水槽のメンテナンスをする際には水作のプロホースを使ってソイルの中の汚れを吸い出している人が多いと思いますし、底に何も敷いていないベアタンクの水槽でもない限り水槽の掃除をする際にはプロホースを使って掃除をするのが一般的になっています。
プロホースを使って水槽の底のソイルを掃除するのは普通なんですけど、メダカの飼育をしている水槽であれば、プロホースを使って掃除をする前にスポイト等でソイルの隙間にメダカの針子が潜っていないかをチェックしてから掃除をするのがお勧めです。
実はソイルの隙間というのは、他に隠れる場所がないメダカやミナミヌマエビの子供にとっては唯一の隠れ家になることが多くて、プレコの生まれたばかりの稚魚等も他に隠れ家がない場合は、ソイルの中に潜ってじっとして様子を見ている事が多いのです。
水槽内におけるメダカの針子の最後の隠れ家はソイルの隙間。
基本的にメダカの針子と呼ばれている生まれたばかりの稚魚は孵化をすると水面付近に上昇して泳いでいることが多いんですが、大抵が親メダカに襲われて食べられてしまいますので、巨大な水槽以外では室内水槽でメダカが自然繁殖することはありません。
その際に、驚いたメダカの針子は水槽内のソイルの中に潜って身を潜めていることが多くて、実はソイルの隙間というのは案外餌が豊富で、他の魚が食べなかった餌が沈殿していく場所になりますので、結構居心地が良い場所ですし安全な場所になります。
それで、殆どの生まれたばかりのメダカの針子達が親メダカに食べられていく中、水槽のソイルの中に潜って成長しているメダカの針子もいますので、メダカの飼育水槽でプロホースを使って掃除や水換えをする場合は注意をしておいた方が良いかと思います。
ソイルの中の針子はスポイトで優しく捕獲して移動させます。
メダカが大量に産卵をしている水槽の場合、その殆どの卵が食べられてしまいますし運良く水槽内で孵化した稚魚も、卵から出た瞬間や泳いで水面に向かっている最中にあっという間に親メダカに食べられてしまうんですが、頭の良い個体はソイルに潜みます。
ただ、何時迄もソイルの中で成長していくわけにはいきませんので、そのままでは1㎝ほどに成長するまでに親メダカに食べられてしまいますし、室内の水槽ではホテイアオイを育てられないので、稚魚が隠れる場所がなかなかないので見つけ次第隔離します。
水作のプロホースを使ってソイルの中の掃除をする前に、スポイトで軽くソイルの中をつついてみれば、針子が隠れていれば勢い良く飛び出してきますので、見つけ次第スポイトで捕獲するのが良い方法であり、毎週数匹の針子がソイルから捕獲できています。
水槽内のソイルの中は弱い生き物の最後の唯一安全な砦になります。
メダカの針子だけではなくて、ミナミヌマエビの稚エビ、レッドビーシュリンプの稚エビ、生まれたばかりのプレコの赤ちゃんなど、メダカにすら襲われて食べられてしまう大変弱い生き物たちが生き残るにはソイルの中に潜るしかない環境がよくあります。
水草や流木でしっかりとレイアウトをしていれば、その中で生きていけるプレコやエビの赤ちゃんならなんとかるのですが、メダカの稚魚の場合は元々ソイルの中に隠れて成長するのではなくて常に水中を泳いでいる魚になりますから見つけ次第隔離をします。
ソイルも小粒よりもなるべく大粒のほうが針子や稚エビの隠れ家になりますし、プレコの赤ちゃんも中に潜りやすいので、出来ればソイルは大粒にしておいたほうが良いのですが、プレコの赤ちゃんが潜った場合は探して取り出すのが面倒なのが欠点ですね。