熱帯魚のワイルド個体とブリードの違いは?何?

熱帯魚ショップに行ったり、最近流行りの熱帯魚のネットショップに行くと、熱帯魚の名称と同時に、ワイルド個体、ブリード個体の文字列が書かれていることがよくあります。ワイルド?、ブリード?、なにそれって人がいたので、こちらについての説明。

簡単に言えば、ワイルド個体は自然界で生息している熱帯魚を現地で捕獲した個体のことで、野生の熱帯魚という意味です。ピラニア・ナッテリーであれば、アマゾン川で捕獲した個体を、何らかの方法で輸送して日本に輸入してそれを販売している感じです。

その逆で、ブリード個体というのは、日本国内とか海外の養殖場等で繁殖させた個体になります。ですから、一度も自然界で生息したことがない個体になります。人に懐いている熱帯魚も多く、野生に対応出来ず飼育環境でしか生きられない個体も多くいます。

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熱帯魚のワイルド個体とブリードの違いは?何?

 

一般的にブリード個体は価格が高くなることが多く、希少性が高い熱帯魚になると1匹100万円以上の価格で取引がされている個体も多いです。ブリード個体になると、価格は比較的控えめになっていることが多いので、見かける熱帯魚は大抵こちらですね。

だったら、ワイルド個体の方が良いのでは?といった考えですが、どちらが良いかについては管理者の判断になります。ただ、アマゾンでは一部の熱帯魚の輸出が禁止されることも多く、インペリアルゼブラプレコ等は、あまりの乱獲により禁止されました。

繁殖を行うのであれば、ワイルド個体を入手して、ペアリングを行い、そこから繁殖させて、生まれてきた子供達がブリード個体になります。あと、ブリードだけで繁殖をさせていると、遺伝子の多様性が無くなってしまい、繁殖が難しくなることがあります。

 

 

ブリード個体のみで繁殖させるにはどうすれば?

 

ブリード個体のみで熱帯魚の繁殖を行う場合、同じペットショップやネットショップから購入した個体だけだと、同じ親個体から生まれてきた子供の場合もありますし、その親子帯もブリード個体の場合もあり遺伝子の多様性が無くなってしまう事もあります。

ですから、ブリード個体のみで繁殖を行う場合、異なる複数のペットショップ等からブリード個体を購入して、ペアリングを行い繁殖させる環境を作ったほうが、より、遺伝子の多様性が生まれますので、産卵に失敗したり、弱い個体が生まれにくくなります。

ただ、異なるペットショップでも、仕入先が同じ養殖業者の場合、同様のブリード個体から生まれた熱帯魚の可能性もありますので、本気で熱帯魚の繁殖を考えている人は、入手が難しくても、ワイルド個体を入手してから繁殖を行うこともよくあります。

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輸入禁止になったワイルド個体を入手するには?

 

アマゾン川など、現地で乱獲されてしまい、個体数が激減した為に、輸出禁止になってしまったインペリアルゼブラプレコ等、世界中でワイルド個体の入手が難しくなっている熱帯魚は増えていく一方です。環境破壊と乱獲で絶滅寸前までいってますからね。

ですから、ブリードするよりも、現地で捕獲して日本に輸入したほうがコストがかからない熱帯魚は別ですけど、希少価値が高い、すなわち、現地でも個体数が少なく捕獲が難しい個体になると、日本ではとんでもない高額な価格帯になっていたりしています。

そういう場合、お金が全てを解決する世界になりますので、100万円単位で熱帯魚を購入できる富裕層ならべつでしょうけど、一般の庶民であれば、どうしても欲しいワイルド個体がいる場合、自分で起業する等して資金を稼いで予算を集めるしかないです。

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Updated: 2024年5月29日 — 5:40 PM