ミナミヌマエビの飼育をしていて、安定して繁殖を繰り返すようになると、さらに追加で水槽器具を購入したいと思ってしまうのは、人間の物欲といいますか、向上心と言いますか、よくある話の一つですね。
しかし、水槽を設置するスペースがもう無いとか、すでにエーハイム2213を3機設置しているとか、今ある水槽を増やすことができない場合で、ろ過フィルターもこれ以上増やす必要がない場合は、何を追加すれば良いのでしょうか?
照明に関しては、エーハイム2213を何機も使っている人であれば、これ以上増やしても意味がないくらいの設備になっているでしょうし、水槽タイマーであったり、冬場のヒーターなどもすでに完備していることでしょう。
まあ、照明の究極運用としては、メタハラの追加といった選択肢もありますが、メタハラ自体、特殊な水草をメインに育成する水槽でもない限り、ミナミヌマエビの飼育には必要がないものです。
ミナミヌマエビはミドリイシと呼ばれる、メタハラが必須になるサンゴではありませんし、ミナミヌマエビに飼育に最適なマツモに関しても、普通の照明があれば十分すぎるくらいの育成を行います。
ミナミヌマエビの飼育水槽ではLED照明がお勧め。
ミナミヌマエビの飼育でしたら、コトブキのLEDライトを二本ならべて使うと、デザインもスタイリッシュで、電気代も安くて、スペースも有効に使えますので大変便利です。
正直言って、普通の人であれば、これ以上、ミナミヌマエビの飼育器具を増やす必要はないといった状態になっている時点で、ミナミヌマエビは爆発的な繁殖を繰り返す環境になっているはずです。
ミナミヌマエビの飼育を始めてもうまく育てる事ができないとか、毎回全滅してしまうといって挫折したり、困っている人であれば、水槽器具を追加しようとはまず考えませんからね。
レッドビーシュリンプのように夏場は水槽クーラーが必要?
そこで、夏場のレッドビーシュリンプの飼育繁殖水槽では当たり前の、水槽クーラーを設置すればどうなのか?といった疑問が出てくることもあるかもしれません。
結論から言えば、ミナミヌマエビの飼育繁殖をする場合、水槽クーラーはまったく必要ないといっても良いくらいです。
例えば、レッドビーシュリンプのように、水温が25度を超えてしまうと、生体の生命に関わるような状況自体、ミナミヌマエビがなることはありません。
ミナミヌマエビの耐久性はレッドビーシュリンプと比べても極端に高くて、35度くらいになっても、環境次第では普通に過ごす事ができますし、元々日本の自然に生息しているエビです。
水槽クーラーを設置しようとしている時点で、その環境は室内水槽でしょうから、日本国内であれば、まず必要となる状況自体がないと言えるでしょう。
水槽クーラー自体が水温を下げるためのものであり、水温を上げるためのものではありませんから、ミナミヌマエビを一年中繁殖させたいと思った場合でも、ヒーターだけあれば、水槽クーラーは必要がないということですね。
私の環境で言えば、夏場の水温が極端に高くなる場合で、海外に出かけている場合など、完全に部屋を閉め切っている場合でも、室内水槽のミナミヌマエビが全滅した事はこれまで一度もありません。
確かに、多少の個体は死んでしまう事もあるかもしれませんが、それは自然界であっても同様の事であり、夏場の暑い時期に、ミナミヌマエビが一定数死んでしまうとか、メダカが一定数死んでしまうなどはあたり前だと思って下さい。
すべての個体を、一匹も失わずに、日本の過酷な夏場を過ごすさないといけ無いと思っている方であれば、保険代わりに水槽クーラーをミナミヌマエビの水槽に設置しても良いかもしれません。
その場合は、安くてコストもかからずに飼育繁殖できるミナミヌマエビの飼育とはちょっと異なる状態になりますね。
まあ、ミナミヌマエビ用に、水温が35度を超えると、水槽クーラーが稼働するようにしても良いかもしれませんが、多分、お金がもったいないと思います。
そこまでするのであれば、屋外の大きめの発泡スチロール水槽を用意しておき、そこに室内のミナミヌマエビを一旦すべて移動させて、夏場だけは屋外で飼育しても良いかもしれません。
夏場のミナミヌマエビの飼育水槽としては、なるべく多めの水量を確保できる水槽を用意する事と、エアレーションを強めにかけておくだけで良いのですが、エアレーションに関しては、底面フィルターを設置していれば、全く気にする必要もないと言えます。
ミナミヌマエビの飼育水槽に、水槽クーラーを設置しようと思っている方は、よほどお金が余っている方、研究用に飼育している方を除き、やめておいたほうが良いと言えます。