一般的にミナミヌマエビと言えば、かなりマイナーな生体になりますし、放置しておいても勝手に増えていきますから、意図的に繁殖させようと考えている人は、何かしらの意図を持っている人になります。
初めてミナミヌマエビの飼育を始めた方でしたら、一度自分で繁殖させてみたいと考えて、単独飼育でミナミヌマエビを育てたり、毎日水槽を気にして餌を与えたりする方もいるかもしれませんが、すぐに飽きて水槽自体を見なくなります。
ミナミヌマエビ自体が、ひっそりと水草の茂みなどで生息しているような感じですから、飼育者から注意されなくなった方が、実際には過ごしやすいのかもしれませんし、放置飼育をした方がミナミヌマエビにとっても良いことが多いのです。
簡単に誰でも飼育ができて、誰でも増やすことができるミナミヌマエビなのですが、初心者の方がペットショップなどでミナミヌマエビを購入して水槽に投入すると、直ぐに全滅してしまったり、一種間くらいで全滅してしまうことが良くあります。
その場合は、最初の水合わせに失敗している訳ですから、水合わせ用にスドーのサテライトを購入しておくと色々と利用用途が広いですし、水合わせに失敗することもなくなります。
ミナミヌマエビが全く増えない場合は?
初期導入に失敗することなく、安定してミナミヌマエビの飼育ができている場合で、水温も25度以上と繁殖に適した水温であるにも関わらず、ミナミヌマエビが全く増えないけど理由が分からない方もいるかもしれません。
その場合のミナミヌマエビが増えない理由は、その飼育水槽内にミナミヌマエビを捕食するような魚がいないかどうかを確認してみてください。
ミナミヌマエビが沢山抱卵しているのに、全く稚エビの姿が見えない場合は、その稚エビそのものを餌として認識している魚が片っ端から食べていることが良くありますし、その魚はメダカである事が多いのです。
ミナミヌマエビとメダカは同じ水槽で飼育する事は可能ですが、稚エビに関しては例外的な扱いになり、メダカであっても同じ水槽で飼育する場合は、見つかり次第、食べられてしまうと思っておいた方が良いでしょう。
エビ自体が魚にとっては最も捕食しやすくて、最も安心して食べる事ができる餌になりますからね。
ミナミヌマエビの単独飼育なのに全く増えない場合
特にメダカやネオンテトラなどとミナミヌマエビを同居させているわけではなくて、完全に単独飼育で爆発的にミナミヌマエビを増やす為に飼育を行っている場合でしたら、普通に考えれば何もしなくても増えていきます。
しかし、ミナミヌマエビを単独飼育飼育しているのに、全く稚エビの姿が見えない場合は、ミナミヌマエビの親の個体が稚エビを襲って食べているのではないか?と考えてしまう人が出てきても不思議ではありません。
そこで、ミナミヌマエビの親エビと稚エビを隔離して、メダカのように稚エビだけで飼育をしないとけないと思ってしまうのですが、ミナミヌマエビの稚エビを隔離する必要はありません。
そもそも、ミナミヌマエビは生きている生体を襲って食べる事自体がありませんので、例え小さな稚エビであっても、元気に泳ぎ回っているのでしたら、それを襲って食べる事自体がありえないのです。
ここでのポイントは、生きている稚エビは襲って食べる事はないという事です。
ですから、水槽内のミナミヌマエビが沢山抱卵しているのに、稚エビの姿が全く見えない場合は、稚エビが何らかの要因で弱っているか死んでいっているため、その弱って死んでいく稚エビを親のミナミヌマエビが食べている可能性があります。
水槽内で、ミナミヌマエビの親エビが稚エビを食べている現場を見かけても、慌てて水槽から稚エビを隔離する必要はありませんし、ミナミヌマエビの稚エビをネットで捕獲するのは大変です。
ミナミヌマエビの親エビと稚エビを隔離する必要性は全くなくて、ミナミヌマエビの稚エビが死んでしまう原因を特定して解決していく事こそが、ミナミヌマエビを爆発的に増やす要因になります。
親のミナミヌマエビと比較しても、稚エビは弱い存在ですので、親のミナミヌマエビが元気だからといっても、稚エビには何かしらのそこで生息できない理由が水槽の中に必ず発生しているはずです。