残りますので要注意。
メダカの稚魚用と書かれている粉末状の餌もありますから、好みに合わせてそちらを購入しても良いかと思いますが、キョーリンの金色パッケージのメダカの餌の方がボリューム感もありますし、半生餌ですから、よりメダカの稚魚が食べやすい餌になります。
元々はメダカの成魚用の餌ですから、その粉末も若干大きめで、そのままではメダカの稚魚が食べる事はできませんが、指で潰せば簡単にとても細かい粉末状になりますから全く問題ありませんし、乾燥系の餌と比べても柔らかいのでメダカの稚魚も食べやすいのです。
ただし、金色パッケージのメダカの餌は半生タイプのため、若干特有の匂いがありますので、指でつぶして粉末状にする際に結構きつめの匂いが指についてしまいます。
この匂いはかなり強く残りますので、水道水で軽く水洗いをしても簡単に落ちる匂いではありませんから、気になる方は石鹸やキレイキレイなどを使ってよく手を洗って匂いを落としてください。
メダカの稚魚には餌は多めに与えて一日5回くらい与えると効果的。
メダカの稚魚に餌を与える用意ができたら、あとは何時頃、何回与えるかになるのですが、メダカの成魚と違って一日一回程度与えていては死んでしまう場合があります。
メダカの稚魚に餌を与えるときは、なるべく多めに与えておき、与える回数も一日5回くらい与えると効果的ですが、仕事で時間的な都合が取れない方の場合は、可能な限りでよいので、一日2回位でも与えておくと良いでしょう。
完全放置ができる屋外水槽での飼育であっても、メダカの稚魚の場合は池クラスの水槽でない限りは、必ず餌を与えないと、その殆どが途中で餓死状態になって水槽からいなくなってしまいます
完全放置飼育をする場合はメダカの稚魚を隔離して育てていたとしても、その殆どが餓死してしまって残らなくなると思ってください。
完全放置飼育できるくらいの1cmくらいのサイズまで成長したら、あとは放置しておいても屋外水槽であれば、元気に育ってくれて、冬の寒さも無事に乗り越えることができます。
ミナミヌマエビを同じ水槽に入れておくと、メダカの稚魚にとっては大変好ましい環境になりますので、ぜひミナミヌマエビも水槽に入れておいてください。
その理由は次回に説明します。