コップで売られている謎の魚コッピーの正体とアカヒレ

ホームセンターのアクアリウムコーナーに行くと、暖かい時期限定でコップの中に入れて売られている不思議な魚がコッピーとして売られているのを見たことがある人も多いと思いますが、このコッピーという謎の魚の正体をご存じの方も多いはずです。

コッピーという名称は、業者がつけた商品名のようなもので、恐らくはコップの中で飼育をしているからコッピーと言った名称で販売していると思いますし、もしかしたらコップとグッピーをかけ合わせてからコッピーの名称にしているのかもしれません。

誰が最初にコッピーを売り出したのか分かりませんけど、大変おもしろいネーミングであり、マーケティング的にも消費者に存在を認識させやすい事から、コッピーは今後も販売され続けるのでしょうけど、このコッピーの正体は実はアカヒレの子供です。

 

 

コッピーとして売られているアカヒレは何故コップで飼育出来るのか?

 

ここである疑問が出てくる人もいらっしゃると思いますが、コップの中に入れて販売している魚をコッピーと呼ぶのであれば、大量に繁殖をする金魚の子供をコッピーとして販売しても良いし、日本固有種のメダカをコッピーとして販売しても良いはずです。

アカヒレは本来は日本にいない海外の熱帯魚ですから、あえてコッピーとしてコップの中に熱帯魚を入れて販売する理由が分からない人もいると思うので、それの疑問から解決してくと、アカヒレは大変汚れに強い魚でサイズが小さいことが上げられます。

日本に元々いない海外の熱帯魚ですから、コッピーの名称で販売をしても違和感がありませんし、例えばメダカをコッピーとしてコップの中に入れて販売をした場合、誰が見てもメダカなので、メダカがコップの中にはっいているだけでしょ?となります。

アカヒレはアクアリウムに興味のない人だと、殆どの人が知らない魚で、熱帯魚ですから見た目がカラフルであり、汚れに強くて大きく成長しない事から、コッピーの名称で付加価値をつけて販売をしても違和感がないことから、商品化に適している訳です。

 

 

価格が安くて育てやすいアカヒレに付加価値がついたのがコッピー。

 

アカヒレは飼育が容易で繁殖も簡単で丈夫な魚なので、メダカよりもアカヒレの方が積極的に水槽上げ時のパイロットフィッシュとして利用されることが多くて普通に販売をすれば余り利益が出ない魚なのですが、コッピーとして売れば1匹でも価値が出ます。

アカヒレ一匹でしたら長期な飼育は難しいでしょうけど、コップの中である程度の飼育することは可能ですので、あえてコッピーに付加価値をつけて売ることにより、それで儲けるよりもアクアリウムに興味を持ってくれる人を増やすほうが重要になります。

アクアリウム自体が超マイナーなペット業界であり、大手のチャームなどもアクアリウム用品の販売では儲からないので、とっとと犬猫のペット用品をメインに切り替えていて、今ではアクアリウムはおまけのような扱いになってしまっている印象です。

 

 

コッピーで付加価値の付いたアカヒレでアクアリウムを始める人達。

 

そのようなアクアリウム業界に、コッピーを偶然見ることにより興味を持ち、コッピー自体は長期的な飼育が難しいでしょうけど、アクアリウムの世界に入ってくる人が一人でも出てくれば、コッピーとしてアカヒレに付加価値を付ける意味がありといえます。

実際、アクアリウムに全く興味がなかった人がコッピーをきっかけに水槽を購入するようになった人もいますので、コッピーはある意味アクアリウム業界のパイロットフィッシュ的な存在の商品であり、今でも新しいユーザーの獲得に役立っているといえます。