メダカの飼育をする際には、屋外であればスーパーで無料で配布している発泡スチロールを拝借してきて、その中に水道水を入れて数日間放置した後に、購入したメダカを水合わせをして適当に入れておけば、後は勝手に繁殖するくらい簡単に飼育が出来ます。
しかし、室内での飼育をする場合は、太陽の強烈な光による自然的なろ過システムが発生しない為、屋外のような完全放置的飼育が出来ないので、ろ過フィルターという水を綺麗にする飼育器具が必ず必須になるのですが、これが結構なお値段がする訳です。
60cm以下の水槽でしたら最もお勧めできるエーハイム2213の場合、メダカの飼育で必須になるナチュラルフローパイプをセットで購入すると、それだけで価格が1万円くらいしますので、メダカの飼育でろ過フィルターだけで1万円はかなりきつい金額です。
メダカの飼育はロカボーイや水作エイトだけで本当に大丈夫?
なので、メダカの飼育と言えば、水作エイトやロカボーイ等の価格が500円以下で購入できる投げ込み式のろ過フィルターが人気になっていて、エアーポンプも500円から1000円位の低価格帯のものでも使えますし、水槽セットなどでも大抵はこれです。
ただ、水作エイトやロカボーイなどを見てエーハイム2213と比較するととても小さくて、いかにも安っぽい感じがしますし、これで本当にメダカの飼育が出来るのか?と心配になる人も多いらしく、結構相談を受けることが多いのですが、普通に大丈夫です。
ただし、水槽の大きさや水量、飼育するメダカやエビの個体数によって大丈夫でなくなるケースもありますので、大体1リットルにつきメダカ1匹と呼ばれている感じで、30cmキューブなどの20リットル前後の水槽であればメダカは20匹位になりますね。
メダカは環境が良いと爆発的に増えることを知っておきましょう。
ホームセンターでよく見かける金魚のお部屋って格安水槽であれば、ロカボーイが標準でついてくるので、そのままメダカの飼育を行うことが出来るのですが、最初に10匹程度のメダカの飼育をしていても、それがいつの間にか爆発的に増えていきます。
メダカは環境が良いと、爆発的に増えていきますし、卵を親メダカと切り離して、金魚のお部屋を追加していき、その中で稚魚を育てていると、いつの間にか金魚のお部屋の中には100匹以上のメダカの稚魚が泳いでいることも珍しくなく、そこで問題が発生。
どの様な問題かと言えば、流石に水作エイトやロカボーイは100匹以上のメダカを飼育できるほどのろ過能力はありませんので、稚魚用に追加した金魚のお部屋の大量のメダカの稚魚を飼育していく過程で、ろ過能力が全く機能しなくなり水槽崩壊する訳です。
メダカを増やさない環境であればロカボーイや水作エイトでも安心。
最初に金魚のお部屋を購入して、メダカを10匹前後の飼育を始めると、濾過機能が機能するまでには半分くらいのメダカは死んでしまっているでしょうから、残りの5匹のメダカを金魚のお部屋で飼育するのであれば、そのままでも全く問題はありません。
また、メダカは産卵をしても自分の卵を食べてしまう魚ですし、仮に卵が孵化しても稚魚が生まれた瞬間、親メダカが凄まじいスピードで襲って食べてしまうくらいなので、放置しておけば金魚のお部屋のような狭い水槽では稚魚が育つことは先ず無いです。
なので、最初の環境で10匹前後のメダカのみを飼育するのでしたら、価格が安いロカボーイや水作エイトだけでも問題はないのですが、その後にメダカが増えていく環境であれば問題が出てきますので、エーハイム2213を最初から購入したほうが良いです。
ちなみに、小学校の理科室の水槽では、殆ど放置されている様な状態で苔だらけの水作エイトだけがろ過フィルターとして設置されている環境でも、メダカは普通に泳いでいるのですが、これはメダカの個体数が増えないのでろ過機能が問題ないからなのです。