メダカの飼育をしていて感じるのが、子育てと言った概念が全く無くて、自分が産んだ卵すら食べてしまう魚ですから、運良く卵が目立たない場所にありやっと稚魚が更かしてきたと思った瞬間、数秒後には親メダカに襲われて食べられてしまう事になります。
これは、メダカは自然界ではあらゆる生き物から捕食されてしまう側になりますので、子育てをする余裕がないとか、なんでも良いので動く餌を食べておかないと餌にたどり着くのも難しい現状があるのかもしれませんが、全く子育てなどはしてくれません。
そこで、子育てをする魚の飼育をしたい人におすすめなのが、メダカよりも若干サイズは大きくなりますが、シクリッドの仲間でしたら子育てをきちんとして、親が稚魚を襲って食べることはありませんし、小型の魚ですから飼育もメダカの環境でも容易です。
子育てする小型の魚を飼育したいのであればシクリッドがお勧め。
シクリッドと言うのは、主にアフリカ等の湖で生息をしている魚のことで、最近では外来種の巨大魚であるナイルパーチが繁殖してきていて、絶滅の危機にある種もいるらしいのですが、独特の動き方をしてコミカルで可愛い海水魚の鯛のような魚になります。
シクリッドの特徴としては、見た目が海水魚っぽいところであり淡水魚なの?と思えるくらい鯛の仲間に良くにていて、初めてシクリッドを見た時は海水魚と間違える人もいいのですが、シクリッドは淡水魚なので普通にメダカと同じ環境で飼育出来ます。
ただ、シクリッドはメダカよりも大きいので、メダカと同じ水槽での飼育は個体によっては難しいこともありますが、大きさが問題ない場合はシクリッドとメダカを同じ水槽で飼育することも可能になりますから、状況を見て飼育環境の調整を行いましょう。
小さな稚魚をキチンと育ているシクリッドを見ていると可愛いです。
メダカの場合は自分たちの稚魚が泳いでいると、速攻で稚魚を襲って親メダカが食べてしまうんですが、シクリッドの場合は稚魚を守りながら、水槽の中で安全な場所を自分たちで探してきて、稚魚が成長するまで子育てを行うのが最大の特徴になります。
キチンと水槽の中で子育てに最適な場所を探してそこを縄張りにし、小さな稚魚たちを沢山育てながら天敵になりそうな魚やエビが近づいてくると追い払う動作を行いますので、見ていると小さな淡水魚が子育てをしているって感じである意味新鮮に感じます。
淡水魚で子育てをする魚は結構珍しいのですが、シクリッドはその点抜かりはなくて、本当に子育てをしますし、動きがコミカルでなんていうのか、空中浮遊をしているような独特の泳ぎ方をする種類が多いので、育てていると結構愛着が出てくる魚です。
魚でも子育てをする種類としない種類がハッキリと別れますね。
メダカや金魚の飼育をしていると、子育てとは常に皆無の魚なたちなので、まさか魚が子育てをするとは知らない人も多いのではないかと思いますが、シクリッドの仲間意外にも闘魚で有名なベタやアロワナなども子育てをする魚として大変有名です。
また、アロワナに関しては口の中で卵を守りながら孵化させて、稚魚も親が口の中で育てて安全に移動をさせるといった徹底ぶりな子育てをしていて、大きく成長をしたアロワナには天敵が殆どいませんので、最も安全な場所と方法で子育てをしている訳です。
シクリッドの場合は、現地の生息域では外来種なんですけど、商業的に大きな価値がある白身魚なので、人間が積極的に湖などの放流をした結果、ナイルパーチの猛攻にあい、絶滅に瀕している種類も多いのですが、シクリッドを保護して頂きたいですね。