巨大魚や古代魚を飼育する前に水族館に行こう

日本人は古典的に大きなもの、強いもの、オンリーワン的なものが好きなのか?、熱帯魚の飼育を始める際にもいきなり巨大魚や古代魚の飼育をしたがる人も多く、よく相談されるのがピラルクーの飼育をしたけど、何を揃えれば良い?って冗談のような話。

ピラルクーに関して言えば、熱帯魚やアクアリウムに興味がない人でも、多くの人が知っている有名な熱帯魚の名前であり、南米アマゾンに生息している世界最大の体長3メートルになる淡水魚として知られていますが、実際にはそこまでは大きくないらしい。

また、アリゲーターも3メートル以上になると言われていますし、ワニのような魚として有名でしたが、こちらはもう日本では特定外来生物に指定されてしまった為、個人レベルでの飼育ができなくなってしまったので、アリゲーターの購入はもう出来ません。

 

 

巨大魚や古代魚を飼育する前に水族館に行こう。

 

少しでも熱帯魚の飼育をしたことがある人であれば、ピラルクーの飼育?って聞くと大笑いしてしまうものですが、何も知らない人であれば、ピラルクーも簡単に飼育できるし飽きたらそのへんの川に放流すれば良いって認識の人もいますので説明が必要です。

ただ、説明をしてもうまく話が伝わらない、相手が納得をしないって状況にもなりますので、ピラルクー等の古代魚、大型魚の飼育をしたいってアクアリウム未経験の人がいれば、一度水族館に連れていけば、大抵は納得してくれるので連れていきましょう。

水族館のピラルクー、レッドテールキャット、大型カラシン、ポリプテルス等は本当に巨大な個体ばかりで、超大型水槽で展示されていますから、成長をしたらこれ以上になるけど大丈夫?って説明をすれば、普通の神経の人なら先ず飼育を諦めてくれます。

 

 

平然と大型魚や古代魚を初心者に販売するショップ問題。

 

ピラルクーもかつては日本のホームセンターの熱帯魚コーナーで気軽に売られていたくらいの魚で、金魚のような感覚で購入していた人も多く、それから色々とあり、現在はホームセンターでピラルクーの稚魚が売られている現場を見ることはなくなりました。

また、レッドテールキャットに関しては、かなり前の話になるのですが、エリマキトカゲやウーパールーパーと同じくテレビCMのキャラクターとして放送されてしまい、それを見た何も知らない人がレッドテールキャットの稚魚を買いまくった事があります。

レッドテールキャットは最大2メートル級に成長をするナマズで、稚魚の頃から頑丈で飼育も容易なのですが、成長速度が極端に早くあっという間に60cm位まで成長をしてしまうため、その後に川に放流をする人が相次ぎ、大問題になってしまった魚です。

 

 

最初は60cm水槽で終生飼育できる魚の飼育がお勧め。

 

基本的に、ピラルクーでも、アリゲーターガーでも、レッドテールキャットでも、稚魚の時には60cm水槽でも飼育ができますが、大型魚や古代魚は成長速度が極端に早い魚が多く、体長10cmの稚魚を購入しても半年後には60cm位まで普通に成長します。

また、価格が300円前後と安くホームセンター等でもコケ取りにお勧め等のポップをつけて、セルフィンプレコやサッカープレコの稚魚を平然と売っているのにも問題があるとは思うんですが、これらのプレコは大型プレコなので普通に50cm位に成長します。

大型魚、古代魚の飼育をしたい場合、最初に水族館に行ってみて、その大きさを確認して、水族館クラスの水槽が必要だと思えば直ぐに飼育をしたいって気持ちはなくなりますし、最初に飼育をする魚を選ぶ場合、終生60cmの水槽で飼育できるのが重要です。

また、価格が安くてろ過フィルターが安定していない、正しい飼育の知識がない人でもあそれなりに飼育できる魚といえば、金魚が筆頭に上がりますし、メダカやアカヒレ、ネオンテトラ、エンゼル等、よくあるメジャーな淡水魚から初めるのがお勧めですね。