ブラインシュリンプの簡単な分離方法|スポイトとティッシュでOK

ブラインシュリンプを卵から大量に沸かす為の条件としては、それほど難しいことは必要なく、28度前後の水温、一般的なメダカやミナミヌマエビを飼育している水槽に合わせた適切な照明の照射、人工海水、加工したペットボトルとエアレーションがあれば、普通に24時間後に孵化させることが出来ます。

照明に関しても特別なことは必要なく、単純にタイマーで照明の照射時間を管理している室内水槽の横にペットボトルを置いておくか、水槽の縁に引っ掛けてあるサテライトの中に入れておく程度で構いません。

その状態であれば、勝手に照明の光がブラインシュリンプ孵化用のペットボトルに適切に当たることになりますから特に意識する事なくても大丈夫です。

特に難しいことは何も必要がないブラインシュリンプだと思えるかもしれませんが、一番面倒なのが、孵化させたブラインシュリンプを餌として水槽に入れる際の手順であり、この手順を間違えると色々面倒なことになりますから、細心の注意が必要です。

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沸かしたブラインシュリンプの確認はLEDライトがあると便利

 

ブラインシュリンプの卵をペットボトルの中に人工海水と共に入れて、エアレーションを開始してから24時間前後で大量のブラインシュリンプが湧いてきてます。

ペットボトルの中を見てみると、小さなオレンジ色の生き物が小刻みに沢山泳いでいるのが確認できますのが、それがブラインシュリンプになります。

同時に卵の殻、孵化しなかった卵が底面に沈んでいるのも確認できるはずですが、厄介なのはこの卵の処理になりますので、それさえクリア出来れば、何も難しい事はありません。

ただし、エアレーションを結構強めにしているはずですから、ペットボトルの中を見ても泡ばかりが目に入ることになり、小さなブラインシュリンプは全く分からないでしょうから、一旦エアレーションを止めてペットボトルの中身を確認してみてください。

この時に、孵化していない卵の残骸ばかりがペットボトルの底面に沈んでいて、孵化しているブラインシュリンプの個体数が極端に少ない場合は、ブラインシュリンプの卵が古くなっているor海水濃度が不適切、といった要因を検討してみて下さい。

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古くなったブラインシュリンプの卵はどうなるの?

 

水温や照明の照射、エアレーションに関しては、普通にしておけば問題になる事はありませんから、まずはブラインシュリンプの卵の鮮度を確認して、海水濃度についても確認すると良いでしょう。

古くなったブラインシュリンプの卵の孵化率は段階的に悪くなる傾向になり、冷蔵庫で保存していないような場合は、極端に孵化率が落ちる事もありますし、一度開封したブラインシュリンプの卵は冷蔵庫に保管していても孵化率が段階的に低くなります。

海水濃度に関しては、比重計があれば確実にわかるのですが、一般的にブラインシュリンプを沸かす際の人工海水自体が適当でも全く問題はありません。

よって、極端に多めの塩を入れてしまった、もしくは遠慮してしまい、殆ど塩を入れなかった場合を除けば、通常の誤差の範囲でしたらまず大丈夫です。

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100円ショップで小さなLEDライトなどを購入しておくと、光の方向に集まってくる習性があるブラインシュリンプの確認をする際に色々と便利ですからお勧めです。

 

 

沸かしたブラインシュリンプを殻と簡単に分離する方法

 

ブラインシュリンプの孵化が無事に完了して、後は飼育しているメダカの稚魚やミナミヌマエビに与えば良い状態になった際に、そのままペットボトルごと水槽に入れないようにしてください。

当然、ペットボトルの中身は海水ですし、ブラインシュリンプの卵の殻、孵化しなかった卵を水槽に入れると後でメンテナンスで相当な苦労をする事になります。

オレンジ色の小さなミジンコのような物体が沢山泳いでいるかと思いますが、それがブラインシュリンプなので、使わない底面に沈んでいる卵の殻との分離を行わないといけません。

専用の分離機や、自作でペットボトルを加工した分離機を作っても良いのですが、結構無駄になるブラインシュリンプが多い事や、手間暇がかかる事が多い為、手っ取り早くスポイトとティッシュを使ってブラインシュリンプを分別する方法がお勧めです。

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やり方としては、ペットボトルでは口が狭すぎて分離ができませんので、ペットボトルの中の海水とブラインシュリンプを、一気に口が広い透明のビーカーやプラケースのような入れ物に移し替えます。

そのままペットボトルからビーカーにドボンで大丈夫です。

 

 

スポイトとティッシュとビーカーだけで分離はOK

 

ペットボトルからビーカーなどに移し替えると、暫くは卵の殻などが水中を舞っている状態ですから、水中の卵の殻が底面に沈むのを待ち、それが確認でき次第スポイトで卵の殻を吸い上げないようにブラインシュリンプを吸い上げます。

そして、ティッシュを3枚くらい重ねてビーカーやプラケースの上に置き、その上からスポイトで吸い上げたブラインシュリンプをティッシュの上に流し込みます。

こうする事によって、3枚くらいに重ねたティッシュを使って、海水だけがビーカーやプラケースの中に落ち、ブラインシュリンプはティッシュの上にまとめられる事になります。

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その後、数回、スポイトで水道水をティッシュの上からかけて、塩分を取り除く作業を行い、後はティッシュごとメダカの稚魚やミナミヌマエビがいる水槽に入れれば大丈夫です。

気になるようでしたら、コップなどですくって、一気に水道水をかけても構いません。

間違えて、卵の殻などをスポイトで吸い上げないようにするには、LEDのライトなどをブラインシュリンプが入っているビーカーやプラケースに照射していれば、その周辺にブラインシュリンプが沢山集まっていますから、そこにスポイトを突っ込んで一網打尽で吸い上げれば良いです。

色々と、自作でブラインシュリンプの分離機を作ったりもしたのですが、極端に大量のブラインシュリンプを沸かすのではなくて、メダカの稚魚用の餌としてブラインシュリンプを沸かすくらいでしたら、スポイトとティッシュを使った分離が最も簡単かつ早く行う事が出来ました。

卵の殻、孵化しなかった卵を飼育水槽にいれてしまった場合は、容易には分解されませんので、可能な限り水槽内にいれないように、慎重に分離作業を行う必要があります。