12月に入って寒くなってきた頃の時期になぜか多いのですけど、ヒーターを設置していない室内水槽のメダカ達を見ると、その水槽内のメダカがちょっと変わった泳ぎ方をしているのを見ることが良くあります。
この変な泳ぎ方をしているメダカは結構大型のものが多くて、2年目から4年目位の年齢のメダカになり、1年目のメダカが該当することは殆どありません。
水槽の水温は、ヒーター無しで12月から1月であれば20度から22度くらいです。
見るからにおかしいこの現象については夏場でも多少は見かける事があるのですけど、冬場の方が見かける頻度が多くなりますから、ちょっと変わったメダカについては何かしら理由がありいつもと変わった泳ぎ方をしている訳ですね。
必ず理由がないと、メダカがそのような変な泳ぎ方をする訳がありませんから、その変な泳ぎ方とそれをする理由についてご説明したいと思います。
立ち泳ぎをするメダカがそれをしないといけない理由とは?
今回の変な泳ぎ方をするメダカというのは、太刀魚のような泳ぎ方をしているメダカのことであり、太刀魚と言えば大変獰猛な100cm前後の海の魚になるのですけど、その名の通り日本刀が垂直に海の中で浮いているような状態で海の中を泳ぎます。
もちろん、高速で移動する際には普通の魚と同じようなスタイルで泳ぎますし、その際に太刀魚が泳ぐ速度はアジやイワシを簡単に捕食できるくらい驚くほど速いのです。
以前、水族館でも生きた太刀魚の展示をしていたところがあったのですけど、あまりの飼育の難しさ故に長期飼育ではなくて、あくまで水族館の水槽内に太刀魚を展示して泳がせていただけだったのですが、その神秘的な泳ぎ方については確認する事が出来ました。
普段、釣りで太刀魚を釣ることは多いのですけど、夜行性で発見すら難しい太刀魚が泳いでいるところを海の中に潜ってみることはまずありませんから、大変貴重なものを地上で見る事が出来た訳です。
興味があれば滅多にありませんけど、食べるのは簡単でも飼育は大変難しい貴重な太刀魚を展示している水族館を探して実際に見学に行ってみてください。
メダカがこの太刀魚と似たような泳ぎ方を突然始める訳ですから、飼育をしている人であればそれを見てびっくりするか、全く気がつかないかのどちらかでしょうから、気になったら水槽を定期的に確認しておくと良いかもしれません。
寒くなるとメダカが太刀魚のように立ち泳ぎをする理由とは?
なぜか12月位の寒い時期になると、室内水槽で飼育しているメダカの中で立ち泳ぎを強いる個体が出てくる訳なのですが、この寒くなるとメダカが立ち泳ぎをする理由というのは一体なんなのでしょうか?
あまりの寒さに震えてメダカが立ち泳ぎをしているのであれば環境の問題なのか、特殊個体の誕生なのか分かりませんけど、ヒーター無しといっても水温は朝から晩まで温度は殆ど変わらず20度以上はあります。
屋外水槽の5度以下から20度前後までの過酷な環境と比べたら、20度前後で一定している室内水槽の環境は極めて安定しています。
ですから、寒くなったのでメダカが突然立ち泳ぎを始めているといった訳ではなくて、何か他の理由があってそのような普段とは異なる泳ぎ方をしていると考える方がとても自然ですね。
万が一にも水槽内の全てのメダカ達が立ち泳ぎをしているのであれば、何か特殊な個体が誕生したと考えるのが普通なのでしょうけど、精々数匹前後の個体が太刀魚のような立ち泳ぎをしているだけですから、完全に個体差の問題であることは間違いありません。
立ち泳ぎをしているメダカは寿命を迎えようとしているメダカ達。
なぜか12月くらいの寒い時期になると、室内水槽のメダカ達の中で立ち泳ぎを始めるメダカが出てくるのですが、そのような変わった泳ぎ方をする理由はそのメダカが寿命を迎えつつあるからです。
全てのメダカがそのような行動をとる訳ではありませんけど、寿命を迎えるメダカが立ち泳ぎを始めた時点で大体1ヶ月以内に死んでしまいますから、そのような状態のメダカを見たらそろそろ寿命が来たと思って問題はありません。
立ち泳ぎを始めてからしばらく時間が経過すると、だんだんお腹がへこんできてしまい、そのうち自分で泳げないくらいにお腹がぺったんこになり水槽の底で悶えるような感じで泳ぐことになります。
なんとか餌を食べようとそのような状態でも必死で水面に上がってくるメダカを見ていると助けてあげたい気持ちも出てくるのですが、もはやどうにもならない為、そうなると余命1週間といった感じでしょうか?
このような状態でも食欲は旺盛のようで、餌を与えると必死で水面に泳いでいき餌を食べようとしているのですが、自然界であればすぐに他の天敵に捕食されているでしょうね。
12月の寒い時期にになるとメダカが突然立ち泳ぎをする理由。
ここで疑問が出ると思うのですが、12月の寒い時期になるとこのような症状が発生するメダカが多い理由は一体なんなのかといえば、単純に生まれてから3年目〜4年目位の時期が12が前後になるだけではないか?と考えています。
3年くらい前の6月頃に生まれたメダカであれば、丁度逆算してそれ位の寿命になりますからね。
実際のところ、メダカに名前をつけて単独飼育している訳ではありませんから、水槽内の全てのメダカを個別に識別している訳ではありません。
丁度、寿命が来るとそれまで元気に泳いでいたお腹の丸々した大きく成長したメダカが突然立ち泳ぎを始めて、お腹がぺったんこになって水槽の底で寿命を迎えているようです。