レッドビーシュリンプを飼育している水槽であれば、必ずと言っていいほど見かける事が多いのがピンクラムズホーンであり、ピンクラムズホーンは水槽内の他の生き物に危害を加えることがありませんし、余った餌などを綺麗に食べてくれるので大人気です。
また、ヒメタニシよりもコケ取り能力は低いのですが、ヒメタニシとは違って水中を泳いで(空気を調節して浮かびなら水流を利用)移動できることや、大量に繁殖すること、植物性の餌だけではなくて動物性の餌も食べることからかなり汎用的な貝です。
ただ、ピンクラムズホーンの簡単に水槽内で大発生をするというのが、ある意味問題になることがあり、数百匹から数千匹の稚貝が水槽内に大発生することになるんですが、その殆どは成長することなく餓死してしまいますので、それ程の心配はいりません。
ピンクラムズホーンと相性が良い魚はアベニーパファー。
ピンクラムズホーンは水槽内に大量の餌を与えているとそれに比例して稚貝が成長していきますので、水槽内がピンクラムズホーンだらけになるんですけど、貝と言うのは想像以上に大量の餌を食べないと餓死してしまいますので、殆どが成長はできません。
それでも、水槽内に一定以上のピンクラムズホーンが誕生してきて、飼育者が定期的に駆除をしないとプレコタブレットやコリドラスタブレットに大量のピンクラムズホーンが密集してしまい、肝心の魚が餌を食べにくくなる状況になってしまいますから大変。
その場合、アベニーパファーという小さな淡水フグの飼育をしていれば、手頃なピンクラムズホーンをバキバキと殻ごと食べてくれますので、実は案外相性が良い組み合わせであり、淡水フグ特有のコミカルな動きも合わせて是非飼育がお勧めの魚です。
アベニーパファーがいる水槽ではピンクラムズホーンが餌になる?
ピンクラムズホーンを襲う魚やエビはあまりいませんのでタンクメイトとして人気があるんですけど、アベニーパファーなどのフグ類は別格であり積極的にピンクラムズホーンを襲って食べてくれますので大量にピンクラムズホーンが増えることはありません。
そのため、90㎝位の水槽に水草や流木を程よくレイアウトしている水槽であれば、ピンクラムズホーンとアベニーパファーを水槽で飼育していると、ピンクラムズホーンが大発生して困ることがなく程度に個体数のバランスが保たれた水槽環境になります。
このあたりは、メダカとミナミヌマエビを飼育している水槽に大変良く似ていて、ミナミヌマエビだけで飼育をしていると爆発的に個体数が増えてしまうんですけど、メダカがいれば絶滅することもなく増えすぎることもないバランスで飼育が可能です。
アベニーパファーとメダカやミナミヌマエビは飼育可能?
フグの飼育は単独飼育が基本であり、他の魚とは隔離して飼育することになるんですけど、淡水フグの中で最も凶暴と呼ばれているファハカのしいくならともかくアベニーパファーの場合は、90㎝水槽位でしたらメダカやミナミヌマエビとも飼育可能です。
ミナミヌマエビはフグから見れば格好のごちそうで動きも遅いので、すぐに齧られたり食べられてしまうんですが、90㎝水槽以上の大きさで水草や流木などのレイアウトをきっちりと設定しておけば、ミナミヌマエビが全滅することは殆どありません。
アベニーパファーは価格も安くてホームセンターでも容易に入手ができますので、興味があれば一度購入されてみるのがお勧めなんですけど、60㎝以下の水槽の場合はメダカやミナミヌマエビとは上手く飼育ができないかもしれませんのでご注意下さい。
何とか他の魚やエビ、貝類と同じ水槽で飼育するフグを購入する場合、アベニーパファーしか選択肢はありませんので、間違っても単独飼育以外はお勧めできない巨大に成長してザリガニもバリバリ食べてしまうファハカを購入しないようにして下さい。